（※）おはようございます。エンリケです。

昨日２０時に配信した

「加藤大尉の軍隊式英会話：兵器編　
ボディアーマー（１）
ロシアが開発中の新型防弾チョッキ
「ソトニク」」

ですが、本文が先週と同じままになっておりました。

ここにお詫び申し上げますとともに、
正しい本文の連載記事をここにお届けいたします。
今後十分注意いたします。
申し訳ありませんでした。

エンリケ

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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応
予備自衛官でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽に
どうぞ
 
E-ｍａｉｌ hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp

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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が
出ました。

今回は、
分隊支援火器といえばこれ！
ミニミ/M249です。

『ミニミ軽機関銃』
クリス マクナブ (著), 床井 雅美 (監修), 加藤 喬 (翻訳)
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武器オンチの日本人には
特におススメです。

キャンセルカルチャーはガチでやばいです。
人間社会の根幹を破壊する可能性が高いです。

わが国も、
今の段階で注目し、対処しておかなければ、
〇〇〇ニズムによる「人間社会崩壊への定形
進化」を世界に再びもたらすでしょう。


さっそくどうぞ


エンリケ

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加藤大尉の軍隊式英会話：兵器編　Takashi Kato　　

ボディアーマー（１）
ロシアが開発中の新型防弾チョッキ
「ソトニク」


加藤喬（元米陸軍大尉）

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□すべてを「差別問題」にすり替える危うい社会


「反差別主義」の嵐が米社会に吹き荒れています。
人種、宗教、民族、性、性的少数派、トランスジェ
ンダーといったグループに帰属するがゆえに、国や
社会によって抑圧されていると感じる人々がアイデ
ンティティごとに集まり発言力を高めようと言う運
動です。
 
　アイデンティティ・ポリティックス（帰属感に基
づく政治）と呼ばれ、1980 年代、少数派の中でもこ
とに少数派だった黒人女性同性愛者のコミューンが
発端だといいます。当時は社会的公正を目指す政治
行動でしたが、近年はあらゆる社会問題を差別に結
びつけ、異論を唱える者を「差別主義者」や「抑圧
者」として排除するキャンセルカルチャーの色彩を
強めているようです。
 
　アイデンティティ・ポリティックスは「対立構図
の構築」に長けています。「黒人対白人」、「女性
対男性」、「GLBT（性的少数派）対異性愛者」、
「トランスジェンダー女性アスリート対女性アス
リート」、「違法移民対アメリカ市民」など、アイ
デンティティ・ポリティックスが火付け役となった
対立は少なくありません。
 
これを最も端的に示しているのが、現在陪審員選任
手続きが進行中のジョージ・フロイド殺人事件だと
思います。2020年５月、黒人男性のフロイド氏はニ
セ札を使った容疑でミネアポリス市警の警察官らに
逮捕されました。この際、フロイド氏は白人警官が
用いた過剰な拘束方法によって窒息死したとされて
います。同事件がきっかけとなって反人種差別デモ
が全米に波及。数か月にわたり各地の都市部で暴動
略奪が繰り返されました。テニスの大坂なおみ選手
が「ジョージ・フロイド」と書かれたマスクをして
試合に臨んだことをご記憶の読者も多いでしょう。
 
　フロイド氏の首を膝で長時間圧迫し窒息死させた
とされるショーヴィン巡査の経歴は、マスコミが大
々的に取り上げてきました。報道によれば、19年
にわたる職務を通じ過剰な武力行使などで多くの苦
情が寄せられており、うち２件では懲戒処分になっ
ています。少数派の容疑者に対する攻撃的な態度も
たびたび報告されていることから、職権乱用や人種
差別的言動があったのは事実でしょう。とすれば、
ショーヴィン元巡査がフロイド氏殺人の罪で起訴さ
れたのは順当だと私も思います。
 
　対照的に、フロイド氏の犯歴に関し主流メディア
はあまり頻繁に触れていません。麻薬所持や窃盗で
これまでに９回逮捕されているうえ、拳銃をもって
女性宅に押し入った強盗罪では５年間服役していま
す。また本事件の検死報告書によると、同氏の血液
からは覚せい剤メタンファタミンと、致死量の３倍
にあたる合成オピオイド「ファンタニル」が検出さ
れています。検視報告書の結論は確かに「窒息死」
ですが、この強力な鎮痛剤は呼吸抑制や呼吸停止を
誘発することから、フロイド氏が発した死に際の言
葉「息ができない」は首の圧迫だけでなくファンタ
ニルの薬理作用だったとする見方もあります。
 
