こんにちは、エンリケです。
この記事を読んで
ポリ袋の真実を初めて知る方も多いのでは?
なんとなく信じ込まされていることが
実は大ウソだったというケース。
戦後日本にはけっこう多いですね。
ネット環境ができて本当に良かった
と痛感させられます。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」(82)
知られざるレジ袋の世界──おかしな「常識」が
まかり通る前に
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年6月の今回
で82回目です。
世界は狭くなったと言いながらも、実際このコロナ
禍を生きる私たちは、各国のまるで異なる表情を垣
間見ることになり、その気質の違いも知るようにな
りました。
例えば、米国では差別反対運動がエスカレートし
「黒」という言葉を徹底的に排除したり、あるいは
マスクを義務付けようとしている州では「マスク義
務化反対!」の運動が起こったり、これらの風景は、
日本人にとってはなかなか理解の難しいものです。
毎週金曜日に配信される加藤喬さんのメルマガで冷
静な分析をしてもらっていないと分からないことも
多いです。
一方で、諸外国から見るとまさに日本は「ミステリ
ー」ということで、義務化などしていなくてもみん
なマスクを付けていますし、各施設などではソーシ
ャル・ディスタンスを確保するために必死になって
います。
電車や飛行機ではすでにディスタンスなど保てない
状態なのに、劇場や役所などで使える席を限ったり
しているのは、どれほどの意味があるのだろうか・・
などと感じたりもしますが、もはやみんなが「効果
は不明だがそういうものなんだ」と思っていますの
で、抗議する人は見かけません。
よく、車を運転している人や、田舎道のウォーキン
グでもマスクをつけている人を見ますが、私はそう
いう時は必要ないかなあと思っていました。
しかし、車を降りた時にマスクを忘れたり、散歩の
帰りにコンビニに行きたくなってもマスクを持って
いないと入りにくいなどありますので、やっぱりど
んな時でもつけている方が便利だなあと思うように
なったのです。
ことほど左様に、多くの人がうっかりマスクをする
のを忘れて白い眼で見られるよりも、常につけてい
たほうがいいと考えているのではないでしょうか。
そういう意味では、その行動にどれほどの意味があ
るか、といった細かいことはあまり気にしておらず
「非常識」だと思われることを避けたい、というの
が正直なところかもしれません。
そんな中、今また新たな「常識」が生まれようとし
ています。それは「有料レジ袋の義務化」です。
すでにスーパーなどでは有料になっていますが、私
は必要なものなのでそのつど買っていました。
それがコンビニなどにも拡大されるだけと言えばそ
れまでですが、数円の消費増税であれだけもめたの
に、3円ほど自動的に負担が増え、しかも「環境の
ためだから」というひと言で誰も文句を言わないと
いう現実が「う~ん・・・ミステリー!」と、つい
思ってしまうのです。
今後は、レジ袋を持って歩いている人間は「環境に
優しくない」とレッテルを貼られ、非国民のような
目で見られるかもしれません。大げさかもしれませ
んが、あり得なくもないでしょう。
そもそもレジ袋を有料化と環境保護は直接的に関係
ありません。
国内で出るプラスチックごみは年間約900万トンと
言われ、レジ袋のしめる割合は1・7%にすぎないの
だそうです。プラスチックごみ全体に占める割合は、
ほんのわずかです。
もちろん、海の環境改善を進めるためにできること
はしたいと思っていますし、プラスチックごみを減
らす努力は必要だと思います。
しかし、レジ袋の有料化は「プラスチックごみに対
する社会の意識を高めるための象徴的なツール」だ
という趣旨のことを、有料化を決定した原田前環境
大臣が発言しているのを知り、驚いたのです。
因みに、ポリ袋を作っている清水化学工業のHPを見
ると、
「脱プラスチック、脱ポリエチレン、ポリ袋から紙
袋へ切り替えをご検討のお客様に一度弊社の声をお
届けしたくメッセージを書かせて頂きます」として、
以下のように記されています。
「ポリ袋は実はエコ商材なんです」に始まる、その
知られざるポリ袋の世界は以下。
1.ポリエチレンは理論上、発生するのは二酸化炭素と
水、そして熱。ダイオキシンなどの有害物質は発生
しない。
2.石油精製時に(ポリ)エチレンは必然的にできるの
で、ポリエチレンを使用する方が資源の無駄がなく、
エコ。
3.ポリ袋は薄いので、資源使用量が少量で済む。
4.ポリ袋は見かけほどゴミ問題にはならない。目に
見えるごみの1%未満、自治体のごみのわずか0.4%。
5.繰り返し使用のエコバッグより、そのつど使用の
ポリ袋は衛生的。
6.ポリ袋はリユース率が高い。例)レジ袋として使
用したあとゴミ袋として利用。
7.都内ではサーマルリサイクルし、ごみ焼却燃料に
なり無駄とならない。
8.ポリ袋は紙袋の70%のエネルギーで製造可能。
9.ポリ袋の輸送に必要なトラックの量は、紙袋の
7分の1。
10.ポリ袋の製造に必要な水の量は、紙袋の25分
の1。
11.ポリ袋は紙袋に比べ、ごみにしてもかさばら
ない。
12.紙袋は再生できるものと再生できないものが
ある。ラミネート加工されているものや紐の種
類によっては再生処理できない。
13.紙袋は間伐材とはいえ森林資源を利用。
「レジ袋有料化による海洋プラごみ削減の効果はほ
ぼないです。
よって、海洋プラごみ対策としてレジ袋を紙袋に代
替してもほとんど意味がないです。」(同社HP)
ということでした。コンビニ袋を海に投げ入れる
ようなことをしない限り、袋を使うだけで環境を悪
化させることはないようです。
繰り返しますが、私は海洋プラスチックの問題を
疎(おろそ)かに考えているわけではありませんし
「意識を高めるための象徴的な活動」に反対してい
るわけでもありません。
確実な効果のあるなしにかかわらず、日本の防衛に
対する「意識を高めるための施策」など、他にも同
じような事例はあるかと思います。
ただ、レジ袋=悪いものといった刷り込みが進み、
レジ袋を持っている人は「非常識だ」などという誤
った認識がなされることを恐れます。
これは、銃が手に入るから犯罪があるという考え
方に似ているのではないでしょうか。
おかしな「常識」がまかり通る前に「象徴として
の施策」で安心することなく、真に海や海洋生物を
守るための方策を見出すことが大事ではないかと思
います。
<おしらせ>
YouTubeでの朗読第2弾『拉孟に散った花』を公開し
ています。拉孟守備隊の史実を朗読用の物語にした
ものです。
(前半)
https://www.youtube.com/watch?v=ddaGiAl58Iw
(後半)
https://www.youtube.com/watch?v=R-ItuP50NLw
2、YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップし
ている「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・
元海将に解説をして頂き、私はリモート出演です!
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリ
ーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PH
P研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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