配信日時 2019/08/02 20:00

【二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉(18)】「敵が撃てるか?」 加藤喬

ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。

「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
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加藤さんの手になる書き下ろしノンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第十八話です。

「トランプツイッター」には「言論統制」への
言及もあります。共感しました。

さっそくどうぞ。


エンリケ


追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/


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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(18)
 
敵が撃てるか?

Takashi Kato

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□はじめに

 書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の17回目です。「国とは?」「祖国
とは?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
 
 学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
 
 最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。


□今週の「トランプ・ツイッター」7月14日付
 
 アメリカで、まことに珍妙な社会現象が進行しています。「絶
えず立腹し気分を害する理由を探し求める人々」が台頭している
のです。思いつくままに挙げると、白人至上主義国のシンボルだ
として「星条旗」、奴隷を所有していたとして「初代大統領ワシ
ントン」、奴隷制度の維持を図ったとして南軍の名将「ロバート・
E・リー」、植民地主義の先兵として先住民虐殺の火付け役になっ
た咎(とが)で「コロンブス」、性同一性障害者への差別だとし
て「彼/彼女/男の子/女の子/父/母など性差を現す言葉」などが糾
弾されています。

 これら歴史上の人物を描いた壁画や銅像の撤去が実際に行なわ
れた事例も少なくありません。進歩派の牙城として名高いカリフ
ォルニア州バークレー市では、市条例で「マンホール」「ポリス
マン」「マンパワー」など男性を示す「マン」を含んだ単語が差
別語として禁止されました。神経過敏とか滑稽、面妖(めんよう)
と言って済ましてはいられません。この一連の動きは、多様性と
か寛容というひびきの良い言葉に隠された思想統制だからです。

 確かにアメリカ建国は先住民の受難と表裏一体。人種差別や奴
隷制度は言うに及ばず、15世紀から20世紀にかけ列強がアジ
アやアフリカ諸国を搾取した植民地主義も今日の価値観とは相容
れません。性同一性障害者をふくむ性的少数者には理解と支援が
必要。これまた正論です。

 しかし、一部の人々がコロンブスやワシントンの肖像に気分を
害されたからといって、先人の行ないを現代の視点から非難し、
その業績を歴史から消し去ることで何が改善されると言うのか?
 また、星条旗を見て感情を害される人々がいる一方、大多数の
米国市民が敬意を払い、米軍将兵が星条旗の象徴する「自由と独
立」のために命を懸けて戦っているのも事実。トランプ大統領が
「アメリカ国旗を嫌悪する人間がなぜアメリカにいるのか?」と
言いたくなるのも分かります。過激な言葉狩りを通じ厳然と存在
する男女の違いを曖昧にすることが、より寛容で多様性を尊ぶ社
会と性的少数者の救済につながるとの主張は明らかに無理筋。む
しろ、大多数の子供たちを無用に混乱させ、健全なアイデンティ
ティの確立を阻害する懸念があります。

 常に何かに腹を立て気分を害する理由を探し求める人々は、自
分たちと意見を異にする者に「人種差別主義者」とか「同性愛嫌
悪者」「白人至上主義者」「イスラム教嫌悪者」などのレッテル
を貼りたがります。気に入らない主張はすべて「ヘイトスピーチ」
として封じる手法。これすなわち言論統制に他なりません。

 今回、トランプ氏が言及している民主党左派の新人下院議員た
ちが、この危険な社会潮流の急先鋒。トランプ嫌いの主要メディ
アは大統領の弾劾を要求する彼女らの言動にこぞってスポットラ
イトを当てています。マスコミの後ろ盾を得て勢いづいた移民二
世と元難民議員らは、民主党の政治要綱を社会主義へ誘導しよう
と画策。しかし党の分裂を憂う重鎮ナンシー・ペロシ下院議長は
動きません。この優柔不断に腹を立てたアレキサンドリア・オカ
シオ・コルテス議員は同議長を「非白人女性議員である我々を差
別している」と酷評。本ツイッターでも触れていますが、新米議
員が領袖(りょうしゅう)に立てつく不見識にトランプ氏も呆れ
た様子です。

