配信日時 2019/08/23 20:00

【二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉(21)】「最果てのブッダ」 加藤喬

ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。

「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
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加藤さんの手になる書き下ろしノンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第二十一話です。

思わず読みふけってしまいました。

さっそくどうぞ。


エンリケ


追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/


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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(21)
 
「最果てのブッダ」

Takashi Kato

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□はじめに

 書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の21回目です。「国とは?」「祖国
とは?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
 
 学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
 
 最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。


□今週の「トランプ・ツイッター」8月5日付

 今月初め、テキサス州とオハイオ州で乱射事件が立て続けに発
生。48時間で34人が犠牲になるという惨劇となり、日本でも
「銃社会アメリカ」の現状を憂慮し規制を求める論調が見られま
した。読者の中にも「銃犯罪が多発するアメリカは怖い」という
印象を受けた人は少なくないでしょう。今回はトランプ大統領の
視点を借り、乱射事件の背景を見てみます。

 本題に入る前に「怖いアメリカ」というイメージについて一言。
マスコミは視聴率が命。したがって、ニュース価値がダントツに
高い無差別発砲事件を優先的かつ重点的にカバーします。主要ネ
ットワークがしのぎを削って報道する過程で、視聴者の意識に乱
射事件が繰り返し刷り込まれ、その頻度や被害者数が無意識のう
ちに誇張されます。アメリカでは毎48時間に医療ミスで500
人、インフルエンザで300人、自殺で250人、交通事故で2
00人死亡しているとの統計を考慮すれば、感情を煽りがちな銃
犯罪報道を冷徹な目で見ることの大切さが分かります。

 全米各地で乱射事件が起こるたび、銃規制派と銃擁護派の間で
熾烈な論戦が繰り広げられます。新たな銃規制法案が型どおり提
案されますが、いつも何ひとつ解決しません。理由は簡単。銃論
争が「敵意をぶつけ合う場」と化しているからです。犯行に車や
ガソリンが使われた場合、凶器を憎んだり責めたりする人はいま
せん。非難の対象は実行犯であり、心理学や社会学を動員して犯
行動機の解明が試みられます。ところが銃器が使用されると、銃
そのもの向けられる激しい嫌悪によって実行犯の存在が霞んでし
まうほどです。

 「銃持ち込み禁止ゾーン」という法律に関する賛否が好例です。
「銃がなければ銃犯罪はなくなる」と確信した人々が推進した同
法によって、拳銃携行許可証を所持する民間人も小中学校や高校
の敷地内に銃を持ち込むことができなくなりました。が、読者も
知っての通り、20年前に起きたコロンバイン高校虐殺事件以来、
バージニア工科大学やサンディフック小学校を含む多くの乱射事
件が学校を舞台に発生しています。これらの陰惨でおぞましい事
件は「銃規制法に従うのは順法精神ある善良な市民であり、文字
通り『無法者』である犯罪者は法など意に介さないこと」を如実
に示しています。

 銃擁護派から見れば、同法は乱射事件を未然に防ぐことができ
る武装市民を丸腰にする悪法に他ならず、また「市民が銃器を所
持し携帯する権利」を定めた米国憲法修正第二条に違反する有害
きわまりないナンセンスと映る訳です。

 英国正規軍を相手に市民兵が銃で独立を勝ち取った建国史を踏
まえると、銃は米国人にとって不可譲のアイデンティティ。そし
て、市民の銃所持は米国の国体とも言えるものです。一般市民の
武装解除につながり、銃犯罪解消には役立たない銃規制が支持を
得られない理由がここにあります。

 では、銃への好悪に左右されない銃犯罪解消策は実現できるの
でしょうか? トランプ大統領は可能だと考えているようです。
今回のツイッターでは触れられていませんが「心を病んだ者が引
き金を引くのだ。銃ではない」と述べていることから、精神衛生
面での法改革を通じ「無差別殺人を犯しかねない者たち」が銃を
入手できない制度を目指すものと思われます。

