こんにちは、エンリケです。
287回目となる
「渡邉陽子のコラム」は、
「ゆうべつ最後の観艦式」の第五話です。
きょうも
実に面白いです。
あなたの体験談やご感想もお寄せください。
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さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで、来年に思いを馳せます。
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「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (287)
―ゆうべつ最後の観艦式(5)―
渡邉陽子
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こんばんは。渡邉陽子です。
1970年に初めて発行された防衛白書が今年で50年を迎え、先日令和
2年版が刊行されました。
表紙の色調は元号「令和」の出典となった万葉集の歌にちなみ、梅
の花をイメージしたピンク色です。陸海空の装備品や隊員をバラン
スよく配置したデザインが長年の定番でしたが、まさかのピンク。
これは驚きました。「防衛白書」のフォントもやわらかな印象のも
のが用いられています。
このフォントは個人的には好みではありませんが、従来の表紙から
の思い切った変化は素晴らしいと思います。きっと反対の声もあっ
たでしょうから、「これでどうだろう。これでいけるか?」と頭を
悩ませたであろう白書室のみなさんの勇気に拍手を送りたい気分で
す。
記事掲載のお知らせです。
『丸』8月号にて、「陸自87式自走高射機関砲ガイド」「高射学校
陸曹高射火器課程密着ルポ」の記事が掲載されました。「87AW」と
言ったほうが通じやすいかもしれませんね。高射学校にはいい取材
をさせていただきました。高射学校長のお話も、記事に収まりきら
なかった興味津々の話題が山のようにありました。
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『PANZER』8月号には「神は賽子を振らない 第32代陸上幕僚長火
箱芳文の半生」第16回が掲載されています。今回は北部方面総監部
幕僚長時代の話が中心です。異動とほぼ同時期にイラク戦争が停戦、
1次隊として派遣されることになったのは、北海道の「あの」部隊
でした。
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月刊『正論』6月号に「自衛隊あってのオリンピック」
最終回が掲載されました。
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■ゆうべつ最後の観艦(5)
2度目の観艦式予行にやってきました。
このときの取材では予行2回、本番1回の計3回、「ゆうべつ」に
乗艦させていただきました。
天気は悪くないものの、1回目の予行よりも波が立っています。
ボフォースはすでにペンキが塗られており、真っ黒に煤けていた面
影はまったくありません。
前回の予行同様、隊員たちは人の波の間をすり抜けながら働いてい
ます。まだどこか幼さの残る顔立ちできびきびと働く海士の姿は、
見ていて気持ちがいいものです。
観艦式にあたり、服務指導などを行なう先任伍長として特別にアド
バイスしたことはあるか、曹長に聞いてみました。
「東北の人間というのはどちらかというと感情を表に出さず口数も
少なめなので、お客様に対しては意識して笑顔で接するよう指導し
ました。若い隊士にはこういう機会に一般の方との接し方、コミュ
ニケーションの方法を学んで欲しいですね。自衛隊というのはやや
もすると狭い世界で偏りがちなので、外の世界と接することは人間
的にもとても大切なんです」
若い隊員だけでなく、ベテラン幹部も招待客に笑顔で声をかけてい
ます。
甲板にいたかと思えばもう艦橋にいるといった具合に、常に動き回
って招待客と接していたのは船務長の1尉です。
この小さな護衛艦に約150名もの艦に不慣れな人々を乗せた状態
で、船の多い海域を、「列を崩さず安全かつ時間通りに進む」とい
う難題をいともたやすくやってのけているように見えますが、実際
のところはどうなのか、素朴な疑問をぶつけてみました。
「われわれは霧で視界がない状態のときでも艦を安全に航行させる
訓練を日頃から行なっていますから、お客様がいるいないは作業に
まったく影響ありません。ボフォース発射のときに発射台付近から
離れていただくのも作業の邪魔という理由ではなく、無害な煙でも
吸うと不快感を与えてしまうかもしれないという理由からです。お
客様に楽しんでもらうのも観艦式の大きな目的のひとつですからね」
ランチは牛丼をごちそうになりました。
艦艇では給仕がつき食事を配膳してくれます。陸や空にはない「伝
統墨守」の世界ですね。
ちなみに1回目の予行は八宝菜丼で、個人的はこの日の牛丼がドス
トライクでした!
ちなみに観艦式当日は調理している時間の余裕がないため、昼食は
全員弁当です。
この日も出航、浦賀水道、受閲、ボフォース発射と順調に進みまし
た。
帰り道を進む「ゆうべつ」の厨房では、すでに隊員たちの夕食の準
備が始まっています。
艦では食事のよしあしが艦内生活の快適さに関わって来るため、腕
のいいシェフはどの艦も手放したがりません。これは海上保安庁の
取材をしたときも同じことを聞きました。海保ではレジェンドシェ
フの異動時期が近付くと、光より早く「〇〇さんが〇〇に行くらし
い」と噂が走るそうです(笑)。
(以下次号)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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PS
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