配信日時 2019/11/18 08:00

【桜林美佐の美佐日記(52)】自分の国旗を大切に、あらゆる国の旗に敬意を

こんにちは、エンリケです。

こころに響く一文ですね。

それにしても、
「週刊新潮」で何を探されたのでしょう?

気になって眠れそうにありません。


さっそくどうぞ。

エンリケ



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桜林美佐の「美佐日記」(52)

自分の国旗を大切に、あらゆる国の旗に敬意を

桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』は今回で52回目です。

 週末の午後、佐賀県の鳥栖市にあるインドカレー
屋さんでランチを頂くことがしばしばあります。こ
の店は以前通っていた東京・麹町にあるカレー屋さ
んが紹介してくれたという、驚きの縁でつながりま
した。

麹町の店は、最近も連続砲火で血気盛んなあの「文
春砲」ビルのすぐ近く、どうしているのかなあと考
えてたところ、1本の着信が。

文春ならぬ、「週刊新潮」のIさんからでした。

「掲示板っていうコーナーに出てもらえませんか」
「いつですか?」「今すぐに!」ということで、ど
うも頼んでいた人が急きょキャンセルになってしま
い、砲身が私ごときにロックオン!「新潮砲、だん
ちゃーく、いまっ」ということだったのです。

で、何か探しているものはないかということでした
ので、う~~ん・・・と頭をフル回転させ、私の探
しものを探すことに。

 そこで思い出したのが『日本軍はこんな兵器で戦
った』が絶好調の荒木肇先生からの「〇〇を探して
みたらどうか」というご提案でした。

これは手間がかかりそうだなあと思っていたことで
したが、「探す」という言葉を使ったのはこのやり
とりくらいしかなく、もはやこのカードを切るしか
ない!(おおげさ)ということで、数分後にはめで
たく記事が完成したという次第。この内容はぜひ
「週刊新潮」をご覧下さい!

 そんななか、東京では、天皇皇后両陛下即位祝賀
パレードや、先日は夜を徹しての「大嘗宮の儀」も
行なわれたということで、非常に感銘を受けました。

五穀豊穣と国家の安寧を祈る「大嘗宮の儀」が執り
行なわれた日は九州でも特に寒く感じましたので、
明け方までも長時間の儀式を務められた両陛下や参
列者はどれほど大変だったでしょうか。

 初冬の寒い夜に、朝まで行なわれる「新嘗祭」な
どの行事に臨まれる御姿や、日々、国民の幸せと世
界の平和を祈られる尊さに「かたじけなさに涙こぼ
るる」という西行の言葉が自然に浮かんできました。

 同稿で書くこと自体恐れ多いことですが、実は私
は最近、ある特別な「祈り」の経験をしました。

 それはWorld Peace Prayer Ceremony という催し
で、世界の全ての国193か国と地域(という言い方
は大変残念ですが)の名前を呼びあげて、そのつど
「May Peace Prevail on Earth」と言う、ただそれ
だけのイベントです。たまたま近所で開催され、初
めて行ってみました。

 主催元の本部はニューヨークにあるそうで、国連
の外郭団体です。この催しは過去に国連でも行なわ
れています。「世界人類が平和でありますように」
というピースポールを世界中に約20万本建ててい
るということで、それを聞いて「あれか!」と思い
起こす方も多いのではないでしょうか。

 ちょうど数日前、ある講演会で「軍拡は怖くない、
むしろ軍拡は軍縮につながる」と先週、この日記で
も書いたお話をした際に「そうですよね、よく世界
が平和でありますようにという立て札を見ますけど、
あんなの意味ないですよね」と言われた方がいて、
まさかその札を建立している会の催しに行くことに
なるとは私自身思ってもみませんでした。

 正直に言って、最初は参加することにちょっと気
が引けていたのですが、九州地区代表の方の挨拶で
「国旗に敬意を」という言葉が出て心打たれました。

失礼ながら、地球を守ろう的なお話が始まるのかと
思いきや、冒頭から天皇皇后両陛下の「即位礼正殿
の儀」に感動したということで、私は釘付けになり
ました。

日本人に生まれたことへの感謝、そして強調された
のは、国旗の素晴らしさです。自分の国の旗を大切
にし、あらゆる国の旗に敬意を示そうということで
した。

各国の名前を呼ぶと同時にその国の国旗を旗手が掲
げるので、ぜひ国旗に注目しながらその国の平和を
祈りましょうと。

 私の先入観は吹き飛び、それから始まった1国1国
に対し「〇〇が平和でありますように」と人々と一
緒に繰り返しました。

日章旗があげられた時、「ああっ」といった歓声の
ような声が聞こえました。これだけたくさんの国旗
があると、似ているものや、そこに複雑なストーリ
ーが示唆されているものなど様々ですが、日の丸の
ようなシンプルでかつ印象的な色とデザインはほか
になく、また、やはり自分の国であるという気持ち
が沸き上がり、あとで参加者に聞くと、みんながそ
の瞬間に感動を覚えたといいます。

そして、友人のいる国、知っている国、全く知らな
い国、それぞれのことを自分がどう思っているかな
ど、改めて知ることにもなりました。実に得難い経
験でした。ちなみに、全てのコールが終わった時は
疲れましたが、なんともすがすがしい気分でした。

 自分のことを差し置いて、見知らぬ他人のために
だけ祈る。それは、容易にできることではありませ
ん。

しかし、それを毎日毎日、実行しておられる「祭祀
王」としての天皇陛下を戴く私たちは本当に幸せだ
と痛感します。また、異国の地において世界中の平
和を祈り続けるあらゆる祭祀にも敬意を表します。

 ですから「平和を祈るだけではダメ」とよく言わ
れますが、祈ることそのものはとても尊く大切だと
思います。実行せずに批判してはいけないなとも感
じました。この祈りの力の効力は、あるのかないの
か、誰も証明できないのです。祈りも軍事力も必要
なのかもしれません。

共感できないのは軍備充実に対し反対運動をしたり、
国家行事に政教分離を持ち出して訴えたりする行為
です。ProtesterではなくPrayerになって欲しいも
のです。

軍事に携わる私としては、これまで以上に「祈り」
も強めていきたい。そう決心した1日となりました。
 
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしてい
る「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸 元海
将に解説して頂きます。

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(つづく)



(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、
ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを
中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続け
た海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語ら
なかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守
れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わら
ないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』
(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出
版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワ
ニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。


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