配信日時 2019/10/18 20:00

【二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉(29)】「寒い国から逃げてきた男」 加藤喬

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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。

「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
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※大好評発売中


加藤さんの手になる書き下ろしノンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第二十九話です。

加藤さんならではの話が続きます。

情感あふれるストーリーに心打たれました。

さっそくどうぞ。

エンリケ


追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/


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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(29)
 
「寒い国から逃げてきた男」

Takashi Kato

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 先日、読者のFRさんからお便りを拝受しました。モンタバン
大尉の後を追って逝ったチューズデーへ哀悼の意、ならびに、
「学生を『一括りに教える』訳にはいかないDLIの意外な一面
に驚いた」との読後感をいただきました。読者の方々からの真摯
な便りは本当にありがたいものです。丁寧に読んでくださってい
ることが分かり、報われた気持ちになりました。FRさん、皆さ
ん、今後もご愛読、よろしくお願いします。

□はじめに

 書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の29回目です。「国とは?」「祖国
とは?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
 
 学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
 
 最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。

□今週の「トランプ・ツイッター」10月7日付

 「共和党であれ民主党であれ、党路線の回答を探すのはやめよう。
正しい解決法を見つけるのだ」

 1958年、当時上院議員だったジョン・F・ケネディの言葉で
す。二大政党による保守対リベラルという構図は変わらないもの
の、両者の間に「会話」が可能だったことをうかがわせます。大
統領就任後も「力による平和」「減税による経済活性化」「銃所
持権利擁護」を信条とするなど、ケネディには保守派に近い側面
があり、これが時として超党派の国政運営を可能にしたのでしょ
う。

 半世紀後、ケネディ流の妥協と譲歩は政治から忘れ去られ、ト
ランプとペロシが連日のように具現する相互不信と私怨が国政の
停滞を招いています。アメリカの政治と社会、そして民心の分断
はいったいどこから来たのか?

 共通のゴールが失われたことが大きいと感じています。たとえ
ばアメリカを誇り、愛し、国家に貢献したいと願うことと、「先
住民虐殺」や「奴隷制度」など国の根幹にある負の歴史を知るこ
とは矛盾しません。保守派もリベラル派も、祖国の歴史を正しく
理解することが健全な国の舵取りにつながると知っているからで
す。しかし、これらの史実を盾に白人男性全体を断罪したり、コ
ロンブスや南軍武人の銅像を破壊したりする左派の主張と行為は
共通のゴールにはなり得ません。

 リベラル派は「銃持ち込み禁止区域法制化」によって、保守派
は「教員の銃携行」で学校乱射事件の阻止を図っています。同一
ゴールを達成するために別々のルートを辿っている訳です。これ
に対し、政府が銃器の「強制買い取り」や「没収」を行なうべき
との左派論法は米国憲法の否定にほかならず、保守派、リベラル
派を問わず受け入れは問題外になります。

 機会均等と個人の自発性を奨励するアメリカンドリームを通じ、
米国の自由市場資本主義は史上空前の成功を収めてきました。保
守派もリベラル派もその恩恵を受けており、自由市場経済の発展
は共通のゴールです。逆に北朝鮮やキューバを見れば、社会主義
がその真逆の経済体制であることは明白。昨今アメリカ政界で耳
にする社会主義礼賛は、保守・リベラルを問わず、アメリカの国
柄には馴染まないものです。つまり、民主党に浸透した急進左派
による米国の社会主義化。これが国、文化、人心の分裂に結びつ
いているのだろうと思います。

 いまひとつ腑に落ちないのは、自党分裂を憂慮し弾劾反対を主
張してきたペロシ下院議長のここへ来ての変心です。共和党が多
数を占める上院で弾劾決議が通らないのは確実ですし、ホワイト
ハウスが公表した電話会話記録により、弾劾に値する国家反逆な
どの大罪が存在しないことも明白。ならば、反トランプのマスコ
ミと組んで声高に弾劾を訴える党内若手左派に手を焼き「ガス抜
き」を目論んだのか、それとも、大統領候補指名を目指すバイデ
ン候補の援護射撃のつもりだったのか・・・。

