こんにちは、エンリケです。
283回目となる
「渡邉陽子のコラム」は、
「ゆうべつ最後の観艦式」の第一話です。
軍艦の一生が、人の人生とダブって見えるのは
わたしだけでしょうか?
あなたの体験談やご感想もお寄せください。
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さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで、来年に思いを馳せます。
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「ライター・渡邉陽子のコラム」バックナンバー
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『ライター・渡邉陽子のコラム (283)
―ゆうべつ最後の観艦式(1)―
渡邉陽子
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こんばんは。渡邉陽子です。
F-35で史上初めて、パイロットと整備員すべて女性で戦
闘に参加したというニュースを読みました。記事によれ
ば、米空軍のエミリー・トンプソン大尉は、第421遠征
戦闘飛行隊としてアラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍
基地に派遣され、F-35の女性パイロットとして初めて戦
闘に参加したそうです。トンプソン大尉は初めての出撃
の日、整備、武器弾薬の搭載、誘導も含め女性だけのチ
ームでF-35を飛ばし、「USAFにとって歴史的な日となっ
た」とのこと。女性の活躍は個人的に喜ばしいのですが、
なぜ「女性だけのチーム」なのか不思議です。わざわざ
そういう構成にしたのでしょうから、「どの職種にも女
性が進出して活躍している」とPRしたい米空軍の思惑が
あるのでしょうね。
記事掲載のお知らせです。
月刊『丸』7月号では珍しく海上保安庁の記事を書きました。
就役したばかりの観測船「平洋」の厨房拝見、海保の回転
翼機紹介、パイロット養成学校宮城分校についての3記事
です。
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月刊『パンツァー』7月号に「神は賽子を振らない 第32
代陸上幕僚長火箱芳文の半生」第15回が掲載されました。
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月刊『正論』6月号に「自衛隊あってのオリンピック」
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■ゆうべつ最後の観艦式(1)
今週からは、退役する護衛艦が最後に参加した自衛隊観艦式の様子
をご紹介します。
古い記事をベースにしているのですが、「自衛艦隊」「イージス艦」
「DDH」とイメージされがちな護衛艦にも「地方隊に所属しその地
域の海を守る小さな護衛艦」が何隻もあり、日々頑張っているのだ
ということを、観艦式という一大イベントを通してご紹介したく、
今回取り上げたいと思います。
本題の前に……
自衛隊は陸自の中央観閲式(会場は朝霞)、海自の観艦式(横須賀
~相模湾周辺)、空自の航空観閲式(百里)を持ち回りで開催して
おり、各自衛隊が3年に一度開催しています。
長年そのルーティーンで順調に行なわれてきたのですが、数年前か
ら不測の事態が発生しています。
まず2015年は海自の観艦式、2016年は陸自の中央観閲式で、これら
はいずれも滞りなく行なわれました。
ところが2017年の航空観閲式は台風により中止。
2018年は順番でいえば観艦式ですが、2020年に東京オリンピックが
開催される関係で、陸自と順番を入れ替えることに。そのため、20
18年は観閲式が行なわれました。
そして本来観閲式が行なわれるはずだった2019年は観艦式となりま
したが、一昨年に続きこちらも台風により中止。観艦式の中止は初
めてのことでした。
今年は秋に航空観閲式が予定されています。空自としては6年ぶり
の開催となり、開催されれば初めて空自のF-35Aも観閲飛行するは
ずで大いに注目を集めるでしょうが、日本の天気はどうも激しく荒
ぶることが増えたようで、個人的には不安でいっぱいです。
さて、時代をさかのぼり、2009年10月。
横須賀市の船越岸壁に、小さな護衛艦が2隻並んで停泊しています。
青森県の大湊港から2009年観艦式に参加するためにやってきた
第15護衛隊に属する護衛艦「ゆうばり」、そして筆者が乗り込み取
材させてもらった「ゆうべつ」です。
「ゆうべつ」は夏の間、より強くなるための厳しい訓練に明け暮れ
その練度に磨きをかけ、休む間もなく今度は観艦式のための訓練を
行なってから横須賀にやってきました。
艦のペンキを塗り直す時間も隊員が散髪に行く暇もなかったそうで
すから、そのハードスケジュールがしのばれます。
艦にとってもきつい行程だったはずですが、粛然とした様子で停泊
している「ゆうべつ」から“くたびれ感”は一切感じられません。
遠目から見ても大切に扱われていることが一目でわかるこの艦も、
就役からすでに30年以上が経過しています。
護衛艦「ゆうべつ」は「ゆうばり」型護衛艦の第2番艦として1983
年1月に進水、翌年2月に就役しました。
はじめは大湊地方隊第35護衛隊に配属され、2008年3月に護衛艦隊
直轄の護衛隊として第15護衛隊に編入。
母港は青森県むつ市の大湊港。第1番艦の名称「ゆうばり」にちな
み、地元や護衛艦マニアからは「メロン艦隊」というなんともかわ
いらしい愛称でも知られていました。
基準排水量1470t、全長91m、最大幅10.8m、深さ6.2mという
サイズは護衛艦の中でも最小クラス。
兵装は62口径76mm速射砲、3連装短魚雷発射管、SSM(ハープー
ン)4連装、そしてボフォースロケットランチャーなどを備えてお
り、通常は地方隊が担当する海域において海上防衛、災害派遣など
をおもな任務としています。
(以下次号)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
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