　これらの情報を考慮すると、当事件は「少数派蔑
視と好戦的傾向という職務上の難点を抱えた一警察
官が、一人の黒人常習犯を逮捕する際に起きた悲劇
の出来事」だと見ることができます。しかしアイデ
ンティティ・ポリティックスとマスコミは、フロイ
ド氏を「制度的差別の犠牲者である全黒人の代表」
に祭り上げ、ショーヴィン元巡査を「黒人を蔑視す
る警察機構の化身」に仕立て上げました。
 
　つまり、「フロイド氏個人に降りかかった不幸」
が「警官イコール人種差別主義者」という政治がら
みの題目にすり替えられた訳です。当時のバイデン
候補が「警察対黒人」という対立構図を公式に認め
たことも手伝い、以来、「警察解体」という無責任
な主張とそれを実践する愚かな地方自治体が増えて
います。
 
　しかし大多数の警官は「人々を保護し、奉仕する」
のモットーを胸に、社会秩序の維持に命を懸けるプ
ロ集団。どんな職業にも少数のトラブルメーカーは
いるものです。そのような常識は都合よく無視し
「ポリスはすべてレイシスト」と断ずる短絡思考は
、心ある法執行官の矜持と使命感を削ぎ退職に追い
込んでいます。
 
　一握りの悪徳警官に焦点を当て「黒人対警察」と
いう対立構図を煽るアイデンティティ・ポリティッ
クスは、結果的に市民生活を危険にさらす愚行だと
わたしは見ています。
 
　昨今のアメリカには、衆目を集める事柄を一切合
切差別問題にすり替える世相があります。実際、フ
ロイド氏の死因に薬理作用もあった可能性を示唆す
るだけで「差別者」のレッテルを貼られかねません。
しかし、反論や疑問が一切許されない社会は早晩、
共産国のような権威主義に陥ります。アイデンティ
ティ・ポリティックスに絡めとられたアメリカの現
状は、この意味で誠に憂うべきものです。
 
翻って日本を見ると、オリンピック絡みでトップの
辞任が相次いでいます。よく考えもせず押しなべて
差別のせいにする空気は、ことによると日本にも充
ち始めているのではないでしょうか。
 

▼ロシアが開発中の新型防弾チョッキ「ソトニク」

　兵器は人が生存をかけて使う道具。生き延びるた
めには相手より優れた武器を持たねばなりません。
兵器開発競争が文明の黎明から今日まで途切れなく
続いているのはこのためです。よく指摘される武器
の効用に「抑止力」(deterrence)があ
ります。刀を抜かずとも相手を委縮させ対峙を防ぐ
「鞘の内の勝ち」の如く、敵に攻撃を思いとどまら
せる圧倒的な破壊力のことです。「平和を望むがゆ
えに兵器を手放せない」。人類が陥って久しいこの
ジレンマの裏面が「抑止力」なのです。
「加藤大尉の軍隊式英会話：兵器編」では、それぞ
れの武器が持つ抑止力に着目。兵器と平和の関係を
考えていくことにします。
今回から数回、歩兵用のボディ・アーマーを採りあ
げます。

　戦車や装甲車を集合的に「機甲」と呼びます。英
訳のアーマー(armor)は元来、中世ヨーロッ
パの騎士がまとった板金鎧（甲冑）の事でした。大
型の馬に乗って敵の歩兵を粉砕する騎士は戦争の花
形でしたが、頭部を含めた全身を覆う鎧は、各人の
体型に合わせた特注で非常に高価でした。

　重量が20キロから30キロもあり、落馬してし
まうと素早く動くことは困難だったようです。15
世紀に入り銃器の性能が高まると、重い割に防弾効
果のない甲冑は廃れました。

　小火器の性能が飛躍的に向上した第１次世界大戦
から第２次世界大戦にかけ、各国軍の歩兵は胴体部
の保護を諦め、金属製ヘルメットのみ着用しました。
これも拳銃弾や砲弾の破片などから頭部を守るもの
で、小銃弾に対する防弾効果はありませんでした。

　ちなみに、わたしが受けた米陸軍新兵訓練で支給
されたのはＭ１ヘルメット。第２次世界大戦で使わ
れたものと同一で、スチールポット（鉄なべ）と呼
ばれる外帽子と、クッションやサスペンションを内
蔵したプラスチック製の内帽からなっていました。
匍匐前進の際は顔を地面に擦り付けるようにして進
み、少しでも敵弾にさらす面積を減らすと同時にヘ
ルメットの頂点部分を敵に向けます。いくばくかの
跳弾効果を期待したものでしょうが、小銃や機関銃
の弾丸に対しては紙っぺらと変わりません。歩兵の
脆弱さを感じたものです。

　湾岸戦争時にはケブラー製のヘルメットと防弾ベ
ストがわたしの整備部隊にも配備されました。軽量
で防弾性も改善されていましたが、それでも小銃弾
が当たれば貫通してしまいます。また、砂漠の熱気
の中での着用は実用的でなく、ことに戦車や装甲車
の狭い車内で作業を行なう整備兵らは誰ひとり使お
うとしませんでした。

