配信日時 2019/09/27 20:00

【二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉(26)】「放射能汚染砲撃と水泥棒」 加藤喬


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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。

「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
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※大好評発売中


加藤さんの手になる書き下ろしノンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第二十六話です。

最前線に出た人ならではの逸話でいっぱいです。

さっそくどうぞ。


エンリケ


追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/


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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(26)
 
「放射能汚染砲撃と水泥棒」

Takashi Kato

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□はじめに

 書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の26回目です。「国とは?」「祖国
とは?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
 
 学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
 
 最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。


□今週の「トランプ・ツイッター」9月14日付

 昨今「抑止力」という言葉をよく耳にします。「敵に攻撃を思
いとどまらせる軍事力」というのが一般的な定義です。しかし、
攻撃を躊躇させるには武器というモノだけでは足りません。

 小さな牧場に一人住まいだった頃のこと。ある晩、二人組の男
がトラックで敷地内に侵入しあたりを物色し始めました。相手は
懐中電灯とバールのようなものを持っています。警察を呼んでも
30分はかかる田舎。意を決し、わたしはカービン銃を手に外に
出ました。こちらが武装していることを明確に示すため、銃を身
体の正面に斜めに構えて対峙。陸軍で習った「控え銃(ひかえつ
つ)」の姿勢は即座に撃つ意思がないことを知らせると同時に、
相手が敵意を見せた場合は間髪を入れずに初弾を装填し、必要な
ら照準もできるポジションです。が、二人組は言われる前に両手
を上げ「撃たないでくれ」と懇願しました。一発も撃たずして男
らが降参したのは、銃の存在と「軍隊仕込みの本気度」が相手に
身の危険を悟らせたからです。

 剣道の高段者として知られた土田國保元警視総監や橋本龍太郎
元総理、そして、柳家小さん師匠とも竹刀を合わせたことのある
フリーライターによれば、「武道の勝負は技量が同じなら発する
殺気の大きさで決まる」そうです。同氏はまた「居合道の極意と
して知られる『鞘の内の勝ち』は修行を通じて強烈な威圧感を醸
し出し、抜刀しなくても相手の戦意を喪失させること」だと書い
ています。殺気や威圧感も抑止力の精神面と考えて良いでしょう。

 先日、日本の排他的経済水域で、北朝鮮当局の高速ボートが海
上保安庁の巡視船に小銃を向ける騒ぎがありました。重機関銃や
機関砲で武装した巡視船に対し「ボートの乗組員が小銃を向けて
威嚇」したのが本当なら、海保の武器が抑止力になっていない証
し。「日本政府は武力行使にはでない」と北の現場指揮官にも高
をくくられている訳です。仮に、ソマリア沖海賊退治で小型ボー
トにも容赦なく機関砲を浴びせたアメリカとロシアの海軍が相手
だったら、恐らく近づいても来なかったでしょう。

 事程左様に、国の抑止力が機能するには「いざとなったら武力
行使を躊躇しない」首脳陣の覚悟が不可欠。この意味で、イラク
の大河チグリス川の中州に潜むイスラム国残党と、対米交渉直前
にカブールで自爆テロを行なったタリバンに対し実施された米空
軍の爆撃はトランプ政権の胆力を如実に示すものです。圧倒的火
力に戦意を削がれたタリバンに対し、大統領は和平交渉再開を示
唆。抑止力が外交の説得力にもなる見本です。

 ちなみに、日米安全保障条約を懸念するプーチン大統領に対し、
安倍首相が「日本を信じて」とロシアの詩を交えて呼びかけたも
のの、プーチン氏の返答は禁酒法時代のマフィアボス、アル・カ
ポネからの引用だったとか。曰く「親切な言葉に銃を添えれば、
言葉だけの時よりはるかに多くが得られる」。国際平和が抑止力
のバランスで辛うじて保たれている事実を逆手に取ったプーチン
氏、どうも一枚上手のようです。

 本日のトランプ・ツイッター、キーワードは negotiation。
「交渉」「協議」を指します。

The Taliban has never been hit harder than it is being hit 
right now. Killing 12 people, including one great American 
soldier, was not a good idea. There are much better ways 
to set up a negotiation. The Taliban knows they made a big 
mistake, and they have no idea how to recover!

「タリバンは今ほど徹底的に叩かれたことはない。偉大なる米軍
兵士を含む12人の人々を殺害したのは、交渉を有利に進めるた
めの妙案などではなかった。タリバンは愚かな失態をしでかした
ことを悟ったが、どう埋め合わせをしたらいいものやら見当がつ
かない状態だ!」


「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(26)

(前号までのあらすじ)
 クウェートの爆発事故で破損した装甲車両は、溶けた劣化ウラ
ン製弾芯で汚染されていた。しかし手持ちの防護服では役に立た
ないうえ、着用すれば気温40度超の炎天下では熱中症にやられ
る。高官の視察までに除染を軌道に乗せるよう命令されたわたし
は、指揮下の整備兵らに通常軍服で作業に当たらせた。査察は無
事終わり自分の首はつながったものの、部下の一人が戦車の砲塔
内で意識を失い病院に運ばれた。「兵らの安全より保身を優先さ
せたのではないか?」疑心暗鬼にかられ、自らの指揮官としての
資質を疑った。