 最近、こんなジョークがネットで拡散しています。
「客船の男性乗客が海に転落。居合わせた仲間の乗客らは船長に
知らせようとしますが、『男が海に落ちた』と言うと誰かの気分
を害するのではと心配し、別の表現を探します。『人が転落した』
『知的生命体が海に落ちた』『人間の形をした物体が転落した』・・・
しかし結局意見の一致を見ず、その間に男性は溺れてしまった」
 グロテスクな冗談が冗談に聞こえない・・・米社会の実情です。

 無自覚、無批判に「寛容性」や「多様性」を標榜していると、
日本にとっても明日は我が身になりかねません。

 本日のトランプ・ツイッター、キーワードは disgusting。
「胸の悪くなる」「むかつく」「最低な」という意味です。

So sad to see the Democrats sticking up for people who speak 
so badly of our Country and who, in addition, hate Israel 
with a true and unbridled passion. Whenever confronted, they 
call their adversaries, including Nancy Pelosi, “RACIST.” 
Their disgusting language.....
 
「われわれの国を口汚くけなし、(盟邦)イスラエルに手に負え
ない憎悪をぶつける連中を民主党議員が支持するありさまは悲し
いものだ。彼女たちは行く手を阻まれると相手を『人種差別主義
者』と呼ぶ。ナンシー・ペロシもそう呼ばれた一人だ。むかつく
言葉遣いだ・・・・」


□「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(18)

(前号までのあらすじ)
 予備役士官訓練部隊(ROTC)の夏季訓練キャンプでは、カ
デットの評価に歩兵訓練が使われる。歩兵が陸軍の基幹であり、
また、経費的にも安上がりだからだ。実戦さながらの対化学・生
物兵器訓練で熱疲労を起こしたが、仲間のカデットらに助けられ
危機を脱した。
 翌日の野戦戦術訓練では、敵兵が白旗を挙げ接近してくる二律
背反状況に置かれた。高まるプレッシャーに、指揮官役のわたし
は重大なミスを犯した。

▼敵が撃てるか?

むろん陸軍士官を目指す決心をして以来、敵に銃を向ける状況は
考え続けてきた。
「敵が撃てるか?」
自問するカデットに、アラスカ大の級友でベトナム戦傷復員兵の
ジョン・ジャニロは、自らのベトナム参戦について次のように語
ったことがある。
「60年代の新兵訓練では、ベトナム人に対する徹底的な不信と
猜疑心、そして『ベトコンは人間以下』という意識を植え付けら
れた。あれは、ぼくたち新兵から人間性を奪う洗脳だった。普通
の人間に攻撃精神を注入するには、敵を人間と見ないことがもっ
とも有効だからだ」

召集兵らは新兵訓練が終ると、ベトナム語は言うに及ばず、東南
アジアの歴史や文化、そして、自分たちがまもなく直面する戦争
の背景と意味も知らず戦場に赴いた。遠く離れた異境の地に降り
立った彼らは、パトロールや掃討作戦に出動する場合をのぞき、
鉄条網と機関銃で守られた基地の中で過ごし、現地の人々はもち
ろん、南ベトナム軍の将兵と交わることもなかったという。米兵
はベトナム人を、東洋人に対する蔑称を使いグークと呼んだ。

「ベトナムでは老若男女、誰も信用するなと言われた。基地で働
く現地人や通訳は『良いグーク』だが、いつ裏切るか分らない。
北ベトナム正規軍やベトコンは神を怖れぬ共産主義者で『悪いグ
ーク』だからだ。ベトナム人に対する無知と恐怖が敵愾心になり、
国では持っていた常識や良心が麻痺していった。一部の兵士は冷
酷なモンスターに変容した」

