こんにちは、エンリケです。
お酒の輸送の話。初耳でした、、
さっそくご覧ください。
エンリケ
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桜林美佐の「美佐日記」(40)
久しぶりに触れた「機甲科のスピリッツ」
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむとてするなり」の『土佐日記』ならぬ『美佐日記』
は今回で40回目です。
夏休みを挟みましたので2週間前になりますが、前回の日記に反
響がありました。
まず、A先生から。「今回のお話、すごく面白かったです。戦国時
代、南北朝期の古戦場、さまざまな怪異がありますよね。うちの
母の故郷も、「矢淵」とか「刀砥石」などの南北朝期の戦場跡。
ときに雄たけびが聞こえたり、矢の飛翔音が聞こえるという怪異
談があります」と、頂きました。ありがとうございます!
また、Hさんからは「筑後川の戦いを『九州の拠点「大宰府」へ
の進出を狙う後醍醐天皇の南朝方と、大宰府を守る足利尊氏勢の
北朝方の戦い』と書かれていましたが、単に「南朝方と北朝方」、
少し丁寧に書くなら「征西将軍懐良親王と菊池武光の南朝方と、
少弐頼尚の北朝方」の方が良いのではないでしょうか?筑後川の
戦いは後醍醐天皇・足利尊氏の没後のことであり少々違和感があ
ります」と頂戴しました。
確かにそうですね!地元の市役所で公表している文言でしたが、
しっかり吟味しないといけませんね。反省しています。ありがと
うございます!
それにしても、皆さんなんだかんだ言ってこういう怪奇現象的
な話が好き?なのかなーと思う今日この頃です。
98歳で施設に入っている祖母が、かなり記憶が曖昧なのに、
私が頼山陽の詩吟「川中島」を口づさんだところ、「鞭声~粛々~、
夜河を渡る~、暁に見る千兵の~」とハッキリと吟じ始めたので
驚いたことを思い出します。これが怪奇現象なのかどうか分かり
ませんが・・・。
怖い話と言えば、先日は狐につままれたような出来事がありま
した。知人に日本酒を送ることになり、コンビニに行ったのです
が「中身は何ですか?」「お酒です」というやり取りをすると
「度数はどれくらいですか?」と聞くので「うーん、どうなんだ
ろう」と悩んでしまったのです。
するともう一人の店員さんが出て来て「度数によっては空輸す
ると蒸発してしまいます!」と深刻な顔で言うではありませんか。
私は、このお酒を受け取った人が箱の中から空っぽのお酒を取
り出す場面を想像し「ひ、ひえ~」と身震いしました。
「郵便局に行って聞いてもらった方がいいと思います!」と、言
われるがままに、降りしきる雨の中、濡れないように酒箱を抱え
て郵便局へ。
郵便局の人に「種類は何ですか?」と聞かれ「日本酒ですっ」
と言うとアッサリOK。聞けば、24度以下なら普通に飛行機で送
ることができるとのこと。郵便局のHPには次のようにあります。
「アルコール度数が70度以下のものであれば、ゆうパックとして
送ることができます。なお、郵便物、ゆうメールおよびゆうパケ
ットについては、アルコール度数60度未満のものまでしか送るこ
とができません。
ただし、航空搭載地域(国内の主に遠方の地域)あてに送付す
る場合は、アルコール度数が24度を超えるアルコール飲料は航空
機による輸送ができず、1日~4日程度配達が遅れることがあり
ます」
な~るほど。最初から「日本酒です」と言えばよかったのか・・。
でも日本酒の平均的度数を知らない者どうしが話をしても埒が明
かないわけですね。かくして「初めてのお使い~九州から日本酒
を送る編~」は、無事にミッション・コンプリートしたのでした。
めでたしめでたし。
さて、先週は日出生台(ひじゅうだい)演習場で10式戦車に
よる射撃が公開され、行って来ました。実は10年ほど前に北海道
で行なわれている戦車射撃競技会に行ったことがあり、その時は
90式戦車、89式装甲戦闘車(FV)、そして74式戦車で実施
されましたので、こうして10式戦車が九州で訓練をしているの
を目の前にして感慨深いものがありました。
北海道で初めて戦車競技会を観た様子は『誰も語らなかった防
衛産業(増補版)』(並木書房)に書いています。当時の写真を見
ると若かりし日のワタクシが・・・。まあ、それはいいとして、
改めてこの本を読むと、忘れていた興奮がよみがえりました。
90式戦車の部では、小隊が最長で2キロ先の標的や移動する標
的を射撃します。最も得点の高かった小隊は「ベストプラトーン」
として表彰されるのです。
隊員たちの士気は旺盛で、応援も賑やかです。その日は緊張感
を保つために、ほとんどの人が食事は競技修了まで取らないと言
っていました。
インタビューした陸曹の方は高揚した様子で次のように答えて
くれました。
「昨夜は夜中に何度も目が覚めて眠れませんでした。砲手は責任
が重大です。砲手になってからは家に帰ってからも今日撃った弾
と頭の中で比べてみて、どうしたら真ん中に当たるか、そればか
り考えています。だから寝るのはいつも夜中の1時か2時。寝な
いで朝を迎えることもあります」
この言葉に、今、10年後(ヒトマル年後じゃないですよ、じ
ゅうねんご!)の私はまたも感動しています。
あの時の新鮮な経験や驚き、発見の喜びを私自身忘れていたか
もしれません。久しぶりに機甲科の皆さんとお会いして、北海道
と九州、そして10式戦車という違いはありますが、独特のスピ
リッツを思い出すことができました。
10式はご承知の通り、ハイテク化されコンピューター画面で
操作していて、無線の絶妙な通信然り、射撃技術にも違いがある
と思われますので、その意味で今後は「戦車乗り」気質も変わっ
てくるのでしょうか。
でも、撃った後にモクモクと煙が立ち込めることには変わりま
せんので、その状況下では乗員の腕が問われることになるようで
す。
近々のニュースでは、F2の後継戦闘機を開発する予算が計上
されたとのこと。国産開発が困難な時代となっていますが、そう
いえば「新戦車」の話は出てこないですね。課題山積のこうした
緊迫した安全保障環境になると、戦車の開発の話題は出しにくい
雰囲気なのでしょうか。
陸上火力をどうしたら維持していくことができるのか、ここ
10年考えてきて、その間にも縮小され続けてしまいましたが、
やはり「火力を守る」というよりも「国を守るために火力は必要
だ」という自信と確信を揺るがせないことが大事なのかもしれま
せん。
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしている「国防ニュ
ース最前線」、今週はお休みです!
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(つづく)
(さくらばやし・みさ)
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、
ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを
中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続け
た海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語ら
なかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守
れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わら
ないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』
(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出
版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワ
ニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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