こんにちは、エンリケです。
きょうも面白いですよ。
では今日の記事、さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」(77)
なぜ海保に「クルーズ船」防疫の協力を求めなかっ
たのか?
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年5月の今回
で77回目です。
緊急事態宣言が解除されつつある日本国内では、徐
々に人の動きも増えてきました。とはいえ、以前と
はすでに違う生活が始まっていて「マスク」「手洗
い」「距離を取る」ということが社会生活の常識に
なってきました。
逆に言えば、これらを行なわない人は「非常識」の
ように見られます。本当に、この短期間で人を見る
物差しが突如変わったのです。
私自身の仕事については、YouTubeの収録や打ち合
わせなどがオンラインでできるようになり、とても
効率的になりました。
移動や準備にかかる時間は、通勤や通学といったル
ーティーンになると有効活用もできるかもしれませ
んが、私のようないつも行く所が違う仕事だと余裕
を持って行動するためムダな時間もけっこうありま
した。
以前、評論家の勝間和代氏が新聞のコラムに「講演
の依頼者から事前にご挨拶に伺います、などと言わ
れるのは困る」といったことを書いていたことが非
常に印象的でしたが、これはフリーランスで働く、
しかもいつも締め切りを抱えているような忙しい人
にとっては切実な実感でしょう。
1日24時間の限られた時間内にどれだけ仕事がで
きるかが勝負の職業にとっては、在宅によるミーテ
ィングの習慣はありがたいことになります。
また、日本中のどこにいても、世界のどこの国の相
手でも、通信環境があれば対話ができるのも嬉しい
ことです。
たとえば米国の友人が所属するフィットネスクラブ
にオンラインで入り、ヨガのクラスに一緒に参加す
るとか、そんなこともできるかもしれません。
世界のミュージシャンが合唱や演奏もzoomなどでし
ているのですから、今まで「いつかみんなで集まっ
てできたらいいね」が、「あれ?会わなくてもでき
ちゃったね」になっているのが今現在なのです。
宴席なども、会社の飲み会に付き合いで会費を払っ
て参加しなければならなかったものがなくなり、あ
りがたいと感じている人も少なからず存在するので
はないでしょうか。
自衛隊では行事等に部外の人が参加することは引き
続き取り止めるようですが、そもそも自衛官が会費
を出して参加しなければならない行事やパーティの
あり方には疑問を持っていましたので、これを機に
自衛官の交際費負担について(交際費という概念が
そもそもないので)検討を進めるか、あるいは、感
染症予防のために今後は一切対面では行なわないの
か、決めてもらったらいいのではないか、などと考
えてしまいます。
自衛官の金銭的な負担なく、効果的な対外交流をす
るためにはいかにすべきかということも考察する必
要があるでしょう。
また、最近はテレビでもリモート出演する人をよく
見ますが、この形式、冷え性で常に靴下の重ね履き
をしたい私にとってはありがたいことです。
上着だけちゃんと着て、下は何であれ見えないので
靴下を何枚も履いたりするとんでもない格好ででき
ます。
一方でリアルな日常生活に戻らなくてはならない
皆さんは、未知の現象を経験しているようです。
それは、顔の見えない生活とでも言いましょうか、
たとえば議員会館に行って誰かとすれ違ってもその
人が誰なのか分からず挨拶ができないという現象が
起きているようです(別に議員会館でなくてもいい
んですが)。
みんながマスクをしているので、鼻のあたりから上
だけで判断しなければならないわけですからこれは
難しい!
よく記者会見の会場で記者を指す人が「えーと、じ
ゃあそこのマスクの方」などと言っているのを見る
と、「みんなマスクだよ!」と、つい突っ込みたく
なりますよね。
自衛隊ではよく「首から下のご奉公」なんて言葉を
聞きましたが、とにかくこれからは「鼻から上のお
付き合い」となりそうです。
さて、嬉しい感想を頂戴しました。大型トラックデ
ィーラーの整備工場に勤務しているFさんからです。
前回の物流の話について頂きました。
「今回の記事は業界に携わる者としてとてもうれし
い内容でした。本当にありがとうございます。ゴミ
収集の職員さんに『ありがとう』のメモを付ける気
持ちのある人がいるかと思えばトラックドライバー
に心無い行動を取る人もいます。厳しい状況で人の
本性が現れるというなら、いつも外国から日本は凄
いとおだてられてニコニコしている日本人の中身っ
てこの程度のものかと残念に思います」
本当にそうですよね。外国の方から日本人は親切で
礼儀正しいなんて言ってもらうことがありますが、
みかけ倒しなのかなと感じることが多いです。
そしてYouTubeでお送りしている「国防ニュース最
前線」もご覧頂いているとのこと、ありがとうござ
います。
最近の番組の中で海上保安庁の機能について触れた
のですが、海保は昭和21年に韓国でコレラが発生
したことが大きなきっかけとなって誕生しました。
その頃、日本への移住を望む韓国人が後を絶たず、
昭和25年にかけて約20万人にのぼったと言われ
ています。
しかし、その中にコレラ患者が含まれているとなれ
ばただ事ではありません。そこで不法入国船の取り
締まりが早急に必要となったのです。
こうした海保の出自からしても、また平素から民間
の船を知り尽くし、そうした様々な船を使っての訓
練も行なっている海保に、クルーズ船「ダイヤモン
ド・プリンセス」での活動などでなぜ協力を得なか
ったのか。
もしかしたら、政府関係者の中に海保の能力をしっ
かり把握している人物がいなかったのか?などと邪
推してしまうのです。
海保も多忙ですし、過ぎたことを言っても仕方があ
りませんが、NSCができて縦割りが徐々に解消さ
れているとはいえ、まだ完全なチームジャパンには
到達できていないのかもしれません。
日本の場合、見渡せば素晴らしい力がたくさんある
のに上手く活用されないケースも多いように思いま
す。
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしてい
る「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・元海
将に解説をして頂き、私はリモート出演です。
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
このURLからお知らせください。
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリ
ーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PH
P研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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