▼砲撃と水泥棒

砂漠の倦怠が2度目に破られたのはインベントリーの最中だった。
民間なら在庫調べだが、軍では部隊に割り当てられた軍の資産、
大は大型車両から小は各整備兵の工具箱まで、その所在と状態を
定期的に確認することだ。分厚いプリントアウトの物品番号と実
物を一つ一つ照合していく味気ない作業で、戦争映画ではまずお
目にかからない。街中で44マグナムを撃ったあと、ダーティー・
ハリーが始末書を書くシーンが出てこないのと同じだ。

物品管理係の准尉と補佐の上等兵らを引き連れ、発電機の登録番
号を読み上げていた。足下に微かな振動を感じた。数秒間隔で起
こり次第に強くなる。地震ではない。地中深くから伝わる揺れと
いうより、地表に衝撃波が走る感覚だ。
「いまの何だ?」
「着弾です。しかも迫撃砲レベルではない。恐らく155ミリ榴
弾砲でしょう」
准尉の声には確信がある。ベトナム参戦兵の一言で、それまで全
身にまとわりついていた熱気が失せる。見れば、地面においたペ
ットボトルの水面にさざ波が起きている。着弾ごとに波が大きく
なる。死が脳裏をかすめる。
「誰かが榴弾砲を我々に向けて撃っていると言うのか?」
「『我々に』かどうかはわかりません。しかし、近づいています」
「どうする?」
「LT(中尉)、指揮官はあなたです」
プリントアウトを抱えた上等兵が、准尉とわたしの顔を交互に見
る。怯えた目が「何をしたら良いのです?命令してください」と
懇願している。上に立つ者の優柔不断は士気喪失に直結する。指
揮官は困惑や恐れを見せてはいけない。ハッタリでも良い。状況
を掌握している態度で臨むのだ。
「エバンス准尉、『全員ヘルメット着用。最寄りの掩蔽壕に退避』
そう伝えてくれ」
「了解!」
「モリソン上等兵、キミも准尉と行け」
「イエッサー。中尉殿は?」
「水集積所の歩哨を連れて来る」

KKMC周辺には野外で働く将兵のために数十万本のペットボト
ルが貯蔵されている。積み上げられたカートンの山はピラミッド
と見まごう大きさだ。水が何より貴重な土地柄では金の塊に等し
く、近隣住民が警備の隙を窺っている。鉄条網で守られた集積所
には常時数名の武装兵が歩哨任務についている。
 ハンビーで駆けつけると、2名の歩哨が駆け寄ってきて捧げ銃
を行なう。小銃を使う敬礼だ。
「乗れ!砲撃だ!」
「やっぱり来ましたか、イラク軍!」
「まだ分からん。とにかく乗れ!」
「LT、水は?」
「死んだら水は飲めん。乗れ!」

 数分後、駆け込んだ掩蔽壕にはすでに十数人の部下が息を潜め
ていた。わたしを見て、なにやら驚いた表情を見せる者もいる。

 掩体壕と言えばものものしいが、実際には輸送用コンテナの内
部に最低限の居住空間をつくっただけだ。砂嵐から身を守るには
充分だが、砲弾の破片は防げない。なにもないよりはましと言う
程度のシロモノだ。

 砂漠迷彩服やオリーブドラブの整備兵用つなぎに混じり、米本
土で着るジャングル迷彩ユニフォームを着ている兵もいる。湾岸
戦争当時、武器科は戦務支援部隊に分類され、歩兵や機甲などの
戦闘科より支給品の優先順位が低かった。さすがにケブラー・ヘ
ルメット(繊維強化プラスチック製の新型ヘルメット)だけは支
給されていたが被っている者はいない。整備作業では邪魔になる
だけだからだ。

 武器科には歩兵や機甲のような華やかさはない。しかし整備兵
たちは戦車部隊をはじめとする戦闘科の諸部隊を支えている。彼
らのノウハウと修理技術なしには世界最強軍といえども戦闘を維
持できないのだ。掩体壕で寄り添う部下らの姿に、わたしは改め
て誇りと同志愛を感じた。

