配信日時 2019/10/11 20:00

【二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉(28)】「DLIの仲間たち」 加藤喬


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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。

「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
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加藤さんの手になる書き下ろしノンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第二十八話です。

加藤さんならではの話が続きます。
さっそくどうぞ。

エンリケ


追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/


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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(28)
 
「DLIの仲間たち」

Takashi Kato

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□はじめに

 書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の28回目です。「国とは?」「祖国
とは?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
 
 学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
 
 最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。


□今週の「トランプ・ツイッター」10月1日付

 子供の頃、アメリカは夢の国でした。映画やテレビドラマで目
にする豊かさや広大な国土も魅力でしたが、真に羨ましかったも
のは他にあります。自国の文化と歴史を誇るアメリカ人が輝いて
見えたのです。人類の先頭に立って宇宙を目指す開拓者魂にも痺
れました。そして「国のために何ができるか」と問う米国精神に
意気投合。移民として米軍士官を志したのは「責任、名誉、国家」
を尊ぶ、良きアメリカ市民になろうとしたからです。

 その夢の国が、いま、内側から変質しています。米国で起きつ
つある異変を象徴的に示すのが、トランプ大統領に対する弾劾の
動き。不発に終わったロシア疑惑に代わるタイミングで出現した
ウクライナ疑惑が表向きの理由です。「トランプ氏がウクライナ
の新大統に圧力をかけ、来年の米大統領選に不正介入した」とさ
れる会話記録を読みましたが、単なる祝電。なにより、当のゼレ
ンスキー大統領が「プレッシャーをかけられた事実はない」と公
言しているのですから事件性は皆無のはず。にもかかわらず民主
党重鎮らは、正当に選ばれた大統領の役職を解こうと議会工作に
没入しています。詭弁を弄して「罪状」を作り上げ、なりふり構
わずトランプ氏を引きずり下ろそうとする姿には病的執念すら感
じます。尋常でない嫌悪と敵意の背景に、何があるのか?

 トランプ支持派と反対派の間に穿たれた深い断層は、皮肉にも
トランプ大統領本人が作り出したものではありません。アメリカ
の社会制度や歴史と文化、伝統に失意と不信を抱き、米国を「本
質的に変換」しようとする人々が社会と政治の表舞台を跳梁する
ようになったのがそもそもの原因です。左派優勢だった3年前の
大統領選で、トランプ氏はマスコミや政界の主流派から泡沫候補
として嘲笑されていました。ところが、伝統的アメリカの価値を
体現する氏に触発され息を吹き返した保守層が予想外の支持活動
を展開。文字通り奇跡の大逆転が起こったのです。つまり、アメ
リカの負の歴史のみを強調したり、資本主義や自由競争を否定し
たりする「アメリカ版氷河期世代」や反米思想に染まった難民、
移民二世などの台頭で分裂し始めていた米社会が、そのカウンタ
ーバランスとして選んだのが「アメリカンドリームの申し子」ド
ナルド・トランプその人だったわけです。

 アメリカ第一主義が功を奏し、米経済は体力を取り戻しました。
オバマ政権下では野放し状態だった中国の覇権野心にも一定の歯
止めがかかったようです。民主党の妨害工作にもかかわらず、国
境の壁建設は徐々に進んでいます。加えて日米同盟も他国が羨む
蜜月ぶり。「アメリカを再び偉大に!」のモットー通り、米国は
強さと自信を取り戻しつつあります。また、民主党急進左派に押
し切られたかたちの弾劾手続きが同党穏健派の離反を招き、結果
的にトランプ氏の再選を利するとの推測も聞かれます。

 しかし、わたしが真に憂慮するのは誰が勝つかではありません。
すでに米社会の分裂状態を、19世紀後半に起きたアメリカの内
戦「南北戦争」になぞらえ「冷たい南北戦争」と呼ぶ人々が出て
きています。選挙が近づくにつれ両派の対立は先鋭化しますから、
来年誰が大統領に選出されるかにかかわらず、両陣営の相互不信
と憎悪が危険水域に達する可能性はあります。

 もちろん「熱い南北戦争」の再来は杞憂でしょう。しかし米社
会分断が続く限り、トランプ後の日米関係に深長な影響を及ぼす
のは必至。超大国アメリカと言えども、分断と国民気質の変化で
国の箍(たが)が失われれば張子の虎と化します。近未来におけ
る盟邦アメリカの変質を前提に、日本の有権者は独立独歩の生き
残り策を一刻も早く編み出さなければなりません。



 本日のトランプ・ツイッター、キーワードは hoax。「でっち上
げ」や「作り話」を指します。

The congratulatory phone call with the Ukrainian President 
was PERFECT, unless you heard Liddle’ Adam Schiff’s 
fraudulently made up version of the call. This is just 
another Fake News Media, together with their partner, the 
Democrat Party, HOAX!