 いずれにしても民主党にとっては裏目に出そうです。弾劾を逆
手に取ったトランプ氏の誘導で、国民の目はバイデン氏の「ウク
ライナ疑惑」に注がれ、同氏の支持率に陰りが出始めているから
です。となると、当面、得をするのは誰か? おそらく指名レー
スの二番手につけるエリザベス・ウォーレン上院議員でしょう。
実はここに、ワイルドカード大統領の策士ぶりが窺えます。ウォ
ーレン氏は筋金入りの急進左派。トランプ氏の思惑通り、彼女が
バイデン氏を破り指名を獲得すれば、民主党の穏健リベラル派の
反発は必至。この党内不和がトランプ再選への追い風になるとの
読みです。

 しかし・・・来年誰が大統領になるにしても、ケネディの「正
しい解決法」を踏襲する超党派国政は難しい。アメリカの更なる
分断は取りも直さず、日本の安全保障にとっての正念場でもあり
ます。

 本日のトランプ・ツイッターはトランプ氏が再ツイートしたも
のです。キーワードはhigh crimes。「大罪」「重罪」を指します。

“There are no felonies, there are no Impeachable offenses. 
The Constitution’s very clear that you need bribery, 
treason, or other high crimes and misdemeanors. You can’t 
be impeached for the conduct that’s been alleged in this 
case.” A Scam!

(この疑惑には)死刑や禁固刑を受ける重罪も、弾劾を正当化す
る犯罪もない。合衆国憲法は(弾劾に値するものを)贈収賄、反
逆、その他の重罪や軽罪だと明確に規定している。(ウクライナ
疑惑で)申し立てられた行為は弾劾の対象にはならない。つまり、
でっち上げだ!。


「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(29)

(前号までのあらすじ)
「学校」とは言うものの、DLIの学生は民間教育機関とは大き
く異なっていた。基礎訓練を終えたばかりの新兵と実戦体験のあ
る特殊部隊員やパイロットが机を並べて勉強し、卒業すればいつ
戦場に赴くことになるか分からない身の上だったからだ。わたし
はそんな将兵に対し、教官としてだけでなく「仲間」として接し
ていた。


▼寒い国から逃げてきた男

仕事の帰りがけに寄れる射場ではすぐ常連になった。ほどなく1
人の射手が目についた。彼の射撃姿勢が抜きん出ていたからだ。
背筋の伸びた自然体には根を張ったような安定感がある。25メ
ートル先の標的を見据える鷹のような眼。古代ローマの司政官を
彷彿とさせる彫りの深い横顔。的に向かって一直線に伸ばされた
たくましい右腕には力みがなく、握られた拳銃は体の一部に見え
た。

 標的確認用スコープでこの射手の的を見ていると、銃声のたび
黒点内に穴が開いた。数十発の弾痕がほとんど1つにつながって
いる。オリンピック種目の片手撃ち姿勢にもかかわらず、両手保
持で撃つ自分より集弾率が高い。射撃後、彼は足元に散らばった
空薬莢を丹念に拾った。リローディングしている証拠だった。使
い慣れた銃にもっとも適合する弾薬を自分で作っているのだ。数
段上の実力と努力を見せつけられ、気軽に話しかけられる雰囲気
ではない。少し離れた射台から、初老射手の磨かれた技を盗み見
るのが精いっぱいだった。

 軍属教官兼士官という二重生活にようやく慣れてきたころのこ
とだ。DLIの郵便局でロシア語訛りの英語に呼び止められた。
まだ新米で知り合いとていない。怪訝な思いで声の主を品定めし
たが見知らぬ紳士だ。糊のきいたシャツに上品なネクタイ、磨き
上げられた革靴、そして手首にさり気なく見え隠れするゴールド
チェーン。服装と小物の組み合わせが絶妙だ。この伊達男はいっ
たい・・・そう訝った時、キミがここの同志(コムラッド)だと
は知らなかった。今度また撃ちに行こう。ピーター・サボイだと
言って手を差し出してきた。したたかな握力に思わず顔をしかめ
ると、拳銃は片手で撃つものだと射撃のジェスチャーをしてみせ
た。眼光鋭く彫像のような横顔。あの名射手が目の前に立ってい
た。ロシア語学部の古参教授、ピーターとの交友はこうして始ま
った。

