こんばんは、エンリケです。
「陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲」
の六回目です。
一番近い人のことばだから、価値が伝わりますね。
さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで、来年に思いを馳せます。
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「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (301)』
―陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲(6)―
渡邉陽子
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こんばんは。渡邉陽子です。
銀河英雄伝説全10巻、ついに読み終えてしまいました。読み急が
ないように気をつけていたのですが、最後はどうにも我慢できず
「読むのは電車の中と病院の待ち時間だけ」のルールを破って自宅
でも読んでしまいました。コロナ禍での電車や病院が苦にならなか
ったのは、ひとえにこの本のおかげです。そしてまだ外伝全5冊が
残っています! 外伝には本編で死んでしまった人物も元気に登場
するので、そこもうれしい……読書の秋は続きます。
記事掲載のお知らせです。
『丸』12月号の「世界の軍備」に「個人用防護装備防護マスク」が
掲載されました。今回は自衛隊の装備品である防護マスクだけでな
く、新型コロナで人々の生活に不可欠なアイテムとなったマスクに
ついてもご紹介しています。医療従事者が使うサージカルマスクと
自衛隊の防護マスクの製造メーカーは同じなのです。
マスクの正しい装着方法についても触れました。
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『PANZER』12月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱
芳文の半生」第20回が掲載されました。
今回は防衛大学校幹事時代のお話前編です。幹事とは、一般の学校
でいう副校長。自身が学んだ防大に、今度は将官として戻ってきま
した。凱旋ともいえますが「演習場で状況中」が三度の飯より好物
の火箱氏、最初はあまり乗り気な人事ではありませんでした。しか
も当時の防大生は……
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月刊『正論』6月号に「自衛隊あってのオリンピック」
最終回が掲載されました。
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■陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲(6)
千葉県の下志津駐屯地に所在する陸上自衛隊高射学校では、高射特
科に関わる各種教育が行なわれています。
取材した87AWの課程では、87AWに乗車する車両を指揮する砲班
長、射撃を担当する射手、操縦を担当する操縦手のうち、射手、砲
班長の任務を担うための教育が実施されました。
学生たちはまず87AWの構造機能を学んでから操法を修得。4か月
におよぶ教育の集大成として北海道での実弾訓練も行なわれ、卒業
後は射手として、そしてゆくゆくは砲班長として車両を指揮する責
任者となります。
ふたりの学生に話を聞きました。
インタビュー時、教育課程はすべて修了し、翌週には原隊に戻ると
いう時期でした。
Y3曹の原隊は、東千歳駐屯地に所在する第7高射特科連隊第4高
射中隊。高射特科は自ら希望した職種だそうです。
「新隊員教育のときに『対空火力の中で唯一の2砲身、唯一の機関
砲』という87AWの説明を目にして、これに乗りたいと強烈に思い
ました。それからは高射特科を希望するというより87AWに乗りた
い、87AW中隊に配属されたいと希望し、それが叶いました。ほか
の器材は敵を捜索するレーダーや射撃する発射機などがすべて別で
すが、87AWは自分で捜索して自分で走って自分で射撃するという
一機完結型。そこにこの器材ならではの面白さと魅力を感じます」
原隊ではドライバーとして87AWに関わっていましたが、今回の教
育で学ぶことはすべてが真新しいことばかりだったといいます。
「87AWに乗って演習に参加していても、操縦しているだけでは
『対空戦闘をやっている』という漠然としたこと以外、砲塔部でな
にをやっているのかはわかりませんでした。入校して87AWのプロ
の操作員になるために学ぶべきことをしっかり学ばせてもらいまし
た」
「器材の扱いに慣れている人とそうでない人の違いも、改めて認識
できました。たとえば、故障が出たとき対処できるか否かというの
がいい例だと思います。87AWの整備はDS(高射直接支援中隊)
が担ってくれますが、対空戦闘中に故障した場合、かならずしもD
Sが来られる位置にいるとは限らず、そういうときは自分たちで対
処して対空戦闘を継続しなければなりません。教官や助教が目の前
で対処する方法を見ていると、今の自分ではまだまだだと感じまし
た。けれど87AWの構造機能をもっと深く理解できるようになれば、
対処できることが増えていくはずです。それでこそ87AWのプロだ
と思います」
今回一緒に入校した7名のうち、Y3曹を含む4名が、原隊が同じ
中隊です。
「顔見知り以上の仲ですから、すごく心強かったですね。また、同
期で意見を交わすことで『なるほど、そうしたほうがやりやすいの
か』など、自分の発想にはなかった気づきがあるなど、いい刺激も
たくさん受けました」
87AW以外に扱ってみたい装備品を聞いてみると「ないですね」と
迷わず即答です。
「ほかの器材を扱う時間があるなら、87AWのことをもっと学んだ
り触ったりする時間に費やしたいです。もちろん新しい装備品に興
味はありますが、それ以上に87AWのプロになりたいという気持ち
のほうが強いです。原隊に戻ったら高射学校で学んだ知識に肉付け
をして、より太い知識にしていきたいです」
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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