 また、本ツイッターでは「憎悪犯罪と無差別大量殺人には遅延
なき死刑判決をもって臨む」と語っています。他人を道連れに死
ぬ強迫観念に駆られた者に対し、死刑が有効な抑止につながるか
は未知数です。が、脱走や再犯の恐れが完全になくなることから、
生き延びた被害者と遺族の不安を取り除くことはできます。また、
社会全般の処罰感情に則した提案であることも確かです。
 
 アメリカ社会には常に大量の銃器が存在してきました。196
8年以前は一般人が機関銃を許可なしで所持することも合法だっ
たのです。にもかかわらず、今日のような大量殺人事件は起きて
いません。乱射はつい最近になって頻発し始めた社会現象なので
す。

 では、米社会の一体何が変わったのか? 家庭崩壊に伴う模範
の喪失、道徳伝授システムだった宗教の衰退、凶行を広範かつ手
軽に発信する手段としてのインターネットの普及、そして、犯罪
報道に特化した24時間ニュース番組がサイコパスの歪んだ注目
願望を煽るのが一因かもしれません。

 いずれにせよ、実行犯の存在が忘れられ、道具に過ぎない銃が
「嫌悪と非難のスポットライト」を浴び続ける限り、抜本的な銃
犯罪対策は望むべくもありません。

 本日のトランプ・ツイッター、キーワードは death penalty。
文字通り「死」の「刑罰」です。極刑の場合は capital punishment 
と言います。

Today, I am also directing the Department of Justice to 
propose legislation ensuring that those who commit hate 
crimes and mass murders face the DEATH PENALTY - and that 
this capital punishment be delivered quickly, decisively, 
and without years of needless delay.

「本日、司法省に対し、憎悪犯と大量殺人犯に死刑を適用する法
案を提出するよう指示した。この場合、極刑は迅速に、断固とし
て、何年もの遅延なしに執行される」



「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(21)

(前号までのあらすじ)
 幼い頃に聞き知った「新兵いじめ」という言葉の陰惨な響き・・・
そして、大東亜戦争中、予科練で特攻隊志願を強制された叔父の
体験は、心の片隅で軍への不安を煽っていた。しかし、わたしが
入った米陸軍はいじめや差別とは無縁の誇り高きプロ集団だった。
空挺学校(エアボーン・スクール)卒業後、うるさ型で知られた
ROTC教官がわたしを「エアボーン」と呼んでくれた。湧き出
る誇りと同胞感に、わたしは感涙にむせんだ。

▼最果てのブッダ

アラスカで過ごす時間も残り少なくなったある日、別れの挨拶を
兼ね哲学部オフィスに出向いた。意図するところがあり軍服を着
ていった。ドアを通して聞こえる豪快な笑い声。クレイチー教授
と学生が哲学談義の真っ最中らしい。ドアを開ける。

「LT!(エル・ティ)」

少尉の階級章をつけたわたしをそう呼んだのは年上の学友ジョン・
ジャニロ。彼の名前は知らなくても、ホーチミン髭をたくわえ、
肩にかかる長髪をなびかせ、杖をついて飄々と歩く姿はUAFの
学生なら誰でも知っている。ベトナム戦争時に徴兵され衛生兵と
して従軍。米兵が容赦なく「ひき肉」にされることから「ハンバ
ーガー・ヒル」と呼ばれた丘で片足を失った。アラスカ大では復
員兵援護法を利用してスクール・カウンセラーを目指している。

