おはようございます、エンリケです。
今週もどうぞよろしくお願いします!
117回目の美佐日記。
環境問題と軍事や安保と何が関係あんの?という意
見があるのは理解できます。
ちなみにわたしは、環境問題は国防安保防衛軍事問
題に直結する、戦略レベルで重要な課題ととらえて
います。
うかつなイデオロギーレベルで処理してはならない
戦略テーマです。
たとえば地球温暖化問題は、北極海をめぐる地政学
的変動を招き、国益が衝突する事態をすでに生んで
います。
桜林さんが取り上げていたニワトリの話やプラごみ
の話なども、今はそう見えないでしょうが、そう遠
くない将来、安全保障マターの一つになっている可
能性が高いです。
さっそくご覧ください。
エンリケ
追伸
<月曜の朝に自分のメルマガが届かないのが悲しか
った>とのおことば。うれしかったです!
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
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ご意見・ご感想はコチラから
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桜林美佐の「美佐日記」(117)
私を突き動かすのは「怖い」という感覚
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、令和3年3月の今回
は117回目となります。
まずは、先週は休んでしまいまして心からおわび申
し上げます!!
え?読みものが溜まってるから、ちょうどよかった
って?
そんなお声も聞こえてきそうですが・・・。
何を隠そう、私自身が月曜の朝に自分のメルマガが
届かないのが悲しかったです! いちばん楽しみに
しているのは、そう、私だったのでした(どんだけ
自分が好きなんだ)!
コロナでずっと中止が続いていた講演が久しぶりに
あったりして「こりゃ時間がない!」と思い込んで
しまい、早々にお休みしまーすなんて言ってしまっ
たのですが、よく考えたらあれ?今、書けばよかっ
た!という時間もあり、振り返ってみれば私の計算
間違い(スケジュールの)でした。そんなに忙しい
わけがありません。
そんなわけで、何か物足りない1週間となりました
が、嬉しいこともありました。
大好きなお友達が埼玉に上陸! みかんなど食糧を
袋いっぱいに入れてくれて、朝早くに玄関にかかっ
ていました!ありがとう~~!
その中に「差し込みタオル」というのがあったので
すが、これは私が常に探しているもので、タオルの
先の方に切り込みがあって、そこに反対側の端っこ
を差し込んで首に巻けるのです。これがなかなか売
っていないので、私は首に巻いても邪魔にならない
薄手の、いわゆる「温泉タオル」を使っていました。
しかし、「温泉タオル」も温泉に行ったりしないと
手に入りません。最近は各種記念品のタオルも厚手
の良質なものが多いため、これはこれでありがたい
のですが、ますます手持ちの「温泉タオル」が希少
価値になり、ボロボロになりながらもわが家では大
きな存在感を持っていました。
「差し込みタオル」との初めての出会いは、陸上自
衛隊のどこかの駐屯地でした。15年以上前かと思
います。迷彩側の、差し込めるタオルが売っていて
「隊員のアイディアで作りました」と記されていた
のでした。
これだ!と思い購入し、ずっと愛用していました。
今、考えてもすごい発明品だと思います。どなたが
考え出したのか、どこの駐屯地だったか、ご存知の
方はぜひ教えて下さい(教えてもらっても、特に何
もできないのですが!)。また、自衛隊よりも前に、
すでにどなたかが発案していた商品なのかどうか
も知りたいところです。
さて、最近は「防衛問題じゃなくて環境問題研究家
になったの?」などと言われたりしますが、とうと
うYouTubeのチャンネルくらら「国防ニュース最前線」
でも、ここで書いてきました一連のニワトリ問題を
お話ししました。
視聴者のニーズに合わないんじゃないかと遠慮した
のですが、いつも解説頂く伊藤俊幸・元海将やスタ
ッフの方がプッシュして下さり、思い切って・・。
しかし、案の定、再生回数はいつもより少ないです
ね。まだまだこの手の問題提起は「高い所からもの
を言っている」プチ・ブルジョア的と受け止める人
も多いようです。また「欧米に合わせることは必ず
しも正しくない」とか、小泉進次郎環境大臣が賛成
していることは全て悪いんだとか、そうした感覚を
持つ人がけっこういることが分かりました。
こうした考え方が「保守」だというなら、ちょっと
残念です。どんなことも是々非々で論じるべきです
