配信日時 2020/05/18 08:00

【桜林美佐の「美佐日記」(76)】最大限の感謝。運送業の人たちが自粛生活を支えてくれている

こんにちは、エンリケです。

じつに桜林さんらしい視点です。


そして朗読。
わたしのばあい、ツイッターで知り、
さっそく聴いています。

とても心が落ち着きます。
朗読って本当にいいですね。


では今日の記事、さっそくどうぞ。


エンリケ


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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。

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桜林美佐の「美佐日記」(76)

最大限の感謝。運送業の人たちが自粛生活を支えて
くれている

桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年5月の今回
で76回目です。

 新型コロナの諮問員会に経済の専門家が入ったと
いいますが、増税や緊縮派の方々なのだとか。まあ、
いかにもありがちですが、私は日本の今後が不安で
す。

 それは、「やっぱり自民党政権って官僚の言いな
りじゃないの?」との声が高まり、

→いつか来た道と分かってはいるが愛想をつかそう!

→トンデモ政権が誕生!

ということになりかねないからです。

 コロナ対策の第二次補正予算がたった数兆円規模
で、中小企業への家賃補助はたったの50万円って・・・、
せっかく困っている人を救済すべく案を出しても、
かえって怒りすら買ってしまう規模であるところが
まことに残念です。

 都心部に店舗を、それも何店舗かを抱えている事
業主にとっては1店舗あたり数百万単位の家賃です
から、50万円の補助金をもらうために多くの必要
書類を申請して取り寄せたり、待たされたりする労
力を考えたら「もらうのは諦めた」という人も少な
くないようです。

 職を失い、住む家もなくなってしまった人もテレ
ビなどで映し出されるようになりました。

 こうした人々に会って直接、相談に乗り、一緒に
役所に行って生活保護の申請を手伝ってくれる、あ
るいは住居を探してくれる人がいて、本当に尊い活
動だと思います。

このような行動をできる人々は偉大だと思います。
でも、多くは〇〇党や□□党の人なのです。本当に
貧窮している人の救世主の実情です。

 自民党政権がどんなに崇高な国家感を打ち出して
も、安全保障政策に秀でていても、それを評価でき
るのはある程度生活に余裕がある人です。

 失業者が増えたり、生活不安が蔓延したら、どん
なに素晴らしい政治理念を持っていても庶民には届
きません。

 国防?それどこじゃないだろう!国民の生活も守
れない政権には任せられない!・・・と。

このような構図になることを中国は待望しているで
しょう。だから、しょぼい経済政策をして欲しくな
いのです。日本の防衛に関わるからです。ぜひお願
いします。

 そんな中で、最近、貴重な話に触れる機会があり
ました。一つは、トラックドライバーを取りまとめ
る業界団体会長の談話です。

 考えてみれば、このコロナ自粛生活を可能にして
いるのは、物流が動いてくれているからです。

 自宅からAmazonなどで買い物をする人が増えてこ
の業界は景気がいいのかと思いきや、そんなことは
ないようで、工業製品の動きが止まっている今は、
やはり停滞してしまうようです。この春は引っ越し
の需要も激減した影響も大きいといいます。

 しかし、私たちの暮らしにとって血液のように欠
かせないともいえるトラック運転手の皆さんが、仕
事を休んでしまったり廃業するなんてことになれば、
私たちは「ステイホーム」なんてできなくなります。

 だからこそ、運転手さんたちは、感染のリスクが
ある中でも業務を続けているのです。こればかりは
テレワークというわけにいきませんので。

 驚くのは、そんなありがたい人たちに石を投げた
り、心ない言葉を吐く人がいるということです。家
族にまでも影響を及ぼしているケースもあるようで
す。

 そのため、サービスエリアでも極力、車を降りず
に車内でご飯を食べるなど注意を払っているといい
ます。

 かつて、福島原発事故の後も、福島の物流を止め
ることなく走り続けたドライバーさんたちがいたと
いうことでしたので、全日本トラック協会が作った
東日本大震災の記録を調べてみると、震災後の活動
について知ることができました。

 その中でも、なるほどと思ったのは、被災地を担
務していた宅配業者の知見が安否確認でも非常に役
立ったということです。

 「宅配事業者は道路や地域事情にも精通しており、
各戸の家族構成や高齢者の有無などを記憶している
ドライバーも少なくない」と記されています。

 宅配を担う人も車両も津波などで大きな被害を受
けながら、こうした業者のドライバーさんたちが被
災地の最前線で大活躍していたのです。

 近所付き合いが希薄な地域においては、実際この
宅配ドライバーさんたちこそが、居住者事情に最も
詳しい可能性大です。

 私自身も宅配ドライバーさんが最も多く会ってい
る人かもしれません。最近は顔を合わせずドアの前
に置いてもらっていますので、扉の向こうに大声で
「ご苦労様です!いつもありがとうございます!」
と最大限のお礼をしています。

 医療従事者やスーパーなど日用品の店舗で働く人、
ライフラインを支える皆さんなどは「エッセンシャ
ル・ワーカー」と呼ばれていますが、運送業の人た
ちは縁の下の力持ちだけに気がつきにくい存在。

 この方たちが、感染の危険があるし家族も白い眼
で見られるから配送をやめようとか、リスクを背負
うより補助金を受けて休業したほうがいいというこ
とになれば、どうなってしまうのか。

 ドライバーさんたちの使命感に頼っている今、高
速料金減免などでサポートすることはできないのか、
などの支援策もぜひ検討を進めてもらいたいもので
す。

<おしらせ>

1.今から15年~20年前になりますが、自分で作
った物語を朗読する「ひとり語りの会」を定期的に
開催していました。その頃の本を引っ張り出し、こ
の度、久しぶりに朗読をしてYouTubeに公開しました!
Podcastにも出しているつもりなのですが、まだアッ
プロードされていないようです・・(汗)。
今後、何本かトライしてみるつもりですが、もう読
む力がなくヘロヘロになっております。「ひとり語
り」の世界にご興味がありましたらお付き合い下さ
い!(20分強はありますので、決して無理はしな
いで下さいね!)
https://www.youtube.com/watch?v=xiJM8N1iDoQ&t=78s

2.ムック本の『データで読み解く 日本の真実』
(エイムック 1200円)が今月発売され「防衛」
のページを担当しました。他に「政治」「経済」
「情報」「社会」「教育」「医療」「ジェンダー」
「宗教」のデータが収録されています。

データで読み解く日本の真実(エイムック4614)
https://amzn.to/3bdrCdH

3.YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップし
ている「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・
元海将に解説をして頂き、私はリモート出演です。

http://okigunnji.com/url/42/




(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリ
ーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PH
P研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。


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