この本は、
ハイブリッド戦争に対処するうえでもっとも有効と
思われる「レジリエンス抑止」を達成したい、その
普及に貢献したい、との志田先生の思いが周りを動
かして生まれた、熱い思いの滾った作品かもしれま
せん。
エンリケはそう受け止めています。
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こんにちは、エンリケです。
志田淳二郎さんの新刊
『ハイブリッド戦争の時代-狙われる民主主義』を
3日間限定で新刊本が
手に入るのは
きょういっぱいです
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ュリティー対応。
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英空母機動部隊が来日したり、仏陸軍と陸自がはじ
めて共同演習したり、欧州から各種軍部隊が南シナ
海や東シナ海などわが周辺にやってきて訓練演習等
に参加していることが昨今話題です。
この理由は、ハイブリッド戦遂行能力を身につけた
中共を「ハイブリッド脅威」として欧州が認識して
いる顕われなのです。
ロシアと昨今は中共といったハイブリッド脅威にダ
ブルでさらされている欧州は、ハイブリッド戦争の
先進エリアであり、NATOはハイブリッド戦争で最も
進んだ研究を行っているそうです。その意味でも
NATOとの関わりを深めることはわが国益に叶います
ね。
大げさでも何でもなくこの本は、
21世紀の世界の安保、わが国防安保を考えるうえ
で不可欠で中核に位置する「ハイブリッド戦争」の
教科書でありガイドブックです。
要路にかかわる
政治家、軍人、官僚、学者、ビジネスマンはもちろ
ん、教師や主婦、ネットで日々情報戦を展開してい
る戦士たちにも、配って読んでもらいたい本です。
それほど大切な内容が、
先行研究検証を基にした「定義・理論・歴史・提言」
という本格研究書の骨格を失うことなく、研究書と
しての水準を維持しながら、誰もが分かりやすく理
解できる平易な文章で記されています。
こんな大切なことを
こんなわかりやすく
伝えてくれた。
涙が出ます。
わが国いや世界でも唯一といって差し支えない
ハイブリッド戦争の本格研究書兼入門書、ガイド
ブックです。
このレベルの本が、誰もが手に取れる書店で並ぶこ
とにわが国の偉大さを感じるばかりです。
著者の志田先生からいただいたあいさつ文です。
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ご挨拶(志田淳二郎)
皆さん、お久しぶりです。2020年8月から2021年
3月までメルマガ「ハイブリッド戦争の時代」を連
載させていただきました志田淳二郎です。
皆さん、コロナ禍で大変ですが、お元気でお過ごし
のことと思います。私は、この4月から名桜大学国
際学群准教授として沖縄に赴任しています。
このたび、2021年5月に書籍『ハイブリッド戦争
の時代──狙われる民主主義』を出版することにな
りました。皆さんと共にハイブリッド戦争について
考えてからも、世界各地では、平時から常にハイブ
リッドな脅威が及んでいる事態が続いています。
沖縄県尖閣諸島周辺での中国の相次ぐ挑発行動は
もとより、台湾侵攻の可能性が、これまで以上に現
実味を帯びはじめています。中国人民解放軍が関与
したJAXAや日本企業、大学に対する大規模なサイバ
ー攻撃が発生したことは、記憶に新しいですね。
今年4月中旬、ロシアも、ウクライナ国境地帯に
15万名を超える軍を展開し、ウクライナに対する軍
事的圧力をかけていました。4月下旬には、ロシア
国防相がロシア軍部隊の撤退を指示したことを表明
しましたが、依然として、ウクライナ東部では、親
ロ派武装勢力とウクライナ軍との戦闘が頻発してい
ます。ロシアの狙いは、ウクライナの東西分断を既
成事実化させ、アメリカ主導の同盟システムである
NATO(北大西洋条約機構)へ加盟させないことは明
らかです。
また、ロシアは、NATO加盟国内に対しても、地域
の安定を損ねる活動の手をゆるめていません。今年
4月、2014年にチェコ南部のヴルベティツェでの弾
薬庫の大規模爆発に、ロシアのGRU(ロシア軍参謀
本部情報総局)の工作員2名が関与していたことが
明らかになりました。チェコ政府は、ロシア人外交
官18人を「工作員」だとし、国外退去に処しました。
アメリカもNATOもチェコ政府を支持し、同盟の結束
を再確認するにいたりました。
まさに世界は、アメリカ、中国、ロシアの間の熾
烈な大国間競争の時代に突入しているのです。大国
間競争の時代にあっては、直接的な武力行使を行な
わずとも、あらゆる手段を駆使しながら、現状を変
更しようとする「ハイブリッド戦争」が多発する傾
向にあります。そして、そのターゲットは、ヒト、
モノ、カネの自由移動を保障している「民主主義」
であり、地政学上、大国のはざまに立たされている
国です。
それは、まさに日本ではないですか。
本書では、ハイブリッド戦争という言葉が、どの
ようなプロセスで発展してきたか、同じ言葉を用い
ていても、民主主義勢力(米欧)と権威主義勢力
(中露)では、想定する世界観が180度異なるこ
と、中東欧からインド太平洋までのユーラシア大陸
各地で頻発しているハイブリッド戦争の実態を現代
史として描き切りました。
本書は、メルマガを読んでくださったすべての皆
さんとの「共同作業」で完成させました。世界情勢
のトレンドについて学びたい方、日本の針路につい
て考えたい方、そして、「日本にハイブリッド戦争
を仕掛けても無駄だ!」と、相手側のハイブリッド
攻撃の意図を退けるための「レジリエンス抑止能力」
を高め、日本の安全保障に少しでも貢献したい方、
すべての方々に満足いただけるよう、渾身の力を込
めて作った本です。
ごひいきのほど、何卒よろしくお願いします!!
