こんにちは、エンリケです。
ちなみにわたしは、
ものを書くときは左手側にペットボトル入りの
炭酸水を置いています。
いつからやりはじめたか忘れましたが、
今はないと書けませんｗ
桜林さんは「アレ」が欠かせないとか、、、
さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年４月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第２弾『自衛官が語る海外活動の記録
』
（桜林美佐監修・自衛隊家族会編）が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、２５人の自衛官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」（９３）
執筆に書かせないもの 謎のクッキー事件
桜林美佐（防衛問題研究家）
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和２年９月の今回
で９３回目です。
読者のIさんからメッセージを頂きました。
「日本の内外を問わず活躍されている隊員の皆様の
日常に感謝の気持ちで一杯です。私には何も出来ま
せんが、ただ皆様の健康を心から祈るのみです」
ということで、自衛隊のためのお祈り、ありがたい
です。私からも御礼申し上げます。
さて、埼玉に上陸して３週間が経ちますが、歩く
と遠いし車だと混んでいるし、自転車は危ないし、
ひとつひとつの行動に要する時間がかかりすぎると
つくづく感じています。
都心部の暮らしってこんな感じだったんでしたっけ
。
常に渋滞する道と混雑する電車に乗らずに生活す
るためには、家にひきこもるしかありません。
よし！そんな時こそ執筆に勤しもう！と、心だけ
は決めました。
地方の景色の良い場所だと、こんなに天気がいいの
にもったいないじゃない！と、すぐに外に出たくな
ってしまい、やろうと思っていた課題をほとんどで
きなかったのです（言い訳・・！）。
コロナの影響で会食などの機会もありませんので、
考えようによっては千載一遇のチャンスです。
何か新しい書き物に挑戦するか、あるいはこれまで
取り組んできた防衛産業の現在について、ここでそ
ろそろまとめるか（これ、何年か前から言ってるん
ですよね～汗）、構想は色々です。
実は新しいジャンルについては、小郡在住期間に
やってみようと思い「公募ガイド」を見て、応募で
きるものはないか探していたのですが、ついつい懸
賞金の高い募集ばかり求めてしまい、とうとう、一
文字も書くことなく、探しただけで終わったのでし
た。
（自衛隊家族会の『自衛官が語る災害派遣の記録』
と『自衛官が語る海外活動の記録』への執筆はさせ
て頂きました。感謝！！）
そして、埼玉生活に突入です。もう、やるしかあ
りません。
しかし、ふと考えました。執筆に必要なものは何
だろう？と。
「資料」「協力してくれる方」「気力」「体力」
「適度な睡眠」が思い浮かびます。
そして・・・欠かせないのは、これ！そう「おやつ
」！
何を隠そう、これまで出版に漕ぎつけた本それぞ
れに、執筆時に必ず横にあった思い出のお菓子があ
りました。
全てコンビニで売っているものですが。
そこで、まず着手したのが「おやつ決め」です（先
に決めることじゃありませんけどね）。
何がふさわしいかなあと思案していたところ、や
って来たんです、向こうから。
ここは場所柄、周辺に自衛官がたくさん住んでい
ます。ひきこもりがちな私も、散歩中に何年ぶりか
の再会があったり、意外な場所で会ったり、そのあ
たりは非常に救われています。
そんな中、自衛官のＳさんがクッキーを食べさせ
てくれました。小さな箱に色々な味が入っていて、
定番のチョコやアーモンドだけでなく、トマトバジ
ル、ペッパーチーズポテト、セサミ、ピスタチオな
どがある逸品です！
「うまいっ！サイコー！」と、あまりにも感動し、
結局ほとんど私が平らげてしまいました。
これこそが新たな執筆のパートナーにふさわしい！
と、空箱と中に入っていたショップカードをもら
い、近隣で売っている所はないか調べてみました。
しかし、いずれも遠い所ばかりです。通販もしてい
ない様子。
店舗に電話をして近くで買えないのか聞いても、
どうも無理そう。万事休すか・・・。いや、まてよ
、自衛官が持っているクッキーということは？考え
られる選択肢は、
来訪者からのお土産
保険屋さんが置いて行った
女性自衛官からもらった
くらいしかないだろう。とにかく恥をしのんで聞
いてみることにしました。すると、
「Ｋ事務官（男性）からもらった」
と言います。どこで買ったのか聞いてくれるとい
うのですが、さすがに悩みました。
「あー、あれなら朝霞駅で売ってるっスよ」
ということであれば万々歳ですが、このショップ
カードに書いている店舗の数々は北千住だの相模大
野だのと、この辺りの自衛隊関係者の行動範囲とは
考え難い。Ｋ事務官の自宅も半径数キロ内であるこ
とが調べがついている。だいたい、こんな可愛い箱
を男性が買うだろうか・・。
万が一、Ｋ事務官のプライバシーにまで踏み込ん
でしまうことになったら！？ 仕事や家庭にまで影
響を及ぼすようなことになったら！？など思いが巡
り、急に恐ろしくなりました。
「やっぱり聞かないでいい！人には色々な事情があ
るはずだし！やめようやめようっ」
と、言いましたが、自衛隊は走り出したら止まらな
い。
まもなくＫ事務官への問い合わせの結果が私のもと
に届きました。その驚きの答えとは・・・！
「実は、同僚の女性事務官（仮にＡさん）にもらっ
た（取り上げた）んです・・・」
まさか、そんなことを尋ねられるとは思ってもい
なかったＫさんは恐縮するばかりだったのだとか。
で、ＫさんからＡさんに問い合わせてもらい、分
かったのは、あのクッキーは成増で２週間にいちど
売っていたもので、その巡回販売は終了したという
事実。
最後の販売で購入し職場でとっておいたものを、手
頃なお土産を探していたＫさんに請われ差し出した
という顛末でした。なんてお優しい！私だったら絶
対あげないけど！
ともあれ、クッキーへの執着により、どうでもい
い追求に付き合わせられた多くの皆さまにご迷惑を
かけてしまったことをこの場を借りてお詫び申し上
げます。クッキーの箱だけじゃなくパンドラの箱ま
で開けてしまったようで・・・反省しています。
まあ、とにかく、ここは（私は）、ひとつひとつ
の行動に時間がかかる、という一席でございました
（住んでいる場所は何の責任もありませんでした。
悪しからず）！
＜おしらせ＞
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアッ
プしている「国防ニュース最前線」、今週も
伊藤俊幸・元海将に解説をして頂きます。
http://okigunnji.com/url/42/
（さくらばやし・みさ）
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このＵＲＬからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐（さくらばやし・みさ）
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フ
リーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業［改訂版］』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
（いずれも並木書房）、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』（P
HP研究所）、『日本に自衛隊がいてよかった』（産
経新聞出版）、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』（ワニブックス）。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。
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