おはようございます、エンリケです。
この本をよむまで、
海洋戦略とはどういうものか?が雲をつかむようで
手につかめていなかった
海と陸はなぜなじみあえないのか?感覚が違う。
その理由がわからなかった
わけですが、
この本を読んで、
平戦時問わず動き続ける海洋戦略、シーパワーは
海洋国家の生きるすべ、国家戦略そのものであり、
ドンパチの話は欠かせない要素だが、それがすべて
では全くなく、むしろビジネス(通商)のほうが重
要な要素であることがわかりました
。
海洋戦略の見取り図がハッキリ見えるようになり、
海軍がその一部に過ぎない「シーパワー」の意味が
つかめ、見る地図の違いが生み出す根本的な差異が
わかりました
。
大陸の発想と海洋の発想のどこがどう違うのか?を
掴めました。
陸と海は相互依存、共生関係にある。
戦略的な地理には需要と供給の関係がある。
テクノロジーが海と陸の間の相互関係に新生面を開
いている。
シーパワーは海軍や海上だけで維持できるものでは
ない。
ということがわかりました。
地理経済学、水路測量学といった、興味深い学問の
存在を知りました。
などの気づきがありました。
また、
わが国は海洋国家であり、海から国を考える姿勢が
不可欠ということを改めて覚えた。この本により海
から世界、日本をみるきっかけが手に入りました。
経済的利益は海洋戦略の主たる目的であり、その原
動力でもあることがよく理解できたから、ビジネス、
通商等への関心をもっと広げ深めてゆきたいと感じ
ました。
「自由主義的政体と専制主義的政体ではシーパワー
の建造と管理にいかなる違いがあるのか?」という
大きな問いに対する貴重な知見を得られました。
「陸対海」という二項対立でものごとを考え見るの
ではなく、海洋国家としてのわが国、という立場か
ら防衛や国防安保、軍事を見てゆく基礎が培えまし
た。
著者は、本著を通じて、海の武人、学者、ビジネス
マンが自らのキャリアを通じて戦略とその歴史を学
び、本著を批判的に読んで海洋戦略に関する独創的
なアイデアに発展させてほしい、と望んでいるよう
です。
海国日本で生きるために必須の知性「海洋戦略とい
う発想」を身につけ手に入れるきっかけとなる格好
の書
軍事戦略だけでなく、商船・商業港湾など「公共財
としての海」をめぐる戦略まで幅広く取り上げた総
合入門書
戦闘能力を伴わない海軍外交家の言葉には何の重み
もない、という現実感覚に重みを与えてくれる戦略
書。
海洋戦略の双璧マハンとコーベットを中心に、ワイ
リー、リデルハート、ウェゲナー、ルトワック、ブ
ース、ティルなどの戦略理論にまで言及したこの本
は、すべての戦略理論を網羅せず、戦術談議を排除し、
マハンやコーベットの理論の縮刷版でも要約版でも
なく、一生かけて学ばなきゃいけない「戦略学習」
の入り口にいざなってくれる魅力を与えてくれる本
なのです。
よむべき戦略書籍に終わりはありません。
もっといえば、戦略理解はできるものではなく、
その研究に終わりはないのです。
ちなみに戦略とは、勝利のマニュアルやアルゴリズ
ム、チェックリストをまとめることではありません。
こんかいご紹介した本は、
『海洋戦略入門』
著者 :ジェームズ・ホームズ 平山茂敏 訳
出版年月日:2020/09/10
ISBN 9784829507971
判型・ページ数 四六判268ページ
定価 本体2,500円+税
http://okigunnji.com/url/97/
でした。
エンリケ
追伸
石原さんの「漫画 マハンと海軍戦略」と合わせて
読むと面白いです。
http://okigunnji.com/url/98/