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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官で
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こんにちは、エンリケです。
文中にある謀略との向き合い方に
大いに共感します。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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わが国の情報史(38)
昭和のインテリジェンス(その14)
─日中戦争から太平洋戦争までの情報活動(4)─
インテリジェンス研究家・上田篤盛(あつもり)
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□はじめに
東アジアをめぐる情勢が一段ときな臭くなってきました。
7/23 ロシア機が韓国竹島の領空侵犯、中露初の合同監視訓練の
実施
7/24 中国「国防白書」発表。米国を激しく批判、尖閣を固有領
土と発表するも対日批判は抑制的、台湾統一のための武力行使は
放棄せず
7/25 北朝鮮、ミサイル発射
7/26 韓国大統領府、米韓合同演習中止せずと発表
7/28 北朝鮮、対南宣伝サイト「わが民族同志」で、日韓の軍事
情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を韓国に要求
最近の動きを一見すると、中国、ロシア、北朝鮮が連携して、
米日韓の政治的、軍事的離間工作に着手しているように状況に見
えます。
こうした背景には、米トランプ政権が発動した米中経済戦争、
日米安保の不公平発言、日韓の徴用工および半導体関連資源輸出
規制などをめぐる対立、米朝の非核化交渉への停滞と経済苦境に
苦しむ北朝鮮の内情、韓国の経済失速と国内の政権批判の高まり、
中ロのそれぞれの国内事情などが複雑に入り組んでいます。
こうしたなか、東アジアの基本構造を押さえておくことが重要
です。まず、(1)中ロは対米において協調するが同盟関係には至
らない、(2)中ロ米はいずれも朝鮮半島の安定維持を重視してい
る、(3)米中は決定的な対立を回避する、とういうものです。
(3)については、最近になって「米中対立は避けられない」を
主張する書籍の出版や専門家の発言が増加していますが、歴史的に
みると、米国は中国と直接戦争したこともなければ、大戦後にお
いても政治対立を回避してきました。
米中関係は紆余曲折がありましたが、経済のグローバル化など
が要因となり、概して両国関係は安定的に維持されてきました。
筆者は、米中対立のシナリオよりも、摩擦を繰り返しながらも
対立を回避するシナリオの蓋然性がやや高いと判断します。
長期的にみれば、ロシアおよび米国との対立を上手に回避した
中国はますます強大な存在になる可能性があります。そして、米
国はアジアから後退する可能性もあるということです。そういう
長期レンジで我が国は国家戦略を考えていかなければならないと
思います。
なお、最近の東アジア情勢について、8月5日(月)の週刊
『プレイボーイ』誌の記事で、筆者がコメントしていますので、
よろしければお読みください(この記事が掲載された)。
さて、前回まで、諜報、防諜、宣伝のお話をしました。これに
謀略を加えて、秘密戦です。今回は「謀略」のお話をします。
なお、太平洋戦争開始後においては、実にたくさんの戦史書籍
が出回っており、情報の失敗という切り口でも、さまざまな見解
が存在します。浅学菲才な筆者がとうてい太刀打ちはできるもの
ではありません。
よって、本シリーズも太平洋戦争開始以前までに留め、あと2
回ちょうど40回をもって終了したいと考えています。もう少し
おつきあいください。
▼秘密工作とは何か?