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志田淳二郎(しだ・じゅんじろう)
名桜大学(沖縄県)国際学群准教授。1991年茨城県
日立市生まれ。中央ヨーロッパ大学(ハンガリー)
政治学部修士課程修了、中央大学大学院法学研究科
博士後期課程修了。博士(政治学)。中央大学法学
部助教、笹川平和財団米国(ワシントンDC)客員準
研究員などを経て現職。専門は、米国外交史、国際
政治学、安全保障論。主著に単著『米国の冷戦終結
外交―ジョージ・H・W・ブッシュ政権とドイツ統一』
(有信堂、2020年)などがある。
『ハイブリッド戦争の時代-狙われる民主主義』は、
幣メルマガで2020年8月から2021年3月まで配信させ
ていただいた連載「ハイブリッド戦争の時代」に加
筆修正され、図表等を入れて読みやすくわかりやす
く仕上がった、志田先生の最新刊です。
ちなみにわたしは、手に取ってから4時間で一読でき
ました。ノートを取りながらです。すごく読みやす
かったです。
ハイブリッド戦争とは何か? を一言でまとめると、
国家主体が、あらゆる手段を用いて「有事未満」の
行動をとって他国に危害を加える事態をハイブリッ
ド戦争と総称し、その標的は民主主義である。
になります。
特に重要なのが最後の言葉です。
ハイブリッド戦争を仕掛ける国に大きな特質がある
ことが、これでお判りでしょう。
露、中共、北鮮、イランといった国々です。
自由や民主主義が機能しているわが国のような国は
ハイブリッド戦争を仕掛ける側に立てないのです。
それはなぜか?
この本を読めばわかります。
それともうひとつ。
21世紀の世界が向き合う脅威がハイブリッド戦争
である理由とその歴史が描き出されています。
地政学的にわが国は、
ハイブリッド戦争の標的になる位置にあります。
だから、ハイブリッド戦争の知識を持つことは
21世紀を生きるうえで極めて重要です。
ハイブリッド戦争で一番怖いと思うのは、
有事に至る前に、わが意思が敵に屈服させられるこ
とです。有事にせずとも意思を強制できるので
あれば、敵は必ず採用します。
すでに中共は「三戦(輿論戦・心理戦・法律戦)」
を南シナ海、東シナ海情勢をめぐって幾度も使って
います。
最近よく耳にする「グレーゾーン」は「ハイブリッ
ド戦争」にすっぽり当てはまりますが、もう少し幅
を広くとり、ハイブリッド戦争は平時にも行われる
とする見方があります。おそらくそちらのほうが妥
当です。ハイブリッド戦争は「有事未満で起きる」
とみるのが自然かもしれません。
ちなみに、
「あらゆる手段を使って」はマルチドメイン戦争で
あり、ハイブリッド戦争ではありません。
また、サイバー戦や世論戦、法律戦、歴史戦といっ
たものはハイブリッド戦争やマルチドメイン戦争を
構成する要素の一つにすぎません。
残念ながら、国際法による抑止がほとんど効かない
ハイブリッド戦争では、これまでの戦争の常識・感
覚のまま対処することは危険極まりないです。
わが国も各国と協力して真剣に研究しなければなら
ず、そのために必要な施策を打っていかなければい
けません。
本著では、2つの章を割いてハイブリッド戦史が描
かれてます。ウクライナや中東欧で実際に起きたハ
イブリッド戦争の姿をトレースすると、わが国でも
同じようなことが多々起きていることに気づきます。
クリミアをはじめとするウクライナの姿、モンテネ
グロの姿が明日の日本に見えてなりません。
決してそういうことにならないよう、朝野心を一に
してハイブリッド戦争に当たりたいものです。
また、中共については1章が割かれています。
台湾有事はわが有事ですが、その意味合いは戦域に
かかわる話だけはありません。ハイブリッド戦争の
標的にされる点を忘れてはならないのです。
ちなみに中共の習は、ロシアのクリミア併合作戦を
徹底的に研究せよ、との命令を当時下しています。
その後のハイブリッド戦争も徹底的に研究している
はずです。
先日、中共の報道官がツイッターでわが国を侮辱す
るつぶやきを公開するなどしてますが、これもハイ
ブリッド戦争の一環なのかもかもしれませんよw
要路の当局者は、この本に描かれているこ
とを知っていることでしょう。
ところが彼らの意思決定を支える国民輿論、世論は
まだありません。
ですから、
主権者国民としていま知っておかなければならない
ことのひとつが「ハイブリッド戦争」だと思うので
す。