し、地球上の全ての生物を生かすも殺すも人間のこ
れからの生き方に左右されることは間違いないと思
うのですが・・。
ちょうど、今年も3.11を迎え、今年は東日本大
震災から10年という節目の年でした。今回、夕刊
フジで10年後の「誰かのために」(当時連載して
いたタイトル)として書かせて頂き、ウエブサイト
の「ZAKZAK」でも掲載されております。
それにあたり、震災時の連載をまとめた本『日本に
自衛隊がいてよかった』を改めて読むと、私は「1
0年後」の自衛隊や安全保障環境への懸念をかなり
書いていました。
そして、思い起こすのは、それ以上前から防衛問題
に携わる人たちは皆「中国の台頭」に警鐘を鳴らし
ていたことです。
しかし、当時は聞く耳を持たない人が多いどころか
「そんな話はしてくれるな」というのがメディアの
姿勢でした。米国の主たるスタンスも同じでした。
それが、今や、日米高官が「中国への懸念」を堂々
と論じ合えるようになっているのですから、ある種
の感慨深さをもってニュースを見ています。
当時も今も私を動かすのは「怖い」という感覚です。
このままでは、先人たちが命がけで守った日本が壊
れてしまう・・・という恐怖です。
人間の英知で作り出してきた文明は受け入れつつも、
一方で自然への畏怖を失えば必ず人類は滅びるで
しょう。
だからこそ、人口が100億人になると予測される
2050年に私たちが迎えるであろう様々な危機に、
目を背けたくても、そうはいかないと思っている
のです。
このままいくと2050年は食糧難、水不足、自然
災害など人類始まって以来と言っていい難局を迎え
ると考えられています。その危機の中にはプラスチ
ックごみ問題もあり、プラスチックが魚の数を超え
ると言われています。
現在もすでに魚たちは大量のプラスチックを飲み込
んでいて、それを私たちは食べていることになりま
す。
日本人はそもそも海にポイ捨てなんてしない人が多
いはずで、どこぞの悪い国の人がポイ捨てしている
のがいけないんだと訴えたいところなのですが、日
常にこれだけ多くのプラスチックが存在すると、普
段の使用からもう見直さなければならない時代にな
っています。
日本国内の企業が取り組みをスタートさせていて、
日本の得意技である「モノ作り」が世界をリードし
て欲しいと切に願います。
また、地道な活動としても、最近、富士通の那須工
場では、アルミニウム製のストローを作って近隣の
小学校の児童に寄付したそうです。
これは同工場が創設40周年を迎えるにあたり記念
品として作ったのだそうですが、予定していた行事
や配付するはずだった社会貢献イベントがコロナの
影響で軒並み中止になり、かなり余ってしまったの
だそうです。
そこで、工場長のアイディアで、子どもたちにプレ
ゼントしたそうです。プラゴミ問題は教育現場でも
浸透しているとはいえ、使い捨てではない物をお金
を払って買うのはまだ躊躇する場合もあると思いま
すので、寄付はありがたいのではないでしょうか。
自衛隊との関係も深いこうした防衛関連企業が、装
備品だけではなく環境対策物品も作り地域貢献をす
ることで、防衛産業であることを隠すのではなく、
むしろ安全保障への理解を促進することに繋がれば
いいなあと思います。
<おしらせ>
月刊誌『丸』にて「誰も知らないニッポンの防衛産
業」連載中です。コツコツ書いてまいります!
https://amzn.to/2XnvrIy
会員制月刊誌『テーミス』でも自衛隊ルポを連載中
です!
http://www.e-themis.net/
3,YouTubeチャンネルくららで毎週土曜に
アップしている「国防ニュース最前線」、今週も伊
藤俊幸・元海将に解説をして頂きます!
※2月13日にアップされた「コロナ禍で分かり合
えないのは○○が足りないから」は、とても好評で
した(私の周囲だけかもしれませんが)。かつての
陸幕広報室の様子も語られています!
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
↓
https://okigunnji.com/url/7/
【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。
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謝しています。
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に、心から感謝しています。
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