配信日時 2019/07/26 20:00

【二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉(17)】「発砲命令」 加藤喬

ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
 
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。

加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。

「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
http://okigunnji.com/url/14/
※大好評発売中


加藤さんの手になる書き下ろしノンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第十七話です。

「トランプツイッター」の今回は、いま話題の内容です。

さっそくどうぞ。


エンリケ


追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/


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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(17)
 
「発砲命令」

Takashi Kato

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□はじめに

 書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の17回目です。「国とは?」「祖国
とは?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
 
 学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
 
 最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。


□今週の「トランプ・ツイッター」7月14日付

 1960年代、日本人にとってアメリカは夢の国。大人は船の
ような乗り心地のアメ車に、子供は「メイド・イン・アメリカ」
と刻印されたオモチャに憧れたものです。ハリウッド映画のカウ
ボーイや軍人、警官、弁護士、一般市民はだれも人情に厚く正義
感が強い愛国者として描かれており、幼いわたしは惹きつけられ
ました。20年後、米国移民を決断した背景には、そんな、そこ
はかとないアメリカへの恋慕の名残もあったでしょう。

 しかし、より深遠な動機付けになったのは、あのケネディ大統
領の名文句「国が何をしてくれるかではなく、国家のために何が
できるかを問いたまえ」でした。かつての夢の国に尽くす・・・
わたしの場合、それが米陸軍士官を目指すことだったのです。


 アメリカの歴史を通じ、多くの移民たちが「能力と努力に応じ
夢が実現できる機会均等社会」、すなわち「アメリカン・ドリー
ム」を信じ、全身全霊で追い求めました。大志を抱く移民たちが
アメリカの原動力だった。先日、人類初の月着陸から50年経ち
ましたが、このアポロ計画の立役者となったヴェルナー・フォン・
ブラウン博士もドイツからの移民でした。


 もちろん移住当初から「アメリカを日本のようにしよう」とか
「アメリカを作り変えよう」などという見当違いな気持ちは皆無
でした。移住先の歴史や文化、諸制度に対する深い敬意、そして
資本経済への信頼があったからです。しかし・・・移民も二世三
世になると、アメリカの国体や歴史に尊敬の念を払わない者たち
が出てきます。

 アメリカを白人至上主義の邪悪な国として蔑み、人種差別の象
徴だとして星条旗を恥じ、同様の理由から米史上の偉人らの銅像
撤去を声高に訴える姿はまさに自虐史観。移民や難民から連邦議
会議員に転じた人までが、このような自虐ネタでトランプ氏の政
治手法を非難し、資本主義から社会主義への転換を訴える・・・
昨今、これがアメリカ政界の有様です。今回のトランプ・ツイッ
ターは、アメリカン・ドリームの実践者を自認するビジネスマン
大統領がこれら反米議員らに向けた怒りの吐露です。

 当ツイッターが出るや間髪を入れず、野党民主党とマスコミは
「人種差別」だと非難しました。が、内容は人種とはまったく無
関係。「アメリカが嫌なら去ればいい」とは、至極健全な発言で、
「米国」を「日本」に置き換えれば読者も納得するはずです。こ
の典型的な「トランプ叩き」に、わたしは多民族社会の落とし穴
を見る思いがします。

「多様化」や「寛容」という錦の御旗の下、反対意見に「ヘイト
スピーチ」のレッテルを貼って沈黙させる常套手段は憂うべきも
の。一民族一国家一言語という稀有な国体を護持してきた日本で
すが、移民受け入れにともなう多様化の波は遠からず押し寄せて
きます。遅かれ早かれ「外国人の視点から日本を変革する」と訴
える人たちが出てきましょう。

 いつまでも対岸の火事だと、たかをくくってはいられません。

 本日のキーワードは run。この文脈では「政府を運営する」
という意味です。

So interesting to see “Progressive” Democrat Congresswomen, 
who originally came from countries whose governments are a 
complete and total catastrophe, the worst, most corrupt 
and inept anywhere in the world (if they even have a 
functioning government at all), now loudly.........and 
viciously telling the people of the United States, the 
greatest and most powerful Nation on earth, how our 
government is to be run. Why don’t they go back and help 
fix the totally broken and crime infested places from 
which they came. Then come back and show us how.......it 
is done. These places need your help badly, you can’t 
leave fast enough. 