 衛生兵のジョンは自衛用に拳銃を支給されていた。しかし、人
を殺(あや)めることに関する忌諱(きい)感から、弾薬を装填
したことは一度もなかったという。「洗脳」と「銃弾洗礼」にも
かかわらず、ヒトを殺めることへの嫌悪と拒否感が優ったのだ。

 非武装衛生兵の体験は、ある事実を浮かび上がらせる。兵士は
敵を撃つことに大きな躊躇を感じるということだ。米軍が行なっ
た第2次世界大戦中の調査によると、敵兵を実際に撃った将兵は
15~20%に留まった。ベトナム戦争でもこの割合は対して変
わらなかった。よしんば撃ちはしても、敵など狙わず弾をバラ撒
くだけということも多く、68年に起きたテト攻勢の際など、米
兵らが壁の上からM16小銃だけ出してフルオート射撃していた。
これでは神出鬼没のベトコンに当たるはずがない。

 この「撃ちまくってから当たるよう祈れ」(Spray and Pray) と
いう悪習が歩兵のあいだに蔓延し、鳴り物入りで登場した新型小
銃のM16に故障が頻発。戦闘中の作動不良で戦死者が出るにお
よび、議会が調査に乗り出す騒動に発展した。M16に関するス
キャンダルも、多くの兵が殺傷を嫌った結果と見ることができよ
う。

もちろん、世の中には他人を傷つけることに躊躇や後悔をまった
く感じない社会病質者(ソシオパス)は存在する。米国一般人口
の1パーセントはソシオパスだとする説が根拠のあるものなら、
米社会の一部である軍隊に「人を殺傷することに抵抗を感じない
人間」が紛れ込むのは統計的に避けられない。ことによると、ベ
トナム、イラク、アフガニスタンで起きた米兵と民間軍事請負業
者による敵兵や民間人の虐殺は「隠れソシオパス」の仕業だった
かも知れない。

また、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患ったまま戦場復
帰を余儀なくされ、心神喪失状態で戦争犯罪に走った兵がいた可
能性もある。にもかかわらず、参戦した将兵の膨大な人数を考慮
すれば、このような悲劇はむしろ稀だと言える。戦場の兵士や復
員兵の多くがマニアックな殺人者だという誤った印象は、将兵を
「血に飢えたサイコパス」として描きがちなハリウッド映画や、
戦争を扇情的に報道するマスコミの創作なのだ。

大半の将兵が敵に直面しても撃つことをためらうのは、誰でも持
っているごく自然な感情だ。井戸に落ちそうになっている子供を
見れば、人は駆けつけて助けようとする。理屈ではない。止むに
止まれぬ人間性の発露だ。敵の殺傷を思いとどまらせるのは、こ
れと同じヒューマニティーに他ならない。大方の人間は同胞を傷
つけたがらないものだ。

逆に言えば、この「兵士の躊躇」を克服するため、軍は手を変え
品を変え娑婆の人間を兵士へとつくりかえる。戦闘科つまり歩兵、
砲兵、戦闘工兵、機甲、騎兵、戦闘航空部隊、特殊部隊などでは、
将兵を過酷な訓練で極限のストレスに晒す。射撃や白兵戦の技量
をたたき込み、磨き上げるためだ。最近では中東やアフガニスタ
ンの町や村に見立てた擬似戦場に兵を送り込み、そこで敵と味方
を判別する訓練や、簡易爆弾の爆発で指揮系統が混乱した場合の
対処法などを学ばせている。

戦闘職種以外、たとえば、わたしがいた陸軍武器科や情報部でも
半年に1回、小銃と拳銃の検定が課される。いざという時、我が
身と仲間を守るのは自分だという「戦場の掟」を忘れさせないた
めだ。

