こんにちは、エンリケです。
自己啓発は大事だと思うし好きです。
なかでも、わが国初(というより世界初らしい)の
自己啓発コンテンツを作った中村天風については、
軍事にかかわりがあったこともあり、なじみ深いで
す。
正直言って、まさかこの連載で再会できるとは思い
ませんでした。うれしいです。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
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ご意見・ご感想はコチラから
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桜林美佐の「美佐日記」(98)
3日間の断食。結果は大成功!
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年10月の今
回で98回目です。
またまた感想を頂戴しました。Fさんからは、
「女性活躍とは“この新芽が最後まで残ってくれ
ること”“女性活躍の世の中とは男性が一層強くな
るということなのではないか”具体的でとても共感
できます」と頂きました。
またUさんからは、
「97回の『「女性活躍社会」というのは、結局の
ところ、男性の能力が高くないと達成できない』と
いう記事に大賛成です。女性活躍社会というと『女
性』の頑張りだけを強調しがちだけど、やっぱり男
性にも3つの努力が必要だと思います」と頂きまし
た。
さらにGさんから「女性の活躍が唱われてますが、
一言だけ“男性の強さ”が欠かせない、まさにその
通り!!」と。
ありがとうございます!
意図を汲んで頂き嬉しいです。本当に、家事や育児
を頑張っている男性たちには、それが職場での評価
に繋がるのはまた一段難しいステップになりますの
で、悔しい思いをしている方も少なくないと思われ
ます。子供は個人の所有物ではなく社会の財産なの
で、本来みんなで励まし合っていかなくてはならな
いのだと思います。
さて、私はずっとモヤモヤと考えていたものの、な
かなか実践できなかったことを重い腰を上げて実行
しました。
それは断食です。夏から鼻炎がひどくなってしまい、
すぐに咳込んでしまう症状が続いていて、薬や鍼
灸で回復しても、そこに行くのが大変で、通院でき
ないと元に戻ってしまうというのが悩みでした。
そこで一念発起し、3日間のファスティングでリセ
ットを試みたのでした。なかなか踏み出すことがで
きませんでしたが、やってみると結果は大成功でし
た。喉だけでなく、頭の中の雑多な考えまでもがク
リアになりました。
やみくもに始めてはいけませんが、前後期間の注意
事項も事前にリサーチし、酵素ジュースなど最低限
の栄養を摂取しながら実施しましたので、ご興味あ
る方はぜひ色々な方法を調べてみて下さい。
加藤喬さんのメルマガでは、コロナの感染率が高い
先住民のナバホの人々について、米国流の食生活に
よって免疫力が低下しているのではないかとの仮説
がありましたが、これは現代を生きる私たちには誰
にも起こり得る話ですよね。特に添加物大国といわ
れる日本では、無意識に毒も口に入れていると言え
ます。
とはいえ、そんなことを言い始めると何も買えなく
なりますので、解決策はもう排出するしかない、と
いうわけです。
一時期、コロナ感染者が、解熱剤などに含まれるイ
ブプロフェンを服用すると症状が悪化するという説
が出て、これはまだ科学的に証明されていないよう
ですが、この話が広がったことで、イブプロフェン
と同じ鎮痛効果を持つといわれるオリーブオイルも、
実はコロナを悪化させるのではないかと言う人も
います。
こうなるともう、金田一耕助シリーズのように、「
お、お前が犯人だったのか」みたいなことになり、
昨日までは健康作りの友達みたいにしていた食材や
調味料たちが実は犯人!なんてことになって、そん
なドラマをひとりで繰り広げているといちいち疲れ
ますので、ある程度、何歩か引いて見ないといけま
せんね。
で、そんなことをまるで気にしてなさそうなのが、
トランプ大統領ですよ。
コロナに感染しながらも「気分は上々!」「20年
前より気分爽快だ!」なんて、いったいどこからそ
の気力は出てくるのか。私なんて鼻づまりが治らな
いだけで泣いてたのに・・・。