まず謀略を理解するうえで、秘密工作とは何か?について、筆
者の著書『情報戦と女性スパイ』(並木書房、2018年4月)
より関連記事を抜粋する。
情報活動には以下がある。
・積極的情報活動は情報を収集(獲得)する活動
・情報を分析してインテリジェンスを生成する活動
・情報やインテリジェンスに基づいて公然に行なわれる政策や外
交
・水面下で行なわれる「カバートアクション」(Covert action、
一般に秘密工作と翻訳される)に区分できる。
さらに収集する活動は、外国の新聞、書籍、通信傍受などから
公然と情報を収集する「コレクション」(Collection)と、専門
の組織によって諸外国の活動を非公然に観察して情報を獲得する
エスピオナージ(Espionage)に区分できる。
カバートアクションには「宣伝(プロパガンダ)」「政治活動」
「経済活動」「クーデター」「準軍事作戦」がある。(ローウェ
ン・ソール『インテリジェンス、機密から政策へ』)
一方の消極的情報活動は、
・受動的で公然的に情報を守る「セキュリティ・インテリジェン
ス」(Security Intelligence)、
・非公然で能動的に情報およびインテリジェンスを守る活動まで
含む「カウンターインテリジェンス」(Counter Intelligence)
に区分できる。
秘密戦士を育成するための旧軍組織である陸軍中野学校では、
秘密戦を「諜報」「防諜」「宣伝」「謀略」の四種類に区分して
いた。諜報がエスピオナージ、防諜がカウンターインテリジェン
ス、宣伝と謀略がカバートアクション(秘密工作)にほぼ該当す
ることになる。
しかし諜報、防諜、秘密工作には厳密な垣根はない。たとえば、
防諜のためには相手側の動向を探る諜報が必要となる。秘密工作
を行なうにも諜報によって相手側の弱点を探り、我が利する点を
明らかにしておくことが前提となる。
フランス駐留軍総司令部の将校として、第二次世界大戦に参加
した戦史研究家のドイツ人、ゲルト・ブッフハイトは「(情報活
動の)それぞれの専門分野は密接な関係にあるので、管轄範囲を
明確に区分しようとすることはほとんど不可能に近い」と述懐し
ている。(ゲルト・ブッフハイト『諜報』)
秘密工作を情報活動の範疇に含めるべきではないという議論は
ある。しかし、これは情報組織による活動がエスカレートする過
程で生まれてきたものだ。秘密工作は非公然、水面下で行なわれ
るのが原則だから公式の政府機関や軍事機関は使えない。したが
って、CIAやKGBの例をあげるまでもなく、各国においては
情報組織がしばしば秘密工作を担ってきた。伝説の元CIA長官
のアレン・ダレスは、「陰謀的秘密工作をやるには情報組織が最
も理想的である」と述べている。(アレン・ダレス『諜報の技術』)
以上、抜粋終わり
▼わが国の謀略の淵源
わが国では秘密工作を「謀略」という言葉で総称することが多
い。では、その謀略について国語辞典をひも解くと、「人を欺く
ようなはかりごと」と定義し、「謀略をめぐらす」「敵の謀略に
乗る」などの適用例と、「たくらみ、はかりごと・策謀・密某・
陰謀・秘密工作・欺瞞工作・宣伝工作・プロパガンダ」などの同
義語・類語が挙げられている。また、謀略に相当する英単語は
Conspiracy、Plot、Deceptionなどとなる。
謀略は本来、旧軍の軍事用語である。総力戦研究所所長などを
歴任した飯村譲中将によれば、「謀略は西洋のインドリーグ(陰
謀)の訳語であり、参謀本部のロシア班長小松原道太郎少佐(の
ちの中将)の手によるものであって、陸大卒業後にロシア班に入
り、初めて謀略という言を耳にした」ということである。
そして、飯村中将は「日露戦争のとき、明石中佐による政治謀
略に関する毛筆筆記の報告書がロシア班員の聖典となり、小松原
中佐が、これらから謀略の訳語を作った」と推測している。
しかし、「謀略」の用例については、1884(明治17)年
の内外兵事新聞局出版の『應地戰術 第一巻』「前哨ノ部」に
「若シ敵兵攻撃偵察ヲ企ツルノ擧動ヲ察セハ大哨兵司令ハ其哨兵