「政府が完璧に破綻かつ腐敗し、統治能力ゼロの国々からやって
きた『進歩的』民主党女性下院議員の面々が、いまや声高に・・・
しかも悪意をみなぎらせ、世界最強国家アメリカの有権者に、い
かに政府を運営するべきか説教するとは笑止千万。犯罪が横行し
機能不全に陥った故郷に帰り、立ち直りを助けてはどうか? し
かる後、帰ってきて政府運営の妙を教えてくれればいい。母国が
貴女方をなにより必要としているのだ。帰国は早ければ早いほど
いい」
 

「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(17)

(前号までのあらすじ)
 1987年7月、私は予備役士官訓練部隊(ROTC)の基礎
訓練キャンプにいた。2年間、大学キャンパスで学んできたリー
ダーシップと兵士技能を、本物の軍隊でもう1度叩き込まれる。
士官適正に欠ける者をふるい落とす選抜審査の意味合いもあった。
娑婆の人間を兵士に作り変えるブートキャンプで、わたしは遅れ
ばせながら、全体というものへの帰属感を学び始めていた。連日
睡眠時間を削られると、人間、良くも悪くも本性が出る。指揮官
の資質に欠ける者はすぐ見分けがつく。極限環境のなかで、数人
のカデットが私に生涯忘れ得ない印象を残した。

▼発砲命令

逆境をバネにカリスマ・リーダーに変身する者もいた。高校卒業
と同時に陸軍に入隊し、猛訓練を耐え抜いてレインジャー部隊員
になったビンチェンツォ・アバーテはその一人。除隊後、復員軍
人援護法を使って大学に入った苦労人だ。このエリート歩兵は決
して目立とうとせず、人並み外れた体力と気力で淡々と任務をこ
なした。日本人に通じる控えめさに好感を持ち、わたしはアバー
テの行動を手本にした。遠くからそれとなく観察しているだけで、
兵士の神髄とでもいうものが分かる。まず、気持ちに高低がなく
態度も終始一貫している。苦境に陥ったとき、頼りになるのはこ
ういう仲間だ。指揮官の役割を与えられたときも、彼は頭ごなし
に命令したり権威で強制したりしようとはしない。任務を分析し
て説明し「キミが適任だが、やってくれるか?」とくる。戦場で
死や負傷の恐怖に直面する兵士を動かすのは「この指揮官のため
なら命をかけてもいい」という忠誠心しかない。普段から威圧や
懲罰で部下を従わせるリーダーは、死が階級と罰を凌駕する実戦
では成功しない。アバーテはこれを本能的に見抜いていたのだろ
う。

アバーテには裏表がない。ドリル・サージャント(訓練下士官)
の面前で良い格好をするのではなく、いつも小隊仲間のために力
を尽くした。カリスマ的牽引力は、この誠実さに技量、気力、体
力、そして陽気なイタリア人気質が融合した賜物だった。

訓練が折り返し地点に近づくにつれ、日々のチャレンジはより実
戦に即したものになる。なかでも過酷なのは、生物化学兵器使用
を想定した野戦訓練。兵士はガスマスク、ゴム手袋、ブーツをつ
け、通常軍服のうえに防護服を着用する。毒素が皮膚に触れない
よう活性炭を封入した層が織り込まれているもので、いったん着
込んでしまうと内部温度は急激に上昇する。真夏このいでたちで
作戦行動を行なうのは、極地用防寒服でサウナに入るも同じだ。

M16小銃を構えながら林の中をパトロール開始。ものの数分で、
ガスマスクのなかに水たまりができた。当時のM17防護マスク
はもともと視界が限られているうえ、この日は極度の発汗でレン
ズの内側が曇ってしまった。おまけに低木で見通しがきかずどこ
に向かって歩いているのかも分からない。前後左右のカデットを
確認しながら進まないと迷ってしまいそうだ。