そこで思い出されるのが、日本では知られているよ
うで知られていない中村天風です。
天風は明治9年生まれ、幼い頃から乱暴者で親の手
に負えなくなり、玄洋社の頭山満に預けられたとい
う、その出自はかなり稀有な人物です。
福岡の修猷館に進んでいますので、単なるガキ大将
ではなく勉強も相当なものだったのです。当時、修
猷館では「憲法の番人」と呼ばれた金子賢太郎が英
語教育を熱心に推し進めていて、天風はその恩恵を
受け、メキメキと英語力をつけました。
そして、その様々な能力を見込まれ、「軍事探偵」
として支那大陸に潜入することになるのです。
その頃の大陸には、以前も長崎事件のお話を書いた
際に触れた石光真清や二葉亭四迷などが諜報網を張
り、こうした人たちは軍に影響が及ばないよう、わ
ざわざ軍籍から離れて独自の動きをしていたといい
ます。当然、補償もなにもありません。
天風は軍事探偵としてハルピンでロシア軍の拠点な
どへの危険な潜入を行なっていました。ところが、
ある時、無残な姿で殺害された日本女性を発見し、
激高します。
コサック兵は酒に酔いながら女性たちを凌辱し、
一人は頭を強く踏みつけられ背中からおびただしい
血が流れ、一人は和服の胸を大きくはだけむき出し
になった乳房をえぐりとられている上、あらわにな
った秘所にコサックの長剣が深々と刺されている。
そして目を見張ったのは裸にした女性を逆さにつる
し頭の方から穴に入れそのまま生き埋めにしていた
のです。尻踊りと称する彼らにとっての遊び、この
残虐な行為を実際に目の当りにした天風は復讐を決
心し、コサックの拠点に乗り込むのです。しかも部
下とたった2人で。
武勇に秀でた天風はコサック兵を倒していきますが、
ついに銃撃され捕らえられてしまします。
すぐに銃殺刑が決まり、よもや死刑執行、もう絶体
絶命というその時、生き延びていた部下に救出され
九死に一生を得たのです。
そんな凄まじいサバイバルで生き抜いた天風でした
が、帰国後、結核にかかり、すっかり衰弱してしま
います。
様々な治療を試しても病状は悪化するばかりで、気
力も段々衰えていきます。天風の武勇伝を知る人た
ちにとっては天風たりとも病気には勝てないその姿
は見るも哀れだったようです。
そんな中、船の中でヨガの権威カリアッパ師と出会
い、ヒマラヤの麓で瞑想の修行をすることになるの
です。
因みに、結核で弱り切っているのに、食べ物は稗(
ひえ)と、お腹が空いたら木になっている果物しか
なかったといいます。
そして天風はとうとう、人間にとって最も大事なこ
とを悟るのです。
それは「人生は、心ひとつのおきどころ」というも
の。
なーんだ、当たり前じゃないと言われそうですが、
気力しだいで病気にも元気にもなるという、分かり
切っていることでも、実際にはなかなかできなかっ
たりするものです。しかも弱り切っている時には。
しかし、結局辿り着いたのはそこなのです。人間が
何か思ったり考えたりすると直ちに宇宙霊がその心
の状態通りに動き出し、その思考を表面に出そうと
すると天風は言います。
いかなる状況になっても積極的な言葉以外は口にせ
ず、少しでも消極的な考えは拒否することが大切だ
と。
そう、あのトランプ大統領はまさにこれを実践して
いるとしか思えません。天風に続く「トラン風」で
す!これが今後、ウイルスに負けないで生きる手本
になるのではないでしょうか。
話がハルピンからヒマラヤまで迂回し、すっかり長
くなりましたが、今回も最後までお読み頂きありが
とうございます!
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアッ
プしている「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊
幸・元海将に解説をして頂きます。
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(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。
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(代表・エンリケ航海王子)
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