　現在はケブラー製ソフト・アーマーにセラミック
製の追加防弾プレートを組み合わせたインターセプ
タ―防弾ベストが全米軍に普及しており、これは.
30口径の小銃弾でも止めることができます。80
年代に体験した歩兵の脆さと比べ隔世の感がありま
す。しかし・・・.50口径の重機関銃弾となれば
話は別。500メートルの距離からでも23ミリの
表面硬化鋼板を貫通するほど強力なものだからです。
ところが、この一見不可能なゴールを目指してい
るとされるのが、ロシアが現在開発中の新型防弾チ
ョッキ「ソトニク」です。

教材ビデオ:
 RUSSIA TO DEVELOP BODY ARMOR THAT CAN STOP .5
0-CALIBER MACHINE GUN ! - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=A5riQqvMGPU

（本エピソードは４：０６から始まります）


基本語彙（カタカナ表記は大雑把なものです）

Centurion（センチュリオン）古代ローマ
軍団で100名の軍団兵を指揮する地位。よって百
人隊長と和訳される。
Bullet（ブリット）弾丸
Caliber（キャリバー）口径
Infantryman（インファントリーマン）歩兵

シナリオ（カウンターを０：２８に合わせてくださ
い）
The Russian military equipment manufacturer Ro
stec has stated that it is developing a body a
rmor named Sotinik, “Centurion” that will be a
ble to stop a bullet from a .50-caliber machin
egun.

（ロシアの武器製造会社ロステクは、ソトニク（セ
ンチュリオン：百人隊長）と呼ばれる防弾チョッキ
を開発中だと報じた。.50口径の機関銃弾を止め
る性能だと言う）

This has the potentialto change the way an in
fantryman approach a battle ground.

（ソトニクは歩兵の戦闘規範を変える可能性がある）


英語一言アドバイス：
infantrymanは「歩兵」のことです。i
nfantryでも通じます。装甲車やトラックで
移動する「機械化歩兵」はmechanized
infantry。装甲車や重火器を持たない「軽
歩兵」ならlight infantryになりま
す。

発音サイト：
infantryの発音
　How to pronounce infantry | HowToPronounce.com
https://www.howtopronounce.com/infantry

参考サイト：
ロシア軍ラトニク歩兵システム　ラトニク - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AF

板金鎧　プレートアーマー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC

ロシア軍ソトニク防弾チョッキ　ロシアが新世代兵
装「ソトニク」の詳細を公開 - ロシア・ビヨン
ド (rbth.com)
https://jp.rbth.com/science/84791-roshia-shinsedai-heiso-sotnik-shosai-kokai


（かとう・たかし）



●著者略歴
 
加藤喬（かとう・たかし）
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。
アラスカ州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年
空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省
外国語学校日本語学部准教授（2014年7月退官）。
著訳書に第３回開高健賞奨励賞受賞作の『ＬＴ―あ
る“日本製”米軍将校の青春』（TBSブリタニカ）、
『名誉除隊』『加藤大尉の英語ブートキャンプ』
『レックス 戦場をかける犬』『チューズデーに逢う
まで』『ガントリビア99─知られざる銃器と弾薬』
『Ｍ16ライフル』『ＡＫ―47ライフル』『MP5サブ
マシンガン』『ミニミ機関銃』『ＭＰ３８／４０
サブマシンガン（近刊）』（いずれも並木書房）
がある。
 
 
追記

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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事（桜林美佐氏）：
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
『レックス　戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X　
 
『レックス　戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
　⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
ブックレビューの投稿はこちらから
http://okigunnji.com/url/73/
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専
門用語があります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日
本人が自衛隊のブリーフィングに出たとしましょう。
「我が部隊は1300時に米軍と超越交代　(passage of
lines)　を行う」とか「我がほう戦車部隊は射撃後、
超信地旋回 (pivot turn) を行って離脱する」と言
われても意味が判然としないでしょう。
 
　同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」
は　"Repeat"　ではなく　"Say again"　です。な
ぜなら前者は砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに
使う言葉だからです。
 
　兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍
では建物の「階」は日常会話と同じく "floor"です
が、海軍では船にちなんで "deck"と呼びます。　
また軍隊で 「食堂」は "mess hall"、「トイレ」
は "latrine"、「野営・キャンプする」は "to bivouac"　
と表現します。
 
　『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取
りあげ、軍事用語理解の一助になることを目指して
います。
 
加藤　喬
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PS
弊マガジンへのご意見、投稿は、投稿者氏名等の個
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くことがございます。あらかじめご了承ください。


最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝し
ています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感
謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、
心から感謝しています。ありがとうございました。

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