配信日時 2021/04/15 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (321)】  海上自衛隊幹部候補生学校(17)

こんばんは、エンリケです。

「海上自衛隊幹部候補生学校」の17回目です。

お母さま、喜ばれたでしょうね!
誰でもできる体験じゃないですよ。
いい親孝行されましたね!!



さっそくどうぞ


エンリケ


追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで思いを馳せます。
https://amzn.to/33WBBlB



「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
https://okigunnji.com/watanabe/



ご意見・ご感想はコチラから
 ↓
https://okigunnji.com/url/7/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『ライター・渡邉陽子のコラム (321)』

 海上自衛隊幹部候補生学校(17)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんばんは。渡邉陽子です。
先日、多用途ヘリUH-1に体験搭乗する機会がありました。今回
うれしかったのは、同行者1名も搭乗できたため、母に人生初の回
転翼機搭乗の機会をプレゼントできたことです。観光地の遊覧飛行
ではなく自衛隊のヘリ、しかも災害時に救助されるのではなく体験
搭乗という形で実現でき、珍しくこの仕事をしていたからこその親
孝行ができました。ただ、その日の夜は母が焼肉をごちそうしてく
れたので、海老で鯛を釣ってしまった感もありました(笑)。


雑誌記事のお知らせです。

「パンツァー」5月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚
長火箱芳文の半生」第25回が掲載されています。陸上自衛官約1
5万人のトップとなった火箱氏。2010年、中国訪問時のエピソ
ードは読み物としてもお楽しみいただけると思います。
https://amzn.to/3dgrAVj

「丸」5月号に「第3普通科連隊アルバム」と「最北の最強部隊
陸自第3普通科連隊密着ルポ」が掲載されました。3連隊と名寄駐
屯地、2師団広報の協力あっての記事です。ドローンで撮影された
超かっこいい巻頭カラーグラビアと合わせてどうぞ。こちらは本職
のカメラマンの撮影です。https://amzn.to/3sC0mim

「正論」5月号に「われらの女性自衛官」第2回が掲載されていま
す。4月号は緊急事態宣言のため取材ができず休載となってしまい
ましたが、今月号から毎月の連載です。今回は護衛艦「まや」の乗
員の3曹をご紹介します。https://amzn.to/3ubPoRj


■海上自衛隊幹部候補生学校(17)

今週は、「米海軍士官学校アナポリスから見た江田島の教育」をご
紹介します。

メリーランド州アナポリスにある米海軍兵学校は、旧海軍時代には
江田島、英ダートマスと並んで世界の三大海軍兵学校の所在地とし
て知られていました。
このアナポリスに連絡官として派遣される海上自衛官は、米海軍人
を目指す学生たちに講義を行なっています。約2年間アナポリスに
勤務した2佐に話を聞きました。

アナポリスの連絡官の業務は多岐にわたりますが、米軍人教官と同
様、候補生に対する教務が中心となります。
「基本的な航海法などの海事知識を教えていました。その他、士官
候補生教育用の練習船の船長兼教官として、洋上で基本的な航海術
や操船法などについて教えることも任務の一環でした」

2年あまりをアナポリスで過ごしていれば、おのずと日本との違い
も見えてきます。
「江田島では起床ラッパとともに飛び起きて、就寝まで分刻みのス
ケジュールという枠組みの中で過ごしますよね。アメリカは自由奔
放、時間的にもゆとりがあって個人主義が徹底しています。たとえ
ば朝、江田島では8時前には全員外に集合して国旗掲揚、その後課
業整列となりますが、アナポリスでは起床時間こそ決まっているも
のの、授業開始まではどのように過ごそうが自由です。授業が終わ
った後も同様で、まるで普通の大学生が校内の寮に住んでいるよう
な印象です。ただし、体力などが一定の基準に満たないと退学処分
になってしまうので、その辺の自己管理は必要ですね」

「授業についてのリクエストでもっとも多かったのは『もっと授業
に参加したい、双方向的な授業をして欲しい』で、彼らの主体性、
積極性を強く感じました。しかし、学力については日本のほうが総
じてレベルが高いように思えます。アメリカでは非常に個人差が大
きかったんです。誇張ではなく、『1時間は60分である』という
ことがよくわかっていない学生もいたほどですから」
これはちょっと驚きですね。

江田島では教務もさることながら、服務面での指導の厳しさが際立
っています。いわゆる「しつけ教育」です。
「日本では床を這いつくばるように掃除をさせられたりしますが、
それは鍛錬であって人間形成の基本と位置づけられています。とこ
ろがアメリカでは、掃除は業者の仕事。食事も同様で、席に着いた
ら配膳スタッフが目の前に食事を置いてくれるのが当たり前だと思
っている。お代わりが欲しければ、フォークで皿を叩いて催促した
りする。これは日本では到底考えられないことですよね。社会文化
の違いで一概に彼らが悪いとは言えませんが、道徳・倫理・精神教
育などは日本のほうが徹底していると思います」

長い連載になりましたが、次週が海自幹部候補生学校最終回です。



(つづく)



(わたなべ・ようこ)


「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
https://okigunnji.com/watanabe
/

ご意見・ご感想はコチラから
 ↓
http://okigunnji.com/url/7/



□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
 
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。


ブックレビューの投稿はこちらから
http://okigunnji.com/url/73/
 
PS
弊マガジンへのご意見、投稿は、投稿者氏名等の個人情報を伏せ
たうえで、メルマガ誌上及びメールマガジン「軍事情報」が主催
運営するインターネット上のサービス(携帯サイトを含む)で紹
介させて頂くことがございます。あらかじめご了承ください。


最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。

 
------------------------------
メールマガジン「軍事情報」
発行:おきらく軍事研究会
(代表・エンリケ航海王子)
メインサイト:https://okigunnji.com/
問い合わせはこちら:
http://okigunnji.com/url/7/
メールアドレス:
okirakumagmag■■gmail.com(■■を@に置き換えてください)
------------------------------


●配信停止はこちらから
https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com


<丸谷 元人の講演録&電子書籍>
謀略・洗脳・支配 世界的企業のテロ対策のプロが明かす…
知ってはいけない「世界の裏側」を見る
 http://okigunnji.com/url/13/
---------------------

投稿文の著作権は各投稿者に帰属します。
その他すべての文章・記事の著作権は
メールマガジン「軍事情報」発行人に帰
属します。
 
Copyright(c) 2000-2021 Gunjijouhou.All rights reserved.