「前方に敵の機関銃!」
やや後方から教官が警告する。リーダーシップ・ポジションにあ
る者は、この脅威に即刻対処しなければならない。

「全員前へ!突撃!」
 カデット小隊長の命令が飛ぶ。待ち伏せされた際の緊急行動。
歩兵教本通りの対応だ。
「ウオー!ウオー!」
マスクの中でときの声を上げ全力疾走。空砲を撃ちまくりながら
走る。50メートルほど駆け抜けたとき、突然視界が色を失い揺
らいだ。膝が折れ草むらに倒れ込んだ。

「カトー、大丈夫か?」
見下ろすマスクからくぐもった声が聞く。一瞬失神したようだ。
「立てるか?」
 カデットがガスマスクを外してくれたが声が出ない。腰から下
も力が入らない。
「よし、僕が担ぐ。腹に力を入れろ。ワン、ツー、スリー、ゴー!」
 身体が宙に浮き、わたしは戦友の肩の上に斜に載っていた。数
歩走ったところで立ち止まり、自分のガスマスクをかなぐり捨て
て叫ぶ。
「カトーと僕のライフルとヘルメット、ガスマスクをたのむ!」
「ラジャーダット(了解)、アバーテ!」
仲間たちが手早く装備を拾い上げ、小隊は再び走り出した。アバ
ーテの肩の上で左右に振られながら、幼いころ父に肩車された時
のことをしきりと反芻していた。朦朧とする意識のなか、戦友へ
の信頼と感謝が父に感じた頼もしさを呼び覚ましたようだった。
アバーテは木陰の休憩所まで走り続けた。

「お前たち、カトーの防護服を脱がせろ」
丸つば帽でわたしを扇ぎながらドリル・サージャントが指示する。
その横で、片膝ついたアバーテが水筒の水で頭部や首筋を冷やし
てくれた。
「カトー、気分はどうだ?」
そう問う軍曹の顔面から幾筋もの汗がしたたり落ちる。
「サージャント・ミラー、申し訳ありません。もう大丈夫です」
「カトーの脈は正常です。軽い熱疲労を起こしたものと思われま
す。水分を補給し、日陰で体温を下げればじき快復します」
 わたしの頸部で脈をとっていたアバーテが付け加える。軍服の
左肩にレインジャー徽章が見える。この兵士はプロ中のプロだっ
た。
「アバーテ、お前も水分を補給しておけ」
 
 二人の会話を聞きながら「戦友は絶対見捨てない」という米軍
信条が本物であることを悟った。涙と汗が入り交じり頬を流れる。
深呼吸して空を見上げると、真夏の陽光が滲んで見えた。

翌日、分隊はくさび形に散開し林の中を行軍していた。索敵行動
を行なうとき機動力と火力を最大限に活かせる隊形だ。1列縦隊
だと敵の1連射で全滅する恐れがある。作戦保全。ROTCキャ
ンプではこれを徹底的に叩き込まれる。小隊長になったとき部下
を犬死にさせないためだ。

先頭を行くポイント・マンが拳を突き上げる。身を低くして次の
ハンドシグナルを待つ。ポイント・マンは人差し指と中指で両目
を示してから前方に向けた。なにかが行く手にあるらしい。M1
6小銃を握り直し再び前進する。

ドアに赤い星をつけたトラックが開けた場所に停まっている。2
0メートルほど前方だ。荷台からは白煙が上がっているのが見え
る。カデット指揮官が部隊の先頭を行くポイント・マンを呼び戻
す。

「ネスター、我々はここから援護する。あのトラックを調べてき
てくれ」

ネスターが先頭に戻りトラックを目指す。我々は片膝をついてあ
たりを警戒。そのときだ。タック・オフィーサー(戦術担当教官)
の大尉が後ろから叫ぶ。

「カデット指揮官、キミは狙撃兵にやられて戦死した。カトー、
キミが指揮をとれ!」
「イエッサー!」
実戦を想定したシナリオでは狼狽(うろた)えるのが一番まずい。
即座に指揮官として振る舞うしかない。ハッタリでも良い。とに
かく部下を動かすのだ。私はネスターに偵察を続行するよう手で
合図を送る。彼は小銃をトラックに向けながら慎重に接近する。