「ウクライナ大統領への祝電は完璧だった。(下院情報委員長)
アダム・シフの手になる会話記録は意図的なでっち上げだ。ウク
ライナ疑惑もまた、フェイクニュースと民主党が共謀した作り話
だ!」


「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(28)

(前号までのあらすじ)
砂漠の嵐作戦から帰還後、わたしは国防総省外国語学校日本語学
部の軍属教官と、陸軍州兵部隊語学情報大隊士官という二つの任
務をこなすことになった。大学では哲学専攻、陸軍では武器科だ
ったからどちらも全く畑違い。しかし、軍属および軍人として日
米同盟に貢献できる環境には魅力があり、また、わたしの経歴に
は打ってつけの組み合わせでもあった。


▼DLIの仲間たち

国防総省外国語学校(DLI)の敷地はスペイン統治時代に築か
れた要塞で、カリフォルニア州の文化財に指定されている。強面
の軍事施設といった雰囲気は皆無で、むしろ瀟洒な大学キャンパ
スに見える。しかし容れ物と中身は異なる。学生には実戦経験者
が多いうえ、63週間後に卒業すれば、全員いついかなる事情で
戦場に赴くか分からない身の上だ。DLIを一歩出たら、安穏と
した学園生活は消滅する。わたしはふたりの教え子を回想するた
び、いまもこの事実に思い至る。

ひとりは、日本語学部にやってくる直前まで米海軍横田基地所属
のEP3C電子偵察機を操縦していた。日本のニュース番組を使
って聴解授業をしていた時のことだ。
「先生、わたしの飛行機です!」
大尉に促されて見た画面には、機首レドームが激しく損傷した4
発プロペラ機が大写しになっている。海南島事件。南シナ海上空
で中国軍戦闘機と米海軍偵察機が空中衝突。墜落した中国軍パイ
ロットが死亡し、一時、米中関係は極度に悪化した。DLIに転
属していなかったら、パイロットはこの大尉だったかも知れない。

変わり果てた愛機を見つめる教え子の表情に込み入った感情が交
差する。一瞬の安堵に続いたのは、同僚が身代わりになったこと
への自責・・・いや違う。命懸けの状況で自分が愛機を操縦して
いなかったことへの悔やみだ。湾岸戦争に志願した頃の記憶が重
なり、大尉に頷いた。強制着陸させられた海軍機には、中国語学
部卒の通信傍受要員も搭乗していた。画面を見つめる兵卒らの様
子にも、恐れと期待と興奮が同居していた。

いまひとりは海軍特殊戦部隊「シールズ」の少佐。無口な男で、
クラスメート、とくに階級の低い兵卒の面倒見が良かった。「自
分は一家の厄介者(ブラック・シープ)」が最初に覚えた表現。理
由を問えば、両親は名高い心臓外科医で長兄はスペース・シャト
ルの宇宙飛行士だからとのこと。自らが軍のトップ・エリートで
あることはおくびにも出さない。

わたしはこの少佐が体現する日本人に通じる謙虚さを快く思った。
もとより寡黙なこともあったのだろうが、一言の不平不満、苛立
ちも口にせず卒業し京都大学に留学。上級日本語とアジア文化史
を学び、ほどなく中佐になった。われわれ教官は彼の将来を嘱望
した。数年後、学部に届いた一通の手紙にはこうあった。「夫は
戦死しました。南米のある国で行なわれた麻薬撲滅作戦に軍事顧
問として参加。空挺降下した際、パラシュートが開かなかったの
です」。自らを「ブラック・シープ」と呼んだ戦士は、大地に激
突する瞬間、何を思ったか・・・。

国防総省外国語学校(DLI)でもっとも意気投合し、味わい深
い印象を残した同僚といえばピーター・サボイだろう。出逢いは
意外な場所で起きた。モントレー空港から北東に
10分ぐらい走った山間部にある屋外射撃場だ。拳銃なら50メ
ートルまで、小銃なら300メートルまで撃てる広大な施設だ。
銃器の取り扱いに精通した射場安全管理者が常駐し、危険行為に
目を光らせている。

