配信日時 2020/09/14 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(92)】宇宙作戦隊新編─JAXAとの連携強化が不可欠

こんにちは、エンリケです。

敵味方識別

への適切な意識感覚がないと、
安保防衛国防軍事はいつまでたっても
把握できない。

記事を読みながら、改めてそのことを
思いました。


さっそくどうぞ。


エンリケ


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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。

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桜林美佐の「美佐日記」(92)

宇宙作戦隊新編─JAXAとの連携強化が不可欠

桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記と
いふものを、女もしてみむとてするなり」の『土佐日
記』ならぬ『美佐日記』は令和2年8月の今回で92
回目です。
 
 このところ、宇宙軍についての原稿を書いていて、
慣れない話のためかいつもより時間がかかり(いつも
時間がかかるのですが、一層!)、どっと疲れまし
た。
 
 書き終わって、やっと地球に帰還した気分です。
 
 それにしても、つくづく思うのは、私がまだ防衛問
題や安全保障を勉強し始めた頃は、自衛隊と宇宙の間
には高い壁がありました。
 
 1969年の「宇宙の開発、利用は平和の目的に限
る」という、いわゆる「宇宙の平和利用」の国会決議
により自衛隊が宇宙や衛星を使うこと自体が禁じられ
ているといった解釈がまかり通っていたのです。
 
しかし、1998年に北朝鮮がテポドンを発射したこ
とで、弾道ミサイルの脅威下にあることを自覚した政
府は内閣が保有し運用するという形で情報収集衛星の
利用を決めました。
 
それでも、性能は民間と同レベルと言われていまし
た・・。
 
その後、2008年に「宇宙基本法」が成立し、これ
は画期的なできごとだと思ったことをよく覚えていま
す。
 
これにより、自衛隊も衛星を利用するようになりまし
たが、商用衛星から情報を取得するカタチで、独自衛
星の保有にはまだまだ至りませんでした。
 
その後の防衛大綱では宇宙についての記述が増え、3
0大綱策定と同じ頃に、PFI方式によりXバンド防
衛通信衛星「きらめき」1号、2号の打ち上げに成功
し、独自運用にまで漕ぎつけました。自衛隊の通信に
係るインフラが盤石になったことは大変頼もしいこと
です。
 
また、日本が全面的に依存している米国の衛星を破壊
し機能不全にする能力を中ロ両国が高めていることを
考えれば、これを補完する機能を持つことは必須で、
わが国が2018年に「日本版GPS」=準天頂衛星
(一定の上空に長時間滞在できる衛星)「みちびき」
の運用を開始したことは大きい進歩だと言えます。
 
2023年を目処に7基体制となる「みちびき」はJ
AXAが運用していますが、昔はあまり良い関係とは
言えなかった自衛隊とJAXAが連携強化することは
今後、必要不可欠でしょう。
 
さて、そんな中、米国防総省ではUFO探査、分析す
るためのタスクフォースを新設するとのこと。
 
タスクフォースの具体的な活動内容は明らかにされて
いませんが、4月に国防総省は海軍が撮影したUFO
のような物体が記録された映像を公開していましたの
で、未確認物体が確認された以上は真摯に調べるとい
う姿勢のようです。
 
河野防衛大臣も、グアムでのエスパー国防長官との会
談の中でUFOが話題になったと述べていて、詳細は
公表できないとしつつも、日米で連携してUFOに対
処していく考えを示しています。
 
まだまだ冗談のように聞こえますが、UFO対処も近
い将来に防衛大綱や防衛白書に記述されるのが当然に
なっているのかもしれません。期待と不安が入り混じ
りますが、私たち人類と良いお友達になれることを祈
ります!
 
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしてい
る「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・元海
将に解説をして頂き、私はリモート出演です!

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(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリ
ーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PH
P研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。


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