 ピーターはDLIに近い小さなアパートに一人住まいだった。
帰りがけなどぶらりと寄ると、たいていはCDを大音量で聞きな
がらリローディング(弾薬造り)の真っ最中。よく来たと手を休
め、ロシア産のウオツカと山盛りのサラミ、それに酢漬けキャベ
ツを出してくれた。旧知をもてなすかの心づくしが嬉しい。

 彼の生活がいくらか風変わりだと気づくのに時間はかからなか
った。好き嫌いというか物事の優先順位が驚くほどはっきりして
いるのだ。オペラ愛好家のピーターは音響機器に一家言あり、チ
ューナーもスピーカーも日本製品の一流どころをそろえていた。
蔵書も膨大で、ほとんどの壁は本棚で埋まっている。原書のロシ
ア文学全集は言うにおよばず、世界各国の名だたる博物館の写真
集や印象派の画集を網羅していた。日本の浮世絵をあつかった本
もあった。書籍の重みで2階の床が抜けるのではないかと心配に
なるほどだ。

反面、調理にはまったく興味を示さない。ロシアから取り寄せる
らしいキノコやイワシ、キャビアの缶詰と冷凍食品が主食で、そ
れを飾り気のない食器に盛って食べていた。キッチンのテーブル
や椅子の類も実用一点張り。愛車は日本なら車検に通りそうもな
い古びたカローラで、車はA地点からB地点まで走れば良いとい
うのが持論だった。りゅうとした身なりのピーターがくたびれた
車から降りてくる様はいかにもチグハグだが、本人は意に介さな
い。単なる一点豪華主義ではなく、自分流を曲げようとしない性
格が持ち物に出ていた。

なかでも目を引くのが質素なアパートには不釣り合いな大型金庫。
現金ではなく拳銃や弾薬を厳重に保管するためのものだ。拳銃や
ライフル数10丁と数千発の弾薬が収められている。いつでも使
えるよう、最前列に置かれたショットガンには実弾が装填してあ
る。単なる射撃愛好家ではなく武装市民と言うほうが当たってい
る。理由を尋ねると、
「ソビエトでは政府も軍も警察も当てにできなかったのでね。自
分を守るのは自分だ」

 生真面目に言って口をつぐむ友からは、祖国への郷愁や愛着は
感じられない。もっともピーターには、国をダシにした遊び心も
あった。いつだったか年末のパーティに一緒に出たことがある。
彼は、昔風の紳士を演じるように会う人ごとに優雅に会釈した。
興味を惹かれた人から素性を聞かれ、引退間際だと上品な笑みで
応える。渋みの増した紳士だったからたいていはだれもが納得し
た。が、仕事は何かと好奇心を露わにする者には、KGB(旧ソ
連の国家保安委員会)だとことさら強いロシア語訛りで言ってみ
せ、パッタリ口をつぐむ。熟練射手が醸しだす凄みもあり、こう
いう時のピーターは「寒い国から来たスパイ」に見えた。タジタ
ジになって立ち去ろうとする相手に、もっとも今はパートタイム
だがねとつけくわえ、一呼吸おいて素早いウインクを送る。こん
な粋な真似のできる知人は他にない。

ピーターは70年代に緩和された出国規制を利用し、ソビエトの
反ユダヤ主義を逃れてきた。ユダヤ系ソビエト国民に対する偏見
は、1967年、第3次中東戦争でイスラエルが大勝利を収める
ととみに激しさを増したという。ピーターもプロサッカー選手の
職を追われた。無階級社会を謳う共産国で舐めた二流市民の屈辱。
この矛盾に嫌気が差し、彼は移民の道を選んだ。ピーターは新世
界の自由と平等に賭けたのだ。

 ソビエトで大学まで唯物史観の教育を受けて育ったピーターは、
宗教心とは無縁だった。ところが、居間の一番目立つところには
ユダヤ教の象徴である七枝の燭台が置かれていた。メノーラーと
呼ばれるこのシンボルはイスラエルの国章にも使われている。ピ
ーターの心中に渦巻くユダヤ人としての誇りと、そして未だ見ぬ
イスラエルへの断ちがたい憧憬を感じた。

