こんばんは、エンリケです。
「陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲」
の二回目です。
面白いなあ、、、
さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで、来年に思いを馳せます。
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「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (297))
―陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲(2)―
渡邉陽子
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こんばんは。渡邉陽子です。
今月は久しぶりに自衛隊取材の機会がありましたが、取材に行って
もすぐ記事にできそうもない案件だったので、泣く泣くあきらめま
した。もう何カ月も自衛隊の取材ができていなくて、精神衛生上大
変よろしくありません。好きな(ジャンルの)仕事ができることが
どれほど幸せなことかはこれまでもわかっていましたが、コロナに
よってさらに痛感しています。
N様
ご意見、まさに同感です。「自衛隊は災害派遣をやっていればいい、
なぜわざわざ危険な海外に行く必要があるのか」という声も湾岸戦
争以来消えることがありませんが、その考えこそ日本が世界の中で
孤立するだけでなく危険にさらすことにもつながります。N様のよ
うに客観的かつ俯瞰で自衛隊を見られる方が、ひとりでも多く増え
て欲しいと願わずにはいられません。貴重なご意見ありがとうござ
いました。
記事掲載のお知らせです。
『PANZER』10月号に「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火箱
芳文の半生」第18回が掲載されました。今回は第10師団長時代のお
話前編です。「普通科の幹部ならばいずれは」と熱望した連隊長と
同様、作戦基本部隊たる師団の長もまた憧れていた役職でした。意
気揚々と着任したものの……理想の師団に近づけるべく、大忙しの
日々が始まります。
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『丸』9月号で陸上自衛隊中央輸送隊を紹介しています。輸送科の
総本山に当たる部隊ですが、なにをやっているか、どこにあるか、
陸自隊員でも知らない人のほうが多いようですが、「知らないうち
にお世話になっている」部隊なのです。
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月刊『正論』6月号に「自衛隊あってのオリンピック」
最終回が掲載されました。
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■陸上自衛隊高射学校&87式自走高射機関砲(2)
今週は87AWの構造について詳しく見てみます。
外見は87AWと同じく、砲塔両側面に35mm(エリコンKDA)機関
砲2門を備えているドイツのゲパルト対空自走砲によく似ています。
ちなみに射撃統制コンピュータは、ゲパルトはアナログ式ですが、
87AWはより進んだデジタル式のものが搭載されています。
車体は均質圧延鋼板の溶接構造で、外観はやや異なるものの基本的
には74式戦車の車体をベースとし、アルミ合金製の砲塔を搭載。
油気圧式サスペンション、エンジン、トランスミッションなどは7
4式のものをそのまま利用しているので、油気圧式サスペンション
による前後、左右方向の姿勢制御を行なうことが可能です。走行中
や斜面からの射撃もできます。
車体サイズも74式と同じなので、分解せずに73式特大型セミトレー
ラーで運搬が可能です。
74式と異なる部分は、砲塔に搭載された射撃統制装置や捜索・追随
レーダー、砲塔駆動用発電機のため、74式では弾薬庫だった車体右
側前部に電子装備の電力供給用補助動力装置(APU)が搭載され
ている点です。
また、車体側面装甲板は垂直となっており、各種点検用パネルが設
けられています。
砲塔内には左側に砲班長、右側に砲手が乗車します。
砲塔後部にはパルス・ドップラー式で20km程の探索距離を持つ捜索
レーダーを装備。
また、防御装置として砲塔基部左右には発煙弾発射機を装備。誘導
用レーザーを感知すると自動的に発煙弾を発射して車体を隠蔽しま
す。
横長の棒状の捜索レーダーアンテナの前方砲塔上面に装備されてい
る皿形のレーダーは、ロックオンした標的を追尾するための追随レ
ーダーです。87AWのフォルムでもっとも特徴的なのが、この追随レ
ーダーといえるでしょう。捜索レーダーが棒状で地味(という言い
方もなんですが)なだけに、背の高い87AWの上に位置する丸い追随
レーダーは非常に目立ち、87AWを象徴する装備でもあります。普段
装備品を見慣れない方でも、このレーダーで「あ! 87AWだ!」と
わかります。
捜索レーダーと追随レーダーは別々に装備することで、追随レーダ
ーによって交戦しながらも、捜索レーダーによって別の目標を捜索
できるというメリットがあります。
ちなみに追随レーダーは、計画時はゲパルト同様、砲塔前面に配置
しようとしたらしいですが、その配置方法に特許があったため、砲
塔の上方後部への配置を採用したといわれています。
アンテナは起倒式なので、戦闘時以外は邪魔にならないようにたた
んで格納しておくことができます。それによって起立時に4.4mある
車高が3.25mに抑えられます。
砲塔両側面に備えている武装、35mm機関砲は発射速度1100発/分
(1門500発/分)、砲塔は全周旋回が可能です。
弾薬には近接信管が装備されておらず、直撃弾のみでの撃墜を目的
としています。そのため、目標直前で拡散する炸裂砲弾はありませ
ん。
使用弾薬は対空用が徹甲弾、徹甲榴弾、対地用に曳光弾があります。
対空用と対地用の弾倉はわかれており、対地用弾倉は機関砲基部外
側に装備されています。
(つづく)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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