ノ報知ヲ得ルヤ直チニ之ヲ其前哨豫備隊司令官ニ通報シ援軍ノ到
着ヲ待ツノ間力メテ敵ノ謀略ヲ挫折スルコトヲ計ルヘシ」という
訳文がある。
また「偕行社記事」明治25年3月第5巻の「參謀野外勤務
論」(佛國將校集議録)に「情報及命令ノ傳達 古語ニ曰ク敵ヲ
知ル者ハ勝ツト此言ヤ今日モ尚ホ真理タルヲ失ハサルナリ何レノ
世ト雖モ夙ニ敵ノ謀略ヲ察知シ我衆兵ヲ以テ好機ニ敵ノ薄弱點ヲ
攻撃スル將師ハ常ニ赫々タル勝利ヲ得タリ」という訳文がある。
(なお、上記「謀略」の用例と、偕行記事の訳文については、
『情報ということば』の著書小野厚夫氏から提供を受けた)
したがって、日清戦争以前から「敵の謀略」という用法はあっ
た。ただし、当時の陸軍の知識人として名高い、飯村中将をもっ
てしても「謀略」にあまり馴染がないことに鑑みれば、日露戦争
以後になって、謀略という言葉が軍内における兵語として逐次に
普及するようになったとみられる。
▼軍事教典における謀略
昭和に入り、1925年から28年にかけて作成された『諜報
宣伝勤務指針』において次のように定義された。
「間接或いは直接に敵の戦争指導及び作戦行動の遂行を妨害する
目的をもって公然の戦闘若しくは戦闘団体以外の者を使用して行
なう破壊行為若しくは政治、思想、経済等の陰謀並びにこれらの
指導、教唆に関する行為を謀略と称し、之がための準備、計画及
び実施に関する勤務を謀略勤務という」
このほか、『統帥綱領』(1928年)では以下のように記述され
ている。
第1「統帥の要義」の6
「巧妙適切なる宣伝謀略は作戦指導に貢献すること少なからず。
宣伝謀略は主として最高統帥の任ずるところなるも、作戦軍もま
た一貫せる方針に基づき、敵軍もしくは作戦地域住民を対象とし
てこれを行ない、もって敵軍戦力の壊敗等に努むること緊要なり。
殊に現代戦においては、軍隊と国民とは物心両面において密接な
る関係を有し、互いに交感すること大なるに着意するを要す。敵
の行う宣伝謀略に対しては、軍隊の志気を振作し、団結を強固に
して、乗ずべき間隙をなからしむるとともに、適時対応の手段を
講ずるを要す。」
『統帥参考』(1932年)では以下のように記述されている。
第4章「統帥の要綱」34
「作戦の指導と相まち、敵軍もしくは作戦地の住民に対し、一貫
せる方針にもとずき、巧妙適切なる宣伝謀略を行ない、敵軍戦力
の崩壊を企図すること必要なり」
以上のことから、謀略は暴力性、破壊性、陰謀性の要素が大き
く、宣伝謀略という複合の存在から、宣伝と謀略は一体的に行な
ってこそ効果があるという認識が持たれたのである。
▼謀略課の新設
1937年7月、支那事変の勃発により、わが国は戦時体制へ
と移行した。しかし、近代戦には必要不可欠とされた宣伝、謀略、
暗号解読、その他の特殊機密情報を扱う機関は、課にすらなって
おらず、わずか数人の参謀将校が細々と第2部第4班として、よ
うやく存在を保持していた。
そこで、1937年秋に第4班を独立の課に昇格する案が検討
された。同年11月に陸軍参謀本部及び海軍軍令部をもってその
まま最高統帥機関たる大本営が設置され、その下に陸軍部及び海
軍部が設置された。
参謀本部第2部は大本営陸軍部第2部となり、外国における諜
報機関(特務機関)を臨時増設し、外国における秘密戦を展開す
ることになった。
大本営の設立と同時に第2部に宣伝謀略を担当する課として、
大本営陸軍参謀部第8課(宣伝謀略課)が新設された。支那事変
の早期解決を図るため、参謀本部はこのような課の設置の必要性
に迫られたのである。
それまでは、各国に駐在する大(公)使館の武官からの報告を
唯一のインテリジェンスとしていたが、8課でも独自に国際情勢
の判断、宣伝、謀略の3部門を扱うことになったのである。
初代の第8課長には中国通の砲兵大佐・影佐禎昭(陸士26期)
(かげささだあき、最終階級は陸軍中将)が補せられた。なお、
谷垣禎一・元自民党総裁の母方祖父が影佐大佐である。
▼謀略の特質
ところで、謀略とはどのような特質を有するのか?
