こんにちは、エンリケです。
いまや我が国は
武漢肺炎(コロナウイルス)一色ですね。
なんでもかんでも一色に染められる世論に接し、
とても気持ち悪いなあ
と個人的には感じています。
さてきょうの記事は、
想像以上に深いと感じました。
和辻の「精神文化史」を、
あらためて読みたくなりました。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記
録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』
(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されてい
ます。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな
自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを
合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を
思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきた
か、25人の自衛官のリアルな体験記です。
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桜林美佐の「美佐日記」(65)
マスクは日本の「文化」?
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は今回で65回目です。
最近、気に入っているのは、「だ~か~ら~言っ
たじゃないの、私メゲないわ~トホホ」という替え
歌フレーズを歌うこと!
松山恵子の歌とは似ても似つかないので著作権は問
題にならないでしょう、多分。
とにかく色々な発言をしても届かないので、もう歌
うしかありません。
病院船のことについては、「またその話かい」と言
われるほどあちこちで言ってきたつもりでしたが、
自分の影響力のなさに脱力・・・。
結局、病院船導入に向けた超党派議連ができるそう
ですね。疲れます。沙汰止みになったはずの話がま
た生き返る様はさながらゾンビ映画です。
テレビを観るとコロナウイルス関連のニュースばか
りで「コロナ疲れ」を感じているという声も多く聞
かれます。
防衛大臣の通達で自衛隊のイベントも3月末まで中
止、防大などの卒業式も家族など部外者の参加がで
きなくなりました。
実は、知人の息子さんが高等工科学校に合格し、
福岡から入学式に行くのを楽しみにしています。
すでに旅券や宿泊なども予約済みでしょうから、式
に参加できなくても入学式の場合は地方の親御さん
は一緒に上京することが考えられ(厳密に言えば横
須賀ですが東京ということで)、せめて入学式まで
には緩和されて欲しいと祈るばかりです。
「病は気から」という言葉が相応しいかどうか分か
りませんが、新型コロナウイルスの流行とともに、
人間の本質を垣間見たり、考えさせられる場面に遭
遇しています。
例えば、先日、夜に近所での小さな集会に行った際
に、80歳代のご婦人が来ていました。来るときは
タクシーで来られたようですが、帰りはいつも誰か
が車で送ってあげています。
しかし、その日はいつも親切に送っていく方が、出
張で東京から帰ったばかりなのでウイルスを持って
いるかもしれないから乗せられないというのです。
いつもとても親切なその人が、と。私はちょっと驚
きました。しかも、体調不良になったわけでもなく
「東京から帰って来た」というだけの理由で感染し
てしまったかのような感覚になってしまっていると
いう・・。
じゃあ私が送りますと言いましたが、考えてみれば
私もだいたい毎月「東京帰りのリル」ですし(分か
らない方はスルーして下さい)、ウイルスを持って
いるかもしれない。とすれば、乗せてあげるのは親
切ではなくて迷惑なことになるわけです。
結局、別のご夫婦がすでにどうぞと言ってくれてい
たので、そちらに乗って帰られましたが、なんだか
複雑な心境でした。相手が高齢者であれば特に、今
は親切が親切でなくなることも考えなければいけな
いのかと。
一方、米国在住の知人からは別の意味で驚く話を聞
きました。
日本で騒ぎになっているというので、心配のメール
をくれたのですが、私は逆に米国内でインフルエン
ザが大流行していて1万4千人もの死者を出してい
ることを心配していると言いました。
聞けば知人の家族も親戚もインフルか重い風邪をひ
いたりしているとのこと。しかし、治れば特に行動
を制限することはしないようですし、多少風邪ぎみ
でも日曜は教会のミサに行って、そこでは同じパン
やワインをみんなが分け、握手やハグをいつもと変
わらずしているとのことでした。感染防止を取るか、
心の栄養を取るか、少なくともここには暗黙のコン
センサスがあるようです。
そんな中で、医師による興味深い記述を目にしまし
た。それは「マスクは日本人にとって『文化』だ」
というもの。
マスクは咳が出る人にとってはする必要があります
が、健康な人にとってはウイルスなどを防ぐ効果は
ないということはすでに知られてきています。
喉を乾燥させず湿らせておくという意味では役立ち
ますが、それ以上のものではないのです。もちろん、
花粉症対策では有用ですが。
その意味においては、今、日本のマスクは医療関係
者(花粉症の人もそうですね)など必要なところに
適切に供給されるべきであり、まして、必要性の低
い健康な人が買い占めるような事態はナンセンスな
のです。
同記述には、米国人は「風邪をひいたらコーラを飲
め」と言うともありました。因みに同様の治療法(?)
を持つ外国はいくつかあるようです。
まさにこれは文化の違い。今の状況下で多くの日本
人はマスクがいいか悪いかよりも、みんながしてい
るのに自分だけしていないといけないような気がし
ているのかもしれません。そういう日本人の「文化」
がさせているという表現も蓋し納得です。
手に入らない人もいるわけですし、マスクに関して
はどうしても必要だと感じる方以外はそう神経質に
ならずに過ごしたらどうかと私は思います。
「マスクをはずして、コーラを飲もう!」みたい
な!?
因みに、知り合いのクリニックの先生は手洗いかア
ルコール消毒、それと空気清浄機の設置(特にウイ
ルス除去機能を持つもの)を奨励しています。ご参
考まで。
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしてい
る「国防ニュース最前線」、今週は伊藤俊幸・元海
将に解説をして頂きます。
http://okigunnji.com/url/42/
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリ
ーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を
制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の
守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰
も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だ
けでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』
(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─
祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PH
P研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産
経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった
小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミ
ス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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