こんばんは、エンリケです。
「陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲」
の五回目です。
きょうで本連載は300回という記念の区切りを迎えました。
できるように見えて、
そうやすやすとは達成できない数字です。
「週一で300回」。
なにより、コロナ禍に伴う大変な状況のなか、変わらず毎週記事を
提供くださっている渡邉さまに、心からのねぎらいと感謝と御礼を
ささげます。
そして、この連載を読んでくださり、声を届けてくださっているあ
なたに心からの感謝をお伝えします。
これからもよろしくお願いいたします。
ほんとうにありがとうございます。
ではきょうの記事、さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで、来年に思いを馳せます。
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「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (300)』
―陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲(5)―
渡邉陽子
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こんばんは。渡邉陽子です。
現在発売中の『丸』12月号の「世界の軍備」に「個人用防護装備防
護マスク」が掲載されました。今回は自衛隊の装備品である防護マ
スクだけでなく、新型コロナで人々の生活に不可欠なアイテムとな
ったマスクについてもご紹介しています。医療従事者が使うサージ
カルマスクと自衛隊の防護マスクの製造メーカーは同じなのです。
マスクの正しい装着方法についても触れました。
『丸』12月号
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今回でメルマガ連載が300回となりました。これもひとえに管理人
さまと読者のみなさまのおかげです。ありがとうございます!
Fさま
九州で87AWを目にする機会はなかなか厳しそうですね。毎年87AW
の観閲行進が見られる7師団の記念行事も今年はコロナで中止でし
たから、本場北海道でもそうそう姿を見る機会がない装備品です。
記事掲載のお知らせです。
『丸』12月号の「世界の軍備」に「個人用防護装備防護マスク」が
掲載されました。今回は自衛隊の装備品である防護マスクだけでな
く、新型コロナで人々の生活に不可欠なアイテムとなったマスクに
ついてもご紹介しています。医療従事者が使うサージカルマスクと
自衛隊の防護マスクの製造メーカーは同じなのです。
マスクの正しい装着方法についても触れました。
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『PANZER』12月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱
芳文の半生」第20回が掲載されました。
今回は防衛大学校幹事時代のお話前編です。幹事とは、一般の学校
でいう副校長。自身が学んだ防大に、今度は将官として戻ってきま
した。凱旋ともいえますが「演習場で状況中」が三度の飯より好物
の火箱氏、最初はあまり乗り気な人事ではありませんでした。しか
も当時の防大生は……
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月刊『正論』6月号に「自衛隊あってのオリンピック」
最終回が掲載されました。
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■陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲(5)
先週までは87AWの装備について細かく見てきましたが、今週から
は陸上自衛隊高射学校(千葉市、下志津駐屯地に所在します)にお
ける87AWの陸曹教育についてご紹介します。
2019年の秋から翌年にかけて、陸上自衛隊高射学校で87式自走高射
機関砲(以下、87AW)の陸曹教育が行なわれました。
学生たちは約4カ月かけて87AWの射手、砲班長として必要な知識と
技能を修得。器材の構造機能を、続いて操法を学び、最後は教育の
集大成として北海道での実射訓練に臨みました。
入校した7名の学生を指導する教官のみならず、訓練を支援する部
隊や隊員にも支えられての教育で得たスキルを、卒業後は部隊で発
揮することになります。
取材は高射学校で実施された手動による給弾訓練のほか、学生や教
官、そして高射学校長にインタビューを行ないました。
給弾訓練は朝から高射学校の敷地内で行なわれました。
訓練のため87AWが敷地内の移動を開始します。ドライバーおよび
砲塔から前方を見ているのは教官で、このとき学生は87AWを誘導す
る役目を担っています。
この日はときおり小雨のぱらつく寒い日でしたが、訓練に励む学生
たちには関係ありません。所定の場所に到着すると学生たちはすぐ
に給弾訓練の準備を開始、その間に模擬の弾薬が到着します。運ん
できてくれたのは高射教導隊。さまざまな支援を受けながら、学生
の教育は進められていくのです。
擬製弾を積んだ3t半トラックの荷台から擬製弾を積み込むため、
車両はバックで進入して87AWの側面に寄せます。荷台と砲塔内部は
ベルトリンクでつなぐので、的確な距離が求められます。誘導する
学生、隣で見守る教官。どんな作業にも気のゆるみは許されません。
弾をベルトリンクでつなげると、次は擬製弾を砲塔内に格納してい
きます。
格納場所はいくつかにわかれていて、うまく入らない場合はベルト
リンクを逆回転させ擬製弾をいったん戻して入れ直します。焦りは
禁物、丁寧な作業が求められます。
今日の訓練のメインは、砲塔内における給弾要領を学ぶこと。役回
りを交代しながら全員が砲塔内での作業を経験します。砲塔内で擬
製弾の格納を担当している学生からの指示を受けつつ、別の学生た
ちが3t半トラックの荷台からベルトリンクに擬製弾を乗せていきま
す。この給弾は電動でも行なえるのですが、むしろ操作にコツが必
要で難しいのだそうです。
予定通り給弾訓練が終わると、学生たちは教官から指導を受けます。
「いつも右砲でやっているから左、砲でも同じ動きでできるように」
など、こちらも聞いていて「なるほど」と思う言葉もありました。
午後は教室で砂盤を用いての講義です。また、教室のシミュレータ
ーで対空戦闘訓練も実施しました。まず射手として経験を積み、い
ずれは砲班長として実際に87AWに乗車し、この対空戦闘訓練を演習
場で行なうようになるのです。
学生たちはほとんど原隊で87AWのドライバー経験があります。
けれど砲班長がなにを見てどのような判断をしているのかは未知の
世界。学ぶことは山のようにあります。だから4か月の教育期間は
長いようであっという間。休日も返上して自習室で勉強することも
珍しくないそうです。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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