配信日時 2020/04/30 20:00

【ライター・渡邉陽子のコラム (276)】  ― 千歳管制隊(1)―

こんにちは、エンリケです。

きょうから
「千歳管制隊」
がはじまります。

新千歳空港といえば、
名前は忘れましたが、ラーメン屋さんの味噌ラーメンが
実に美味しかったことと、北海道限定の
「ハスカップ いろはす」を思い出します。

北海道の、
気宇壮大な雰囲気と海鮮をはじめとする食べ物の
おいしさが何とも好きです!

また行きたいなあ、、、


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さっそくどうぞ

エンリケ

追伸
東京五輪は一年延期されました。
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』
を読んで、来年に思いを馳せます。
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追伸2
次週はお休みです。



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『ライター・渡邉陽子のコラム (276)
 ― 千歳管制隊(1)―

         渡邉陽子
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こんばんは。渡邉陽子です。
福井新聞の記事に、福井県内で営業を継続しているパチンコ店を訪
れた客のコメントで、ひとりが「独り身だから感染しても他人に迷
惑はかけない」、別のひとりは「家にいてもすることがない。感染
をおそれてもしょうがない」とありました。こういう人たちが感染
しようが知ったことではありませんが、この人たちが感染すること
で病院のベッドがひとつ埋まること、疲弊しきった医療スタッフの
手を煩わせること、そして感染者として第三者を感染させる恐れが
あることなどに考えが及ばない愚かさに、腹立たしいを通り越して
情けなくなりました。このコメントを目にされた多くの方は、私と
同じ思いを抱かれるのではないでしょうか。
また、NHKのニュースでは、店名を公開された大阪のパチンコ店を
訪れた客が「(パチンコに)行くのを我慢するのはストレスになる」
と答えていました。それを見て、私がそのとき取材したテレビのク
ルーだったら、「視聴者がもっとも憤る、愚の骨頂のコメントが取
れた」と思うだろうな、と思いました。
小さな子どもだって、外で友達と遊びたいのを我慢しているという
のに……

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■千歳管制隊(1)

今週から航空自衛隊航空保安管制群千歳管制隊をご紹介します。
私は陸上自衛隊の取材だと北海道に行くのがいちばん好きなのです
が(北海道に所在する部隊も北海道の自然も陽気もすべてが好きな
のです)、その際にもっともよく利用する空港が新千歳空港なので、
千歳管制隊には空港の利用者としてもお世話になっています。
北の空の玄関口として、多くの利用者を受け入れている新千歳空港。
ジャンボジェット機が絶え間なく離発着する滑走路の先に目を向け
れば、そこはF-15やT-4が轟音を立てて飛び立つ千歳飛行場
です。
この2つの飛行場の管制業務を一手に引き受けているのが千歳管制
隊です。

かつて、航空自衛隊と民間航空機は千歳空港を共用していました。
しかし千歳~羽田間は世界でも有数の過密な航空路線のうえ、ソ連
の領空侵犯による航空自衛隊のスクランブル出動は年間200回に
も及んでいました。
そんな手狭な状況を改善するために造られたのが、3000mの滑
走路を2本有する純民間空港の新千歳空港です。

新千歳空港は、日本で初めて24時間飛行機の離着陸が可能な空港
として1988年に開港。
2019年の旅客数は前年比5.5%増の2459万4904人と
なり、8年連続で過去最多を更新しました。
世界でもっとも忙しい航空路線(国内線)では、新千歳~羽田間が
3万9271便で世界7位となっています。かつては世界一がなか
ば定着していたのですが、LCCの普及によって世界的に航空路線
が変化しました。
ちなみに2019年の世界一多忙な国内線は、ソウル~済州島の7
万9640便。日本では福岡~羽田が3万9406便で第5位とな
っています。

ちょっとおまけに、空港ターミナルビルのおみやげ店や飲食店など
の売上高は、2017年度の統計になりますが、羽田の日本空港ビ
ルデング1761億円がぶっちぎりのトップ。そして2位が新千歳
空港ターミナルビルディングで485億円です。
3位が福岡の282億円、4位が那覇の103億円ですから、千歳、
なかなか強いですね。私も新千歳空港ではつい買い物したくなりま
す。

一方、航空自衛隊千歳基地でもある千歳飛行場(旧千歳空港)は、
新千歳空港と誘導路がつながっていて航空機の行き来が可能な共用
飛行場ですが、基本的に自衛隊が使用しています。
滑走路は3000、2700mの2本。新千歳側の2本と合わせて、
4本の滑走路がほぼ平行に並んでいるという空港は世界でも類があ
りません。これは空港上空の風向きが春夏は南風、秋冬は北風と季
節によって一定しており、横風用の滑走路が不要なためです。

千歳飛行場と新千歳空港は隣接する異なる飛行場ですが、管制業務
は一体運用され、航空自衛隊千歳管制隊が行なっています。
ふたつの飛行場の間に建てられた管制塔は高さ70・8m、建てら
れた当時は日本一の高さを誇っていました。また、1か所の管制塔
が複数の飛行場を担当する両面一元管制方式を、国内で初めて取り
入れたところでもありました。
ひとつの管制隊が2つの飛行場、4つの滑走路の管制を一手に引き
受けるということは、それだけ管制官に気力体力、そして高いスキ
ルを求められるということでもあります。



(つづく)


(わたなべ・ようこ)


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□著者略歴

渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
 
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。


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