 知り合って数年後、DLIを定年退官したピーターは、オペラ
鑑賞と射撃三昧の生活を夢見ていた。が、30年間勤めあげた職
を去った影響は思いのほか大きかった。この頃、ピーターはオペ
ラと銃だけでは埋めることができない時間を持て余し、残りの人
生に何をなすべきかと焦り始めていた。当時わたしは生涯現役を
決め込んでいたのでわからなかったが、ピーターは引退によって
生活のリズムを失い、何も手につかない空虚さに苛(さいな)ま
れていたのだ。いっときはロシア語学部への復職さえ考えていた。

 ほどなく、ピーターが射撃場から忽然と姿を消した。時計仕掛
けの正確さで何十年も通いつめた男が来なくなった。スタッフや
常連らはピーターの安否を案じたが、消息を知る者はない。誰に
も何の伝言も残さず消えてしまったようだった。彼の自宅に寄り、
カーテン越しに見ると部屋はもぬけの殻。車庫にも旧式カローラ
は見当たらない。主を失ったアパートを前に、わたしは不吉な予
感にかられた。ピーターはたっぷり数か月、行方不明のままだっ
た。

 不意に飛び込んできたメールは、引っ越したので泊まりがけで
遊びに来いという短いものだった。近状には触れず、住所と電話
番号だけが記されていた。検索するとサンフランシスコ市のゴー
ルデンゲート公園に近い場所。一等地だ。半信半疑で出かけると
ビクトリア調の一軒家にたどり着いた。重厚な木製ドアをたたく。
2階から待ちわびたように駈け降りる足音が聞こえ、満面の笑み
が出迎えてくれた。一目見て、ピーターが恋に落ちていることが
知れた。

 パートナーはラリサ。ややくすんだ碧眼に優しさと大らかさが
溢れていた。ロシア出身の数学者で、今は大手情報通信会社の重
役。長年連れ添ったアメリカ人の夫を数年前に病気で亡くしてい
た。キッチンに入ると、10人は座れる重厚な木製テーブルが民
族料理の皿で埋まっている。刻みニシンの前菜、シャシリクとか
ケバブとか呼ばれる肉と魚の串焼き、ボルシチ、ロシア風ポテト
サラダ、キャビア。ピロシキからデザート菓子バブカまですべて
手作り。ラリサは小柄な身体をキビキビ動かし、炊事から配膳ま
で1人でこなした。そんな彼女を愛でる友の目は、輝きをとりも
どしていた。酒量が減り、献立からサラミが消えていた。

「ラリサとは先が長い。気をつけているのだ」
小声で言って、洗い場に満足げな視線を送る。
「わたしはラリサに値しない男だが、この幸運だけはぜったい手
放さない。やっとKGBも辞められるしな」
 寒い国から逃げて来た男が、ウインクしながら台所に向かった。

居間を見回すと、作り付けの本棚にピーターの蔵書がきれいに収
まっている。見覚えのあるメノーラーのそばに、いくらか小ぶり
だがやはり年季の入ったメノーラーが置かれていた。ああそうだ
ったのか。ピーターは、言語と民族のアイデンティティを共有す
るパートナーに巡りあっていたのだ。ラリサもそんなピーターに
同郷のよしみと懐かしさを覚え、老後を共にできる伴侶だと考え
たのではないか。ロシア語で語りあう2人の声が、台所から聞こ
えてきた。ピーターの特異な人生がラリサの生活に無理なく溶け
こんでいた。

その後、カップルが最初に訪れたのはイスラエル。旅行記を聞き
に行くと、マサダで撮った数々の写真を見せてくれた。マサダは、
ローマ帝国との戦争でユダヤ人が集団自決した要塞の遺跡。イス
ラエルに対する忠誠心のシンボルでもある。初めてここを訪れた
ピーターとラリサが、互いの絆を確かめあったのは疑いない。老
境にさしかかった2人は、ついに母国でもアメリカでも得られな
かった心の拠り所、安息の地にたどり着いたのだ。

「イスラエルがまた戦争状態に陥ったら、ラリサと国防軍の義勇
兵に志願する」
 決意を語るピーターに、ラリサの愛でる視線が注がれる。守る
べきものを発見したカップルが眩しかった。心の中で、わたしは
あっぱれな愛国者たちに惜しみない拍手を送った。


(つづく)


加藤喬(たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。 
 
 
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
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『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
 ⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
 "Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess 
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は 
"to bivouac" と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
 
加藤 喬
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最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。

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