「ブルジニアッサ!ブルジニアッサ!」
荷台に大柄な兵士が現れた。ソビエト軍のユニフォームを着てい
る。両手を挙げ、右手には白い布きれを持っている。
「ブルジニアッサ!ブルジニアッサ!」
ロシア兵はそう言って近づいてくる。
「ホールド ユア ファイアー!(発砲するな)」
私は全員に命令した。
「ロシア語が分かる者はいるか?」
「『降伏する』って言っています」
エリクソンが答えた。大学で語学を専攻しているカデットだ。
「『止まれ』と言ってやれ」
「アスタノフカ!」
ソビエト兵は動きを止めない。白旗を振りながら「降伏」を繰り
返すだけだ。10メートルまで近づいた。
「アスタノフカ!」
8メートル。
「アスタノフカ!」
6メートル・・・止まろうとしない。どうする。これ以上来られ
たら危ない。決断しろ。
5メートル。決断しろ!
「ブルジニアッサ!」

ロシア兵が左手を軍服のポケットに突っ込むのが見えた。何かを
握り差し出す仕草をした。手榴弾だ。
「グレネード!オープン・ファイア!」
全員のM16が吠えた。ロシア兵は大きくのけぞって仰向けに倒
れる。その拍子に丸い物体が私の足下に転がってきた。手榴弾に
見えたのはリンゴだった。

「状況終わり!」
大尉が宣言し、カデットを集め円陣隊形を取らせる。「殺害」さ
れたロシア兵はむっくり立ち上がり、リンゴを拾ってトラックの
方へ歩き去った。
「カデット・カトー、キミは降伏した敵兵を撃った。ジュネーブ
協定違反。戦争犯罪で軍法会議だ」
あれ以上近づかれたら手榴弾で全員危なかった。仕方がなかった。
弁明をかろうじて飲み込む。故意ではなかったにせよ、プレッシ
ャーで状況判断を誤った事実は動かない。部下を守りたい一心だ
ったという言い訳も通らない。意図は適切であっても、指揮官の
誤判断は部下や非戦闘員の死に直結するからだ。

ならばどうすれば良かったのか? 大尉ならどう対応したのか?
 窮地に追い込まれ、心が突破口を探してもがく。が、大尉の険
しい表情は懇願を寄せ付けない。もとよりこの種のシナリオには
白黒はっきりした模範解答は存在しない。「片手で打った音を聞
け」と問う禅問答に近く、思慮分別だけで解決しようとしても堂
々巡りに陥るだけだ。なぜか? カデットをジレンマに追い込み、
ストレス下で決断する苦渋を体験させるのが目的だからだ。苦悩
そのものが教訓だと言っても良い。

ロシア兵のリンゴも、カデットを揺動させ判断ミスを誘う小道具
のひとつ。だからわたしは、必ずしも士官不適格の最終評価を下
されたわけではない。しかし、娑婆では歴史書や戦争ドキュメン
タリーの語彙だった「戦争犯罪」のレッテルは堪える。後味の悪
さもおいそれとは消えない。撃つか撃たないか・・・この判断は、
軍人、ことに指揮官を志す者が避けて通れない試練なのだ。

(つづく)


加藤喬(たかし)



●著者略歴
 
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。 
 
 
追記
「MP5サブマシンガン」
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
 
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http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X 
 
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320

オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
 
 
 
きょうの記事への感想はこちらから
 ⇒ https://okigunnji.com/url/7/
 
 
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
 
 同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
 "Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
 
 兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess 
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は 
"to bivouac" と表現します。
 
 『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
 
加藤 喬
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主催運営するインターネット上のサービス(携帯サイトを含む)
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い。


最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。

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