こんばんは、エンリケです。
防衛装備庁の7回目です。
きょうで最終回です。
これをきっかけに、
装備庁への関心が少しでも深まればいいですね。
さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで思いを馳せます。
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「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (329)』
防衛装備庁(7)
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こんばんは。渡邉陽子です。
「明日世界が終わるなら、今日1日なにをするか」という、あまり
珍しくない問いかけに対し、「迷った末にやっぱり何気ないいつも
と同じ1日を送ってしまうのかな」となんとなく思っていました。
けれど最近、「保健所で殺処分を待つ猫を引き取って里親になり、
最後の瞬間まで愛情を注ぐ」という答えを見つけ、ものすごく腑に
落ちた感じがしました。猫を家族に迎えた「最後の1日」の私がど
んなに幸福か想像できて、今日の私まで幸せな気持ちになります。
雑誌記事のお知らせです。
「丸」7月号に「日本の無人機最新レポート」が掲載されました。
竹内修氏の巻頭グラビアページと合わせてお楽しみいただければ幸
いです。ドローンは戦闘を変え、災害で命を救い、宅配便にもタク
シーにもなり……ものすごい可能性を秘めていて、知るほどに面白
く、空恐ろしくもあります。まずは国産ドローン頑張って欲しいで
す!
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「PANZER」7月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱芳
文の半生」第27回が掲載されました。福島第一原発の状況を政府な
どから一切知らされないまま迎えた14日朝。3号機で起きた水素爆
発で、初めて火箱氏は原発が危機的状況にあることを知ります。翌
日、ヘリ放水の打診がありました。
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「正論」7月号に「われらの女性自衛官」第4回が掲載されます。
今回は航空自衛官の整備幹部。防大1期生であり、防大生の長女、
高校3年生の息子たち(双子!)のお母さんでもあります。取材時
は空幕勤務でしたが、現在は那覇の第9航空団整備補給群司令とし
て約700名の隊員を率いています。
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■防衛装備庁(7)
防衛装備庁の連載は今日が最終回です。
防衛装備庁の任務のうち、残りの「防衛生産・技術基盤の維持強化」
と「コスト削減の取り組みと監察・監査機能の強化」についてご紹
介します。
まず「防衛生産・技術基盤の維持強化」についてです。
防衛生産・技術基盤とは、防衛省・自衛隊の活動に必要な防衛装備
品などを開発・生産・運用・維持整備・改造・改修するための人的、
物的、技術的基盤を指します。
日本の防衛生産・技術基盤の特性としては、工廠(国営武器工場)
が存在しないため、防衛省・自衛隊の防衛装備品は、生産の基盤と
技術の基盤のみならず、維持・整備の基盤の多くの部分を民間企業
である防衛産業に依存しているという点が挙げられます。
また、開発・製造には特殊かつ高度な技能、技術力及び設備が必要
で、一度その基盤を喪失すると回復には長い年月と膨大な費用がか
かります。
さらに、中小企業を中心とした広範多重な関連企業に依存している
という特性もあります。
近年、防衛生産・技術基盤を取り巻く環境には3つの変化が生じま
した。
ひとつは生産基盤・技術基盤の脆弱化です。
防衛装備品の高度化等により、調達単価及び維持・整備経費が増加
して調達数量の減少を招きました。それに対応できない中小企業を
含む一部企業は防衛事業から撤退、さらに若手技術者の採用抑制や
育成機会の減少により、高い技能をもつ熟練技術者の維持・育成、
技能伝承の問題も発生しました。これはいまだ解決の道が遠い深刻
な問題です。
研究開発費についても、防衛装備品の高性能化等によって研究開発
コストは上昇傾向にあるものの、防衛関係費に占める研究開発費の
割合は横ばいが続いています。
2つめは欧米企業の再編と国際共同開発・生産の進展です。
欧米諸国は防衛産業の再編により規模の拡大、さらなる競争力の強
化を指向しています。また、技術革新、開発コスト高騰等の理由か
ら、航空機などについては国際共同開発・生産が主流となってきて
います。わが国はこのような環境変化に対し、武器輸出3原則等の
事情により乗り遅れ、一部先端装備システム等において日本の技術
は米国等に大きく遅れを取っています。
そして3つめが、2014年4月に策定された防衛装備移転3原則です。
これまでは武器輸出3原則等により、防衛産業にとっての市場は国
内の防衛需要に限定されてきました。しかし今後は平和貢献・国際
協力の積極的な推進に役立ち、わが国の安全保障に資する場合につ
いては、適正な管理を前提に移転が認められることになりました。
防衛装備の適切な海外移転は、わが国の防衛生産・技術基盤の維持
・強化、ひいては防衛力の向上につながります。
防衛生産・技術基盤の維持・強化は、日本の国土の特性などに合っ
た防衛装備品を供給し、保有する防衛力を最大限に発揮するために
欠かせません。また、防衛装備品からのスピンオフを通じた産業全
般への波及や、国内雇用創出による経済波及効果などの意義があり
ます。
最後に「コスト削減の取り組みと監察・監査機能の強化」について
です。
防衛省によるこれまでの調達効率化に向けた取り組みは一定のコス
ト縮減を実現してきましたが、防衛予算や防衛装備品の調達を取り
巻く厳しい状況を踏まえ、さらなる調達効率化に向けた努力が今後
の防衛力整備にとって不可欠です。
そのため、防衛装備品にかかる契約に関する制度の改善などコスト
削減に対する一層の取り組みを推進します。また、防衛装備品など
の取得に関わる公正性・透明性の向上を目指し、契約の適正化のた
めの措置やチェック機能の強化などといった観点から、重層的チェ
ックにより監察・監査機能を強化しています。
防衛装備庁のホームページには、最新の情報がたくさん掲載されて
います。
特にトップページの「お知らせ」→「統合装備」の順でクリックす
ると、現在研究開発中のさまざまな装備品が見られます。お時間あ
るときにぜひ!
(防衛装備庁 おわり)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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介させて頂くことがございます。あらかじめご了承ください。
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
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そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。
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