ちなみにLTとはルーテナントの略で、上官や古参下士官が新米
少尉を呼ぶときにつかう愛称だ。

「タカシ、初任地は決まったか?」
「クレイチー先生、メリーランド州のアバディーン性能試験場で
す。武器科のホーム・ベースで、戦車やミサイル、小火器などを
開発するところです」
「兵器を作るところか・・・」
教授の表情が一瞬曇る。予期していたがやはり辛い。堪えきれず、
用意してきたセリフを吐いていた。
「先生はその兵器でナチス・ドイツや共産党と戦いました。銃を
とって立ち上がらなければ明日はない・・・自分の命は自分で守
るしかないと信じたからです」
「その通りだ。あの時は、そう確信した」
「では、いまは違うと?」
「そうせかすな。わたしはいまも自分を守るための武力は認めて
いる。家族や友人知人、いや、赤の他人でも、無防備な人々が殺
傷されようというとき、加害者に従順に降伏するのは卑怯な行為
だ。だが・・・武器を取ることで起こる悲劇もある」
「武器を取ることで起こる、悲劇?」
「万人が『目には目を』に従えば、人類全体が盲目になってしま
う。ガンジーが言ったとされる格言だ。暴力に暴力で立ち向かい
独裁者を倒しても、その善は長くは続かず、逆に暴力の連鎖を生
み出す。人々が盲目的に殺戮を繰り返す結果になるという戒めだ」
「親衛隊に銃撃されたとき、先生が反撃しなかったのはそのため
だと?」
「装甲車には機関銃があった。撃ち返せば何人かは倒せたかも知
れない。だが、そのドイツ兵にも親があり、妻があり、子がある。
敵とは言え、家族が味わう悲しみと怒り、そして恨みはわれわれ
と同じだ。暴力がなす善はいっときのもの。暴力がなす悲劇と邪
悪は未来永劫。キリストが『右の頬を打たれたら左の頬も差し出
せ』と言ったのはそこを見抜いていたからだ」
「しかし先生、それでは血に飢えたオオカミにみすみす命を差し
出す方がよいと言うことになりませんか?」
「自分を犠牲にしても非暴力を貫くか、自衛や正義の戦いのため
殺傷を認めるか・・・この判断は、深い教養と分別を身に着けた
うえで、個人個人でくだすしかないものだ」
「ナチスや共産主義と武器をとって勇敢に戦った先生は、いまは
非暴力を貫くと言われるのですか?」
恩師は否定も肯定もしない。澄んだ碧眼には微かな笑みが浮かぶ。
「わたしは自分の命か敵の命かという段になったら、迷いなく敵
を撃ちます。崇高な理想のためとは言え、何もせず敵の手にかか
っては死んでも死にきれません。だからわたしは軍に・・・」

