こんにちは、エンリケです。
思えば、えらい人たちというよりは、
「身近な庶民」への絶望に、
この20年間押しつぶされそうになって
いたのかもしれません。
今日の記事はわが身にも刺さりました。
正味な話をすると、
「人間に、他人を変えることはできない」
という人生の真実が支えになって、前傾姿勢を
何とか維持できたのかなあ、と感じています。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」(94)
フェイクニュースを信じる人たち
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年9月の今回
で94回目です。
関東に来て、東京の母親が暮らす住まいに行ってみ
ると、ソファのスプリングが壊れているようで真ん
中がへこんでいることに気づきました。
ソファといってもインテリアの一部というより、部
屋が狭いので何十年もここで睡眠・食事など全てを
すましている場所です。
「ずっと前から壊れているのよー」と言うのでハッ
としました。母親は4年ほど前にヘルニアだ、骨折
だということで動けなくなって入院し、私はこのサ
ポートでかなりゴタゴタしたのですが、もしかした
ら、原因は、壊れた寝床だったのでは・・・・!?
と。
ただでさえ、寝返りなどできない小型ソファなので、
身体に悪そうだとは思っていましたが、さらに悪い
状態になっていたわけです。
そりゃ退院してこの寝床に戻ったんじゃ治るはずが
ない。ということで、少し広いソファベッドを買っ
たのでした。しかし4年前に買い替えていれば、あ
んなに治療費をつぎ込まなくてよかったのではない
かと思うと悔やまれます。
まことに病気の原因というは「えっ?それ?」とい
うような意外に身近なところにあるのかもしれませ
ん。嗜好、生活習慣、癖、姿勢・・・、可能性は様
々です。
私は以前、めまいと吐き気に襲われて、大学病院で
聴覚などの検査を受けたのですが、結果は異常なし
でした。
説明を聞く私に先生は突然、叫びました。「それだ
!それがいけない!」と。
そう、その頃の私は、病院にいてもインタビューモ
ードになってしまい、相手の話に合わせて一生懸命
にうなずいていたのです。
はじめてテレビのリポーターとしてインタビューの
仕事をした時、「はい」「へえ」「そうなんですか
」などと相槌の言葉を入れていたら「声が邪魔で編
集ができないよ!」と叱られて、以来、話を聞く際
にはひたすら黙って首を上下に振るようになってい
たのです。それで、人に話を聞く機会が立て続けに
あると、100万回首振り人形のようになって気分
が悪くなってしまっていたのです。
皆さんも、もし何らかの不調を抱えているようで
したら、身近でかつ意外なところに原因が潜んでい
る可能性があります。
使っている枕、履いている靴、座っているイス、
畳、絨毯、布団、飲み物、食べ物・・・色々なもの
を点検してみるのもいいかもしれません。
一方、世の中には、ありとあらゆる原因が「安倍
(前)総理のせい」だと考えている人がいるようで
す。
郵便学者の内藤陽介さんが、何でもかんでも「ア
ベが悪い!」と言う「シンゾウ病」の人がいると言
っていて、私はその病気?のことを初めて知ったの
ですが、よくよく見まわしてみると、けっこう身近
にもいるのです。
元から反日であったり、反保守の人たちが反安倍を
旗印にするのは想定内ですが、そうではない人たち
にまでかなり浸透している疑いがあります。
例えば、驚いたのは、少し前に自死した芸能人が、
実は安倍政権のODAの使途不明金を告発しようとし
て暗殺されたなどという話を、世間話の流れの中で
普通に聞いたことです。
こういう話をキャッチする層は、テレビや新聞で
はない情報を積極的に求めている人です。テレビは
どうせ真実を言わないからとネット情報を模索する
と、そこには有用なものもあればフェイクニュース
もあるわけです。
「あなた知らないの?地震も台風も全て安倍が企て
ているのよ~」といった話も聞いたことがあります
し、「今は安倍総理が日本を支配しているんですよ
ね」などという会話に驚いたことがありますので、
同じような人たちが相当数いると考えていいと思い
ます。
くだんの芸能人が本当に政府機関によって暗殺さ
れたのか、官邸の中の秘密部屋に「地震及び台風発
生装置」(仮名)(にしてもイケてない名前だが)
が隠されているのか、真実は私にも分かりません。
しかし、もし意図的に流したフェイクニュースだと
したら、あまりにもぶっ飛びすぎているものが多い
ため、もう少し真実味がある話のほうが広まりやす
いのではないかと、老婆心ながら思ってしまいます。
宗像さんの『我が国の歴史を振り返る』でも、ポ
ピュリズムの愚かさが語られていましたが、大衆は
なぜ気づかないっ!と地団駄を踏むことが多いです。
九州・沖縄のニュースから首都圏のニュースに触れ
るようになり、相変らずこちらでは「振り込め詐欺」
が多いことを知りました。
「私は騙されない」という啓発番組を目にするとい
つも、この言葉はあらゆるネット情報に向けるべき
ではないかと、無言のツッコミを入れております。
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアッ
プしている「国防ニュース最前線」、今週も
伊藤俊幸・元海将に解説をして頂きます。
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(P
HP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。
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