いまから先の安保や国防を考えるうえで
この小さな本を読むことは必要不可欠な理由です。
内容はこんな感じです。
はじめに 1
序章 ハイブリッド戦争時代の到来 11
第一節 問題の所在 11
増加する武力行使未満の行動/新たな戦争形態とし
てのハイブリッド戦争/ハイブリッド戦争に脆弱な
民主主義体制
第二節 ハイブリッド戦争に関する先行研究 13
それは米海兵隊の研究からはじまった/ウクライナ
危機以後のハイブリッド戦争研究
第三節 本書の課題─「レジリエンス抑止」能力の
向上 23
頻発するハイブリッド戦争/ハイブリッド戦争時代
を生き抜くために
第1章 ハイブリッド戦争の理論 29
第一節 否定派・肯定派論争 29
ハイブリッド戦争という定義の問題/否定派──ハ
イブリッド戦争は意味のない概念だ/肯定派──ハ
イブリッド戦争は意味のある概念だ/ハイブリッド
戦争概念を肯定する
第二節 概念の誕生と発展 37
米国発の概念/NATOとEUによるハイブリッド
戦争研究/ハイブリッド戦争のロシア的理解/ゲラ
シモフ・ドクトリン/ロシア的理解を否定する
第三節 ハイブリッド戦争の定義 51
平時でも有事でもない「グレーゾーン」/狭義の定
義──グレーゾーンにおけるハイブリッド戦争/広
義の定義──平時におけるハイブリッド戦争/マル
チドメイン作戦/廣瀬『ハイブリッド戦争』に対す
る本書の見解/本書の事例研究の紹介
第2章 ロシアのクリミア併合作戦(二〇一四年)63
第一節 ウクライナ危機前史 63
プーチンのミュンヘン演説(二〇〇七年)/クリミ
ア半島は誰のものか?/非核三原則の中立ウクライナ
第二節 ウクライナ危機発生 73
EU派市民の抗議デモ「ユーロ・マイダン」/クリ
ミア併合作戦/ウクライナ東部への波及
第三節 ハイブリッド戦争としてのウクライナ危機 80
「ハイブリッド手法」のモデル/経済/政治/情報/
軍事
第3章 中東欧のハイブリッド戦争(二〇一六~二
〇年)90
第一節 モンテネグロにおけるハイブリッド戦争 90
アドリア海の小国モンテネグロ/モンテネグロのN
ATO加盟/議会選挙(二〇一六年)/セルビア発
のハイブリッド戦争(二〇二〇年)
第二節 北マケドニアにおけるハイブリッド戦争 101
NATO・CHSTの二番目の派遣先?/先送りさ
れたマケドニアのNATO加盟/ギリシアのポピュ
リズム政権/国名変更論争/「バルカンの軍事的中立」
を目指したロシア
第三節 ウクライナ西部におけるハイブリッド戦争 113
ウクライナとハンガリーの関係悪化/ウクライナの
新しい教育法採択/「パスポート・スキャンダル」/
KMKS襲撃事件におけるロシアの影/「スルコフ・
リークス」
第4章 米中衝突とハイブリッド戦争(二〇一〇~
二〇年)126
第一節 中国の安全保障観 126
米中衝突論/超限戦理論/混合戦争論
第二節 中国のハイブリッド戦争遂行能力 134
戦略支援部隊/「中国海警」と「海上民兵」/ハイ
ブリッド脅威にさらされる台湾
第三節 ハイブリッド脅威としての中国 140
中国とヨーロッパの協力枠組み「17+1」/中国の
5G技術を警戒する/5G安全保障/中国とNAT
O
終章 ハイブリッド戦争という難題 151
第一節 同盟の抑止力 151
NATOウェールズ首脳会議(二〇一四年)/NA
TOワルシャワ首脳会議(二〇一六年)/NATO
組織の再編
第二節 同盟の信頼性 161
ハイブリッド戦争と法的グレーゾーン/ハイブリッ
ド戦争は「侵略」に該当するか?/ハイブリッド戦
争は自衛権の発動対象か?/ロシアの行動は国際法
的に妥当か?/同盟の信頼性をためす中露の「探り」
第三節 日本の針路 170
日米同盟の強化と防衛力整備/NATOとの連携強
化/ハイブリッド戦争の脅威は続く
おわりに 178
脚注 183
主要参考文献 205
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この本は、
そのために必要な知識を惜しみなく提供してくれま
す。
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志田淳二郎著(名桜大学准教授)
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エンリケ
追伸
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