こんにちは、エンリケです。
藤井岳さんの、
「自衛隊・熱砂のイラク派遣90日」
の三十四回目です。
どうなったんでしょう?
その後が気になりますw
さっそくどうぞ
ご意見・ご感想お待ちしてます。
コチラからどうぞ
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エンリケ
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自衛隊・熱砂のイラク派遣90日(34)
派遣前の自分に戻っていく感覚
藤井岳(ふじい・がく)(元陸自2曹)
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□はじめに
最近、スマートフォンのアプリゲームを始めまし
た。
今は多くのアプリゲームがあり、スマートフォン
を持っている方は何かしらのアプリゲームをやって
いるのではないかと思います。
いざ始めてみると、あっという間に時間が過ぎ、
これはいかんと思いました。
私が子供の頃はファミコン全盛期で、子供たちが
熱中し過ぎて「ファミコンは1日1時間」もしくは
「1日30分」といった言葉が聞かれるほどでした
が、アプリゲームもつい熱中してしまうところはフ
ァミコンと同じですね。
そんなこんなで、始めたばかりですが現在はほと
んどやらなくなりました。
息抜きも程々に。自分が今やるべきことは何か、
それを忘れてはなりませんね。
▼さらば第3次イラク復興支援群
私が帰国した2004年11月27日以降、休暇中にも次
々と仲間たちが帰国した。
12月4日、第3次イラク復興支援群第2派が帰国。
12月12日、第3派が帰国。これで第3次イラ
ク復興支援群の全隊員が日本に帰還したことになる
。
2004年12月18日、青森駐屯地において第3次イラク
復興支援群隊旗返還式が挙行され、これをもって
第3次イラク復興支援群はその編成を解かれた。
暑さ厳しい2004年8月、灼熱のイラクのサマ
ーワに展開し、宿営地に何度も攻撃を受け、さまざ
まな困難に直面しながらも全隊員がそれぞれの職務
に励み、そして無事帰還できた。
「俺たちは自分を誇っていい」。壇上で返還される
隊旗を見つめながら思った。
隊旗返還式終了後、仲間同士で別れを惜しみなが
ら声をかけ合った。握手をし、肩を組み、今後のお
互いの自衛隊生活での健闘を誓い合った。原隊が師
団管内であれば、今後も演習などで顔を合わせるこ
ともあるだろう。しかし、東部方面隊管内や学校・
機関などから我が支援群に派遣された隊員とはもう
会えないかもしれない。私が所属した整備小隊の整
備チーム長がそうだった。何度かぶつかることもあ
ったが、別れが目前になるとやはり寂しくなるもの
だ。
やがて別れの時間が来た。青森駐屯地所在部隊の
派遣隊員に見送られながら、隊員たちを乗せた車は
それぞれ、東北や関東の各駐屯地を目指して走り出
した。
さらば戦友、また会う日まで。
▼「今日から幹候受験の合宿に参加だ」
12月18日の隊旗返還式終了後、青森駐屯地から原
隊に戻り、原隊復帰の報告をした。その後、運用訓
練幹部および中隊付准尉と休暇明けの勤務要領を打
ち合わせ、我々派遣隊員は再び休暇に入った。
2004年も暮れる。休暇の間、友人と会って酒を酌
み交わし、さまざまな話をし、時に遠くに出かけ、
そして正月を家族と過ごした。そんな日々を過ごし
ているうちに、少しずつ緊張がほぐれ、派遣前の自
分に戻っていくのを実感した。
「日常」が帰ってきたような感覚だった。
年が明けて2015年。1月中旬で休暇が終了し
、中隊に戻った。
中隊の仲間たちは相変わらずで、私たち派遣隊員
の復帰を喜び、迎えてくれた。
中隊は家族みたいなものだ。私は中隊が大好きだ
った。
さあ、新しい年、そして中隊復帰後の最初の仕事
は何かなと意気揚々、中隊事務室に顔を出すと、運
用訓練幹部に呼び出された。
「藤井3曹、今日から幹候(幹部候補生)受験の合
宿に参加だ」
「えっ? 幹候……ですか。しかし、自分は受験の
希望は出しておりませんが」
運用訓練幹部が私に白羽の矢が立った経緯を話し
始めた。
どうやら中隊の若手陸曹から幹部候補生試験の受
験希望者が出ず、私にその役が回ってきたようだっ
た。
(参ったなぁ……幹部になる気はないんだけどな……)
合宿の長である幹部の所へ出頭、爾後の指示を受
けるよう言われ、幹部室を出た。
廊下に出て深く溜息をつく。
結局私が折れた。というより、これは命令。従う
しかないのであった。
こうして原隊復帰後の最初の任務は幹部候補生受
験となったのである。
(つづく)
(ふじい・がく)
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【著者紹介】
藤井岳(ふじい・がく)ペンネーム
1979年岩手県一関市生まれ。1996年自衛隊生徒とし
て陸上自衛隊入隊。少年工科学校へ入校。卒業後機
甲生徒課程を経て第9戦車大隊(岩手)で戦車乗員
として勤務。2004年第3次イラク復興支援群に
参加、イラク・サマワにて任務に就く。2005年富士
学校(富士)に転属。機甲科部で助教として戦車教
育に従事。2008年退職。フリーランスフォトグラフ
ァーとして活動を開始。自衛隊航空部隊の撮影、取
材に取り組む。2015年から「PANZER」誌で執筆開始。
その後「丸」「JGROUNDEX」「JWings」などで写真
や戦車に関する記事を発表。現在に至る。
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