実戦さながらのトレーニングで「躊躇」と「恐怖心」を抑制し、
ストレス下でも擬似敵ターゲットに命中させることは可能になる。
しかし、それと生身の人間を撃つのは別問題だ。だから戦時には
「敵は人間以下」と将兵を洗脳することで、殺傷への敷居を低く
しようとしてきた。ジョンの新兵訓練も、旧軍の「鬼畜米英」ス
ローガンも、米兵が日本人を「ジャップ」、ベトナム人を「グー
ク」と呼んだのも、また、宗教戦争に明け暮れるスンニ派とシー
ア派回教徒が、お互いを「異端」と蔑むのも同じ理由からだ。

平時の良識に照らせば、敵の非人間化は悪しき風習に他ならず、
戦争がヒトのもっともおぞましい属性を解き放つ典型例だ。しか
し同時に、戦争は速やかに勝たなければならない。ここに、容赦
なく敵を抹殺する攻撃精神と、敵を思いやるヒューマニズムが正
面衝突し兵士はジレンマに陥る。敵への友愛と慈悲心を優先させ
れば自分と戦友を危険にさらす。敵を狙って引き金を引けば、そ
の後の人生でPTSDが長く尾を引くことになる。どちらを選択
しても耐えがたいストレスは避けられない。

「人を撃つ」葛藤は敵と直接対峙する歩兵が直面することが多い。
潜水艦や水上艦艇の乗員や、有視界外でミサイルを撃ち合うパイ
ロット、武装無人機のオペレーター、そして、暗視スクリーンに
浮かび上がる白っぽい人影に上空から機関砲弾を浴びせる攻撃ヘ
リの銃手が、地上軍の将兵と同じレベルの躊躇を感じるものかど
うかわたしには分らない。また近い将来、戦場に自立型ロボット
が投入されるようになれば、かつて生身の兵士を悩ませた殺傷へ
の逡巡やジレンマは消滅する。自動化された戦場に、平和を願う
が故に武器を手放すことができない「ヒトの知恵の限界」が潜ん
でいる

人類は「平和を願うが故に武器が手放せない」という段階で長ら
く足踏み状態を続けている。平和を守るために武器と軍が必要だ
というのは、圧倒的な破壊力を保持することで戦いを未然に防ぐ
ことを指す。言い換えれば、刀を抜かずとも済むよう剣術修行に
励んだ侍の現代版だ。敵を撃つ状況に陥らないために、つねに戦
闘準備を維持することが軍人の存在意義なのだ。とは言うものの、
平和が武器で保たれる限り、刀を抜かざるを得ないことも、また、
抜いた刀が収められない状況もある。

したがって、戦端が開かれた場合のことも考えておかなければな
らない。兵士が国の命令で敵を撃つとは社会が認めた合法行為。
殺人とは違う。しかし同時に、ヒトが生来もっている同胞愛に反
する行動だ。この葛藤に苦しむ兵がなにより求めるのは、自分た
ちが守ろうとした国家の理解と支えであり、戦場で果たした任務
に対する全同胞の感謝にほかならない。

ベトナム戦争終結時、反戦色に染まっていたアメリカ社会は「赤
ん坊殺し」の罵声を帰還兵に浴びせた。戦闘行為に道徳的裏付け
と正当性を与えるどころか「殺人者」と蔑まれたのだ。裏切られ
たと感じた復員兵は多い。国と同胞に見捨てられ、人知れずPT
SDを悪化させたことは想像に難くない。今後も国家が多くの兵
を戦場に送り出す以上、見える傷、見えない傷を負って帰還する
復員兵は必ず出る。戦傷復員兵が存在する事実を隠したり、無視
したりするのは成熟した国家の振る舞いではない。彼ら、彼女ら
を迎え入れ、理解し、感謝し、手厚く世話するのは、政治と政府、
国民すべての義務なのだ。


(つづく)


加藤喬(たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。 
 
 
追記
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
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『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
 ⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
 "Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess 
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は 
"to bivouac" と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
 
加藤 喬
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