 言い終わる前に、いつもは寡黙な戦傷復員兵が割って入った。
「タカシ、いや、LT、教授は軍を否定しているのじゃない。政
府でも会社でも、強い力を持った組織には自分が絶対に正しいと
信じる人間が群がる。軍ではもっと顕著だ。先生はそこに教え子
が組み込まれることを心配している」
 恩師と友は、以前からわたしの入隊について思うところを交わ
していたようだ。
「しかしジョン・・・教授もあなたも勇敢に戦った。だからお二
人には敬意を持っている。なぜ、わたしが軍に入ることには賛成
してくれないのです?」
「我々には選択肢がなかったのだ、タカシ」
二人の答えが同時に響く。
「侵略されたから、徴兵されたから仕方なく銃を取ったと? そ
れでは泥縄です。自分の命は自ら守るのが原則。それを怠れば犠
牲者の憂き目を見ます。国家も同じです。普段から力を蓄え、敵
に侵略を思いとどまらせる抑止力・・・これこそ軍が存在する理
由ではありませんか」
「抑止力は平和な時代だけに通用する考え方だよ、LT。いった
ん戦争になったら、軍で意思や判断力を発揮する機会はほとんど
ない。いや、皆無だ」
「でもジョン、この数年間、指揮官としての判断力を鍛えられて
きた・・・」
「実戦では違う」
「ハンバーガー・ヒル?」
「そう。937高地は北ベトナム軍がトーチカを築き要塞化して
いた。だが戦略的価値は低く、奪い取っても意味のない丘だった。
そんなものを占領するために米兵400人以上が死傷した。しか
も、血であがなった丘は、ほどなく見捨てられた。本国の反戦運
動とマスコミ報道に右往左往する軍上層部の無能で、仲間たちの
犠牲が無駄死になったのだ」
「映画で観た」
「LT、どんなにリアルでも映画は所詮エンタメ。カメラが止ま
れば死んだ役者は生き返り、劇場の照明が灯れば観客は家路につ
ける。本物の戦争ではこうなる」
ジョンが失った片足を杖で示す。
「自分は一介の衛生兵。上官に意見できる立場じゃなかった。し
かしタカシ、いやカトー少尉、ハンバーガー・ヒルでは小隊長だ
って上からの命令には逆らえなかった。中隊長の大尉だって似た
ようなものだ。無意味だろうと馬鹿げていようと命令は実行する。
それが軍。組織とはそういうものだ。タカシは部下に対し、恩も
恨みもない他人を、敵だというだけで殺せと命令しなければなら
ない。その結果、兵隊は隣人を愛せと教える民間人社会のヒュー
マニティと、撃たなければ殺される戦場の現実で板挟みになる。
命令する者も実行する者も、銃火の洗礼を体験したら、もう決し
て、元の自分に戻ることはない。戻りたくても戻れない。指揮官
と兵は、民間人には決して理解できない極限体験を通じて真の同
胞になるわけだ。だが、そんな同胞愛は避けられるものなら避け
るに越したことはない。先生はもう一人の教え子をぼくのような
目に遭わせたくないのだ」
「先生の気持ちはありがたい。でもジョン、あなたは平和運動家
や兵役拒否者が英雄視されるのを見てどう思った? 国の命令に
従って任務を果たした将兵が蔑まれ、責任逃れをした者がまかり
通る。リベラルな世相に犯されて、まさかベトナム参戦を恥じて
いるのじゃないでしょうね?」

言葉が過ぎたと思った。しかしジョンの表情は険しくなるどころ
か見る見る和んだ。皮肉でも冷笑でもなく、目の前の戦傷復員兵
は微笑んでいた。竹林の七賢とはこんな表情をしていたに違いな
い。
「当時、衛生兵はピストルを支給された。コルト45口径だ。で
も、ぼくは弾薬を装填したことはない。どんな状況にたちいたっ
ても、自分には殺せないと分かっていたからだ。それを知った仲
間がジョークでパチンコをくれたものだ」
ジョンがパチンコのゴムを引く仕草をして見せて笑う。心からの、
正真正銘の笑顔にわたしもつられた。
「ぼくは敵を撃たなかったが、第101空挺師団のメンバーだっ
たことは誇りにしている。衛生兵として仲間の命を救ったからだ。
いまでも復員兵仲間が集まると、みんな、陸軍への断ち切れない
絆を感じる。しかし、軍にはひどいのもいた。部下の命を預かる
責任感など微塵もなく、的確な状況判断もできない。自己保身と
昇進にしか興味がない士官連中だ。仲間内のギブアンドテイクだ
けでのし上がるこのタイプは、軍では上に行くほど多い。上層部
はこういう輩の温床になりやすいのだ。自浄作用がないからだ」
ジョンが話し終わり、クレイチー教授が微かに頷く。
「しかもタカシ、ナチス政権下やチャコスロバキアでのように、
国軍が自国民に銃を向けることもままある」
まさかアメリカで、と言いかけてやめた。目の前の二人はそれぞ
れの地獄で悟りを開いていた。我が身を犠牲にしても非暴力に徹
する哲学教授と、戦場で空の拳銃とパチンコを携行した衛生兵。
最果てのブッダを前に、反論する気力が失せていた。

(つづく)


加藤喬(たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。 
 
 
追記
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
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『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
 ⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
 "Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess 
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は 
"to bivouac" と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
 
加藤 喬
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マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。

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(代表・エンリケ航海王子)

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