謀略とは秘密戦の構成要素であり、それは武力戦と併用される
か、あるいは単独で行使される。
諜報、謀略、宣伝、防諜が秘密戦と呼ばれるのは、それは秘密
の「目的」を持ち、その目的を達成するための「行動」に秘密性
が要請されるからである。
ただし、謀略の場合には「目的」はあくまで秘密とするが、
「行為」は大胆に行なわなければならないことが少なくない。た
とえばある秘密目的を達成するためには、物件を爆破・焼却した
り、暴動やデモ行進をしたり、暴露宣伝を行なったりする必要が
ある。
秘密戦の究極的な目的は、「戦わずして勝つ」ことにある。つ
まり、武力戦を回避するために、平時においては敵性国家間との
力のバランスを確保して、戦争を抑止するとともに、開戦を決意
した場合においては、同盟国間の盟約をより確実なものとすると
共に、敵国を孤立さて不利な条件のもとに誘い込む、早期の停戦
合意の契機を作為するなど、知的策謀を働かせることにある。
秘密戦の「攻」の部分は、諜報、宣伝、謀略からなるが、諜報
及び宣伝はあくまで秘密戦の前提行為としての性格を有するので
あって、それ自体が独立して存在する戦闘的破砕行為ではない。
したがって、秘密裡の戦闘においては、まず諜報をもって敵情
を明らかにする、ついで宣伝により、我の有利となるよう謀略の
正当性と確保し、謀略の効果の助長性の基盤を構築し、謀略をも
って敵を破砕することが原則である。
諜報、宣伝は謀略のための補助手段であり、謀略こそが秘密戦
における主体なのである。
謀略は遥かに実力が上回る相手には通用しない。この点は歴史
的に明らかである。
智慧を働かせて、敵兵力を謀略により次々と破った楠木正成で
あったが、大兵力を結集した足利尊氏には結局は適わなかった。
日本軍は謀略的な戦いによって真珠湾攻撃で幸先の良いスター
トを切ったが、結局は米国の経済力、米軍の物量戦の前には適わ
なかった。
つまり、謀略は対等もしくは対等より少し上の相手には通用す
るが、謀略には限界があることを認識しなければならない。
▼わが国の戦後における謀略に対する認識
戦後になって、わが国では謀略がタブー視されている。日中戦
争が“卑怯なだまし討ち”によって開戦され、結局は太平洋戦争
における不幸な敗戦という結末を迎えたという認識がその根底に
あるとみられる。
謀略からイメージされるのが、1931年の満洲事変である。
戦後の歴史認識において満洲事変は、「中央の日本政府や軍首脳
の承諾もなく、関東軍中枢の軍人によって計画され、実行された
謀略であった」と語られる。
通説によれば、「当時、関東軍は満洲にある中国軍拠点を攻撃
し、満洲全土を占領して満洲権益をより確実にしようと企んでい
た。しかし、政府の承認を得るのは容易でなかったので、満洲鉄
道での爆破事件を作為し、この犯人を中国人であるかのようにで
っちあげた。これによって被害者の立場を喧伝し、戦争大義を獲
得した」とされる。
満洲事変がのちに太平洋戦争へと発展し、敗戦という憂き目に
あうことになる。つまり、“卑怯なだまし討ち”である謀略が敗
因の最大原因であった、という文脈で語られてきたのである。
だからこそ、謀略は二度と起こしてはならないと強くタブー視
されることには説得力がある。そして謀略を研究することはおろ
か、謀略を語ることだけでも“危険思想”としてみられかねない。
▼ 謀略の言葉の淵源
しかし、中国において謀略は卑怯なもの、との認識はない。む
しろ、謀略を効率的な戦法、「戦わずして勝つ」ことを実現する、
血を流さないきれいな戦い、「智慧の戦い」として称賛される傾
向にある。
「謀略」という言葉は中国では古代から用いられていた。もとも
と「謀略」という言葉がいきなり登場したのではなく、「謀」と
「略」が異なる時代に登場し、いつのまにか一体化して用いられ
るようになったようである。なお、中国の『説文大字典』によれ
