配信日時 2021/06/07 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(127)】必要なのは食べ物だけでなく「言葉」──今回の番組で学んだこと

おはようございます、エンリケです。

今週もどうぞよろしくお願いします!

127回目の美佐日記。

<今こそひとりが辛い時はありません>

ですよねー。

文中にある通り、
ひとりもいいよねー
のおきらく時期は完全に終わってます。

ああなったらいいなあー
と思ってたことって、実際やってみると
3ヶ月くらいしか楽しくないものです。

みんながしんどくなってます。

モノよりことば

美佐さんのことばが身に沁みます。


さっそくどうぞ。


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ではさっそく、
本日の「美佐日記」をお楽しみください。


エンリケ

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自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレ
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桜林美佐の「美佐日記」(127)

必要なのは食べ物だけでなく「言葉」──今回の番
組で学んだこと

桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和3年6月の今回
は127回目となります。

 まずはラジオドキュメンタリーについて嬉しい感
想をIさんから頂戴しました。

「拝聴しました。涙が出てきました。音声だけの方
が、イメージできるからでしょうか。一人で聞いて
いて良かったです。感動しました。」

 ありがとうございます。

「それだけに、危機管理のなっていない現在の体制/
態勢に怒りと、焦りを感じます。」

本当にそうですよね。緊急事態宣言などが延長され
て、同じような気持ちでいる人が日本中に溢れてい
るのではないかと思います。

話は全く違うようですが、私は数か月前に近所のお
蕎麦屋さんで蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを初めて口にし、
すっかりリピーターになりました。仕事に追われ
て大変な時は、終わった後の蕎麦焼酎蕎麦湯割りを
目標に頑張ってきました。

 しかし!

 ご存じのとおり、現在はアルコールの提供をしな
いということで、お蕎麦屋さんに行ってもお酒は飲
めません。ビールも頼めません。

 仕方がないので、蕎麦焼酎蕎麦湯割りの焼酎なし
でやりすごすしかありません。それはただの蕎麦湯
だろう~!(というか、蕎麦だけ食べなさいよとい
うツッコミが聞こえてきそうですが)。

 そんなわけで、結局、足が遠のいてしまいます。
これを読んで下さっている多くの皆さんの深く(あ
るいは激しく)頷いている姿が、今、私には見えて
います。

 ひと仕事終えた後の「不要不急」のちょっとした
ことが、心の切り替えに(自衛隊的に言えば結節に)
とても大事な行事だったと改めて実感させられます。

 そういえば、自衛隊ほど宴会をする人たちはいな
いと、かねがね思っていましたが、あれは結節を作
っていたということなのでしょうね。

 自分の心と体に一つの取り組みの終わりと始まり
を教えてあげるんだと、誰かが言っていました。

 今や、仕事の打ち上げどころか、人生最後の結節
であるお葬式ですら通常のようにできないわけです
から、気持ちの切り替えができないまま人生を過ご
さなくてはならないのです。

 自分なりの何かイベントを新たに考え出す必要が
ありそうです。

 しかし、そうなるとどうしても、ひとりよがりに
なってしまいます。いえ、コロナ以前はむしろこの
「ひとり〇〇」がラクでいいという雰囲気がありま
した。

 しかし、今こそひとりが辛い時はありません。先
日、放送したラジオドキュメンタリーでも「あなた
はひとりじゃないよ」ということを強調したかった
のはそのためです。

 急速に増えている路上生活の人々が1つのお弁当
をもらうために1時間も2時間も並ぶ、でもこの人
々に必要なのは食べ物だけでなく「言葉」なのだと
今回の番組でつくづく学びました。

 たったひと言の励ましの呼びかけが、ひとりの人
を救うことになるかもしれないのです。

 それなのに、世の中の流れは真逆に進んでいます


 最近「おはようございます」などと言っても黙っ
てちょっとだけ会釈して通り過ぎる人が多いのは、
飛沫が飛ぶリスクがあるからだそうです。
 
 つまり、無言で対応する相手の方がむしろ気を使
っているのだと。

 え~っ・・・、そこまでするのか。じゃあ、私な
ど近所の人からは迷惑な人でしかないわけだ。しか
し、ウイルスを避けるために言葉も発しないなら、
もう人間やめた方がいいんじゃない?と、ついつい
思ってしまいますけど・・そんなことではいけない
んですね。

 しかし、たったひと言の言葉の交換が人を救うこ
ともあるというのに、そのひと言も憚るとなれば、
世の中どうなってしまうのか。文字通り、言葉を失
ってしまっております。

 色々な課題、上手く乗り越えていきたいものです。
今週も素敵な1週間をお過ごし下さい!


<おしらせ>
●月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。コツコツ書いてまいります!
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●会員制月刊誌『テーミス』でも自衛隊ルポを連載中
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(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。


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(代表・エンリケ航海王子)
 
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