 その後もしばらく、着弾の鳴動が足元に伝わってきた。幸い近
づく気配はない。扉を開けると重苦しい空気が流れ出し、代わっ
て安堵が壕内に広がる。緊張がゆるんで喉の乾きを思い出したの
か、兵たちはペットボトルを回し飲みし始めた。
「LT」
 声をかけてきたのはつなぎ姿のケリー。まだ顔色が冴えないが
任務に戻っていた。仲間と一緒にいたいのだろう。伴侶や家族を
残して派兵された者にとって、日々実感できる人間の絆は戦友だ
けだ。
「中尉殿が中隊長代理で良かった。全員そう思っています。来ら
れる前、みんなでそう話していました」
 意外な賞賛に返事が出てこない。奥にいたラジ軍曹が助け舟を
出す。
「サー、兵はいつもオフィーサーたちを見ています。士官の専門
知識は分からなくても、自分らのことを考えてくれるリーダーは
ピンとくるものです」
「士官なら部下を思いやるのは当然だろう」
「イエッサー。でも、些細なところで差が出ます。兵も下士官
もそれを見逃しません」
「たとえば、何だ?」
「中尉殿、何だと思います?」
 生真面目なラジ軍曹が、珍しく茶目っ気をみせる。
「いつも拳銃を吊るしているから、撃ち合いになれば頼りがいが
あるってことか?」
「ルーテナント・ダーティ・ハリー!」
 誰かの声に、爆笑が起きる。
「それもありますが、ことはもっと基本です」
「見当がつかん・・・」
「食事ですよ」
「食べ物?」
「中尉殿は、兵が食事にありつくまで決して食べない。食堂でも
砂漠でも」
 士官は最後の兵が食べるのを見届けてから配食の列に着く。こ
れはカデット時代に教わった士官心得だ。本物の兵と接する機会
が少ないROTCではおざなりになりがちだったが、わたしは、
子供の頃のある出来事を思い起して心に刻んだ。いつだったかわ
れわれ兄弟は食膳で父に一喝された。「食いもののことで喧嘩す
るな!」滅多なことでは声を荒らげぬ人だけに、2人とも父の只
ならぬ激高におののいた。戦時中に繰り返された、次の食事にあ
りつけるまでのひもじさと惨めさ・・・われわれは飽食の世代の
先駆けだったが、父が体験した飢餓への不安を直感した。父の姉
と、アメリカ留学を勧めた叔父の姉が、戦後の深刻な食料不足の
さなか栄養失調で亡くなったことも遠因だったろう。

「そこまで見られていたとはな・・・」
「見られていないと思うところで本性がでるものです。軍という
階級社会では特に。下にいる者たちはそこを見逃しません。命が
かかってきますから」
 士官とはジョン・ウェインのようなヒーローである必要はない。
得がたい教訓に、わたしは戦友らに無言で頭を下げた

「LT(中尉)、あれを!」
 掩体壕の外に出ていた衛兵の1人が素っ頓狂な声をあげた。見
れば集積所のピラミッド周辺に砂埃があがっている。ガタガタの
軽トラックや自家用車、オートバイに混じり、自転車、荷車、果
てはラクダまでが集積所に群がり、ペットボトルを満載して走り
去っていく。ターバン姿の男性からブルカを被った女性まで、街
の全住人が盗賊になったかのようだ。砂漠に繰り広げられる一大
スペクタクルは、ハリウッドのドタバタ喜劇も顔負けだ。
「LT、威嚇射撃?」
「相手は数百人、いや、もっとだ。威嚇するにしても弾が足りな
い。くれてやれ」
「イエッサー」
兵はいささかホッとしたようにライフルを下ろした。水ピラミッ
ドはわずか半日でものの見事に姿を消した。

「整備テント付近への着弾は、サウジアラビア軍砲兵部隊が射角
を誤ったため」わたしは間もなくそんな噂を聞いた。正式な謝罪
はなかったものの、膨大な飲料水を失ったわたしに一言もお咎め
がなかったので、さもありなんと思われた。

 この誤射事件には後日談がつく。KKMC付近を仕切る部族の
長老、いわゆるシェイフが、駐屯していた米兵全員を昼食会に招
待したのだ。数百人は入れる巨大なテントにラクダの丸焼きが数
個置かれ、それをそれぞれ半月刀で切り取り、素手で食べる趣向。
豚肉と酒を除けば、ありとあらゆる御馳走がテントを埋め尽くし
た。無数のハエも時ならぬ砂漠のパーティに群がってきた。

主賓の陸軍少将がシェイフと手をつないでやって来る。敬礼しよ
うとする我々を将軍は手で制し、その場で帽子をとった。祝賀の
席は無礼講でいくというジェスチャーだ。2人の大物は手をつな
いだままテント内を歩いて将兵と歓談した。奇妙な光景だが、男
性同士が手をつないで歩くのは中東地域の習慣らしく、KKMC
(ハーリド国王軍事都市)のサウジアラビア兵もよくそうしていた。

通訳を通し「お粗末な昼食をお許し願いたい」とくどいほど繰り
返したシェイフ(長老)は、しかし最後まで、この豪勢なもてな
しがいったい何のためなのか説明しなかった。近隣住民による水
ピラミッド強奪の詫びかとも勘ぐったが、下手なことを言って2
つ星の将軍を前にヤブヘビになっては元も子もない。わたしはそ
う納得し、部下と共にチキンに似たラクダの肉にしばし舌鼓をう
った。

数日後、誰もが待ち望んでいた帰投命令が出た。中東砂漠にやっ
て来て半年近くが経っていた。

(つづく)


加藤喬(たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。 
 
 
追記
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X 
 
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
 ⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
 "Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess 
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は 
"to bivouac" と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
 
加藤 喬
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しています。ありがとうございました。

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