ば、謀の登場は略の登場よりも一千年早く登場したようである。
同字典では、「謀」は「計なり、議なり、図なり、謨なり」と
され、古代ではこれらの言葉は非常に似通った意味で使用された
ようだ。『尚書』では謨が登場するが、この字の形と読音が謀と
似通っており、謨が謀に発展したとみられている。
なお「謀」が中国において最初に使用されたのは『老子』の
「不争而善勝、不言而善応、不召而自来、?然而善謀」である。こ
こでも「戦わずして勝つ」という謀略の重要性が説かれている。
そして『孫子』謀攻篇においては、「上兵は謀を伐ち、その次
は交わりを伐つ」と記述され、「謀略」は敵を欺き、「戦わずし
て勝つ」ことの意味で用いられた。なお、『孫子』における「計」
「智」「略」「廟朝」、『呉子』における「図」などは謀の別称
といえる。
中国では古来、才能有徳の士を「君子」と尊称し、その君子が
事前に周密な計画を立てることを「謀」といった。これを政治・
軍事面で用いた言葉が「謀略」である、との見解がある。
つまり、謀略は策謀、智謀の代名詞であり、そこには決して卑
怯的な要素はないのである。つまり、中国はどうどうと謀略を実
施し、それは国民から称賛される。そして現在の国際政治におい
て、中国は積極的に謀略工作を仕掛けることを得意としているの
である。
わが国が、謀略の失敗によって敗戦に至ったことは十分に反省
して、二度と無謀な謀略を繰り返してはならない。
しかし、近隣の大国である中国における謀略の解釈等を鑑みれ
ば、わが国が謀略をタブー視して、これから目を背ける訳にはい
かない。
少なくとも、周辺国等による謀略に対処するための、謀略研究
は必要ではないだろうろうか。
次回は、諜報、防諜、宣伝、謀略を一体的に教育した陸軍中野
学校を取り上げることにする。
(次回に続く)
(うえだあつもり)
上田さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、
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【著者紹介】
上田篤盛(うえだ・あつもり)
1960年広島県生まれ。元防衛省情報分析官。防衛大学校(国際関係
論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。87年に陸上自衛隊調査
学校の語学課程に入校以降、情報関係職に従事。92年から95年に
かけて在バングラデシュ日本国大使館において警備官として勤務
し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰国後、調査学校教官
をへて戦略情報課程および総合情報課程を履修。その後、防衛省
情報分析官および陸上自衛隊情報教官などとして勤務。2015年定
年退官。現在、軍事アナリストとしてメルマガ「軍事情報」に連
載中。著書に『中国軍事用語事典(共著)』(蒼蒼社、2006年11
月)、『中国の軍事力 2020年の将来予測(共著)』(蒼蒼社、
2008年9月)、『戦略的インテリジェンス入門―分析手法の手引
き』(並木書房、2016年1月)、『中国が仕掛けるインテリジェ
ンス戦争―国家戦略に基づく分析』(並木書房、2016年4月)、
『中国戦略“悪”の教科書―兵法三十六計で読み解く対日工作』
(並木書房、2016年10月)、『情報戦と女性スパイ─インテリジ
ェンス秘史』(並木書房、2018年4月)など。
ブログ:「インテリジェンスの匠」
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『情報戦と女性スパイ─インテリジェンス秘史』
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