ここは週末ともなると種々雑多な人々で賑わう。狩猟解禁日を前
に使いこまれた猟銃を慎重にチェックする中高年ハンターもいれ
ば、拳銃射撃を試す若いカップルも来る。そうかと思うと、白髪
交じりの年長者が孫とおぼしき子供らに射撃の手ほどきをしてい
る。初めての射撃に緊張しながらも、祖父に尊敬のまなざしが向
けられる。アメリカでは子どもといえども銃から隔離されていな
い。日常生活の中にある道具の一つとして安全な取り扱いを教わ
る。決して誤った使い方をしないための躾(しつけ)といっても
いい。植民地時代、西部開拓時代から受け継がれてきた狩猟と民
兵の伝統だ。

独立戦争当時、ミニットマンと呼ばれた市民兵は、狩りで鍛えた
遠距離射撃の腕前を英国正規軍将校らの狙撃に応用した。国王の
意向を武力で押しつける英政府を相手に民兵が独立を勝ち取った
史実は、米国建国の根幹にある。必然的にアメリカ人の政府観は
日本人が持つ「御上の感覚」とは大きく異なる。アメリカ人にと
って政府とは、不可侵の権利である生命、自由、幸福の追求を守
るために人民がつくったもの。これらの権利を為政者が踏みにじ
った場合、人民には政府を転覆させる権利と同時に義務があり、
そのためには武装市民と民兵が欠かせないと考えるのだ。

銃器を所有・携帯する権利は米国憲法修正第2条に明記されてお
り、人権を保証する権利章典にも含まれる。場当たり的な武装反
政府運動やサバイバリズムとは一線を画するもので、革命権ある
いは抵抗権と呼ばれる。個人自衛、民兵としての国防、そして独
裁政権に対する反抗権も含め、市民が武装する権利を憲法で最初
に保証したのはアメリカだ。

ちなみにアラスカ時代の友人には銃所持者が多く、トラックには
常時ライフルを積み込んでいた。釣りが趣味の知人らも、グリズ
リーに遭遇した場合の自衛用にとマグナム・リボルバーを手放さ
なかった。わたしが拳銃を携帯するようになったのは、自衛は個
人の権利であり義務だという開拓地時代からの考えに共感したこ
とも大きい。

話を戻そう。時の大統領や政権与党ではなく、人民こそが国の存
在理由だとする信条は米国政治の根本をなす聖域だ。社会を震撼
させる乱射事件にもかかわらず、多くのアメリカ人がなお銃規制
に反対する理由がここにある。

刀狩り以来、庶民の武器所持が禁じられている日本の感覚では、
銃器を禁止すれば乱射事件もなくなると考えがちだ。が、アメリ
カは銃に関してより深刻なジレンマを抱えている。無差別殺人再
発防止を謳い、銃規制派は半自動小銃や10発以上装てんできる
ハイキャパ・マガジンの販売と所持の禁止を主張しそのための立
法を各州で行なっている。短時間に多数の弾を撃てる銃は、軍隊
や警察以外には不要という考えだ。

一方、禁止法に従うのは善良な銃所持者だけで、もともと法など
眼中にない犯罪者には効果がないという現実的な意見も根強い。
一般市民を武装解除すれば、常習犯罪者によるガン・バイオレン
スを助長するという理論だ。2億丁以上の銃を民間人が所持する
アメリカでは、自動小銃やハイキャパ・マガジン禁止法を文字通
り施行すれば、膨大な数の銃所有者を犯罪者にしてしまう。刑務
所にそんなスペースはないし、納税者を投獄することで失う税収
入も無視できない。また銃規制と名のつく法案なら賛成を得やす
いことから、銃犯罪抑止にはなんの役にも立たないデタラメな議
員立法を行なう政治家も後を絶たない。

かくして銃撃事件のたび、マスコミは規制反対派と賛成派の対立
のみを扇情的に報道する。感情と感情の衝突ゆえに実効性をとも
なう解決策は出てこない。いずれの立場をとるにせよ、射撃場で
目にする光景は、市民が銃で独立と自由を守った米国原体験の再
現であることは間違いない。


(つづく)


加藤喬(たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。 
 
 
追記
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X 
 
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
 ⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
 "Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess 
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は 
"to bivouac" と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
 
加藤 喬
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せたうえで、メルマガ誌上及びメールマガジン「軍事情報」が
主催運営するインターネット上のサービス(携帯サイトを含む)
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マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。

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(代表・エンリケ航海王子)

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