こんにちは、エンリケです。
きょうも面白いですよ。
「消費者としての自衛隊」
という視点は想像以上に大切だと思います。
さて桜林さんの朗読。
第二作が公開されていますよ。
拉孟守備隊の史実を描いた
『拉孟(らもう)に散った花』
です。
桜林さんがご自身で吹き込まれてます。
これ、やってみればわかりますが、
想像以上に大変な作業です。
心からねぎらいたいと思います。
全編耳を傾けましたが、
朗読はやはりいいですね。
時と場所を選びません。
いかなる時でも時間さえあれば、
コンテンツが自由自在融通無碍に
耳から入ってくるのですから。
動画や読書ではこうはいきません。
本の音声化は、もはや欠かせない時代に
なったと感じますね。
本文下に
さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
https://amzn.to/38gvhr1
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ご意見・ご感想はコチラから
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桜林美佐の「美佐日記」(79)
予測できないことが起きる世の中
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年6月の今回
で79回目です。
街には人々がけっこう出てきているようです。で
も、予想していたように、出かけていいと言われて
も出たくない人や、仕事や商売で行かなくてはなら
ないが他人の振る舞いが気になりすぎて出かけたく
ない人が混在しているようです。
幼稚園では泣き出す子供もいたのだとか。「もう
幼稚園はなくなった」と思ってしまったのだそうで
す。
また都心では自転車通勤を始める人が急激に増え
ているようですね。私も東京ではレンタル電動サイ
クルを頻繁に活用していましたが、ますますユーザ
ーが増えるかもしれません。
でも、そもそも出かけると帰ってから手を洗うこ
とはもちろん、携帯電話を消毒しておこうとか、あ
れもこれもした方がいいかなどと考えてしまい、外
出が面倒になっている人も多そうです。私もそうで
す。
そんな中、驚くべきことがありました。さかのぼ
ること約2か月前、買い物に行った時にハンドソー
プがまとめてお得な価格で売っていたので購入しま
した。帰宅してから開けて使おうとすると、それは
ノータッチ泡ハンドソープという商品の詰め替えボ
トルだということが判明したのです。
そこで、仕方がなくネットでこのノータッチ泡ハ
ンドソープの本体を探して購入。余計な出費とはな
りましたが、以降は快適な手洗い生活を送っていま
した。
ほとんど出かけてないのにこんなに洗う必要がある
のか?とも思うのですが、習慣とはすごいもので、
ほとんど手洗い中毒か依存症になっていると言って
いい状態でした。
そんなある日、色々な香りの種類がある中で特に
抹茶が気に入りましたので、よし、これを追加購入
しよう!と調べたところ、な、なんと、値段が、
1個約1600円と示されたのです。
私がそんな高い買い物をするはずがない自信があ
りますので、いくらだったか忘れてしまったのです
が、当初購入した時よりもかなり価格が高騰してい
るに違いありません。
なんということでしょう!ノータッチ泡ハンドソ
ープ本体とほぼ同じくらいの値段です。
慌てて近所のスーパーなどに見に行くと、確かにハ
ンドソープは品薄になっていて、特に人気のものは
品切れになっていました。
最近、私のお気に入りのワインは3本合わせて10
00円ですので、この小さなハンドソープよりもは
るかに安いワインを飲んでいることになります。
そこで今、私の取るべき行動は限られた選択肢しか
ありません。
A)別の安価なハンドソープか石鹸に戻す
B)ノータッチ泡ハンドソープの値が下がるのを待
ちつつ使い続ける
しかし、Aだと、せっかく揃えたセットがムダに
なってしまい悔しい気持ちですし、Bだとこのまま
のペースで使っていれば早晩なくなってしまいます。
そこで、新たなC案を思いつきました。
それは、台所用洗剤を使う!です。
といっても、あれで直に手を洗うのは気がひけま
すので、外から帰ったら「そのまま洗い物をする」
という案です。
結局、私はC案を採用することに決めました(誰
にも決断を求められていませんが)。
といっても、わが家は食器類そのものが最小限し
かありませんので、洗い物ってあまりないのです。
そのため、外に出かける前にはわざわざコーヒー
を淹れてマグカップを使ったりしています。
そうなると、外出の前に何か飲んだり食べたりし
て洗い物を出さなくてはならず、ますます面倒にな
るという循環ができてしまいます。
そう、今の私は「ハンドソープを使わないこと」
が、完全に「目的化している」のです。
しかも、このソープ、ちょっとでも手の動きを感
知すると、ぶーっと泡を出してしまうので、そんな
時は「やっちまった!」と洗面所で頭を抱え悲鳴を
上げています。
こんなにハンドソープに振り回されるようになる
とは、数か月前には微塵も予想できないことでした。
予測不能のことが起きる世の中とはまさにこのこと
です。
同じように私たちの未来もまた、全く予測できな
いのです。
予想できないと言えば、こんなことも。
わが街の飲食店にもコロナの影響がじわじわと出
てきたのです。近くにあった中華料理店がとうとう
店じまいしてしまいました。
ここは福岡県内にいくつか店舗を持つチェーン店
でしたが、まとまった人数でも宴会ができる場所は
実際そう多くはないため、歓送迎会などの時期には
重宝されていました。
実は私も何年か前に福岡の自衛隊で講話をさせて
頂いた際に懇親会でお邪魔したことがあったため、
店舗名をうっすら記憶しておりました。
懇親会では食事などできないでしょうと配慮して
もらい、ホテルで食べて下さいとお土産にして頂い
たことを思い出します。
その晩、ひとりでがっつり食べたら食べ慣れない中
華が胃に重くのしかかり、翌朝、がっつり走ってな
んとか消化させ、ぐったりして帰ったことも今は良
き思い出・・・。
それはともかく、とにかく、その思い出深い店が、
数年後に非常に身近な存在になったわけですが、ま
さか目の前で閉店してしまうとは、本当に何が起こ
るか分かりません。
それもこれもコロナ自粛の影響で、おそらくヘビ
ー・ユーザーだった自衛隊の利用がなくなったこと
が大きいのではないかと想像します。
そう考えると、全国各地で同じような現象が起き
ているのではないでしょうか。今後もしばらくは閉
店してしまうお店が続くのかもしれません。
自衛官も平素は「地域の経済に貢献して」と言わ
れたり、今のように外出を慎めと言われたり大変で
すが、つくづく「消費者としての自衛隊」への期待
も大きいことを改めて思い知らされます。
何事もなく、自衛官が歓送迎会を開けることが地域
経済を支えるという側面を垣間見ている気がします。
(おわり)
<おしらせ>
YouTubeでの朗読第2弾をアップしました!こんどは
『拉孟(らもう)に散った花』という作品で、拉孟
守備隊の史実を朗読用の物語にしたものです。これ
も15年は前に作りましたが、内容は今回、少し整
理しました。全部で1時間近くありますので、前半
と後半に分けています。ぜひ、お耳を傾けて頂けれ
ば幸いです。スマホで録音しているだけなので、お
聞き苦しいところがあるかもしれませんが、何卒よ
ろしくお願い申し上げます!
(前半)
https://www.youtube.com/watch?v=ddaGiAl58Iw
(後半)
https://www.youtube.com/watch?v=R-ItuP50NLw
なぜか、前半に比べて後半の再生回数がとても少な
いのですが、みんな前半だけで飽きちゃうんですか
ねー・・・。
2、YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップし
ている「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・
元海将に解説をして頂き、私はリモート出演です!
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
↓
https://okigunnji.com/url/7/
【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリ
ーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PH
P研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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(代表・エンリケ航海王子)
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