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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ
E-mail
hirafuji@mbr.nifty.com
WEB
http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。
加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。
「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
http://okigunnji.com/url/14/
※大好評発売中
加藤さんの手になる書き下ろしンフィクション
『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉─』
の第六話です。
「米は銃社会」ということばを耳にする機会は多いですが、
「米の銃社会」とはいったいどういうものか?
について、きちんとした知識、それに基づく認識を
持つ日本人は非常に少ない気がします。
今日の話は、そんな人にとっては他で得ることはまず
できない、貴重なインテリジェンス獲得経験になるでしょう。
さっそくどうぞ。
エンリケ
追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/
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『二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉』(6)
「銃社会アメリカとの出会い」
Takashi Kato
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□はじめに
書下ろしノンフィクション『二つの愛国心──アメリカで母国
を取り戻した日本人大尉』の6回目です。「国とは?」「祖国と
は?」「愛国心とは?」など日本人の帰属感を問う作品です。
学生時代、わたしは心を燃え立たせるゴールを見つけることが
できず、日本人としてのアイデンティティも誇りも身につけるこ
とがありませんでした。そんな「しらけ世代の若者」に進むべき
道を示し、勢いを与えたのはアメリカで出逢った恩師、友人、そ
して US ARMY。なにより、戦後日本の残滓である空想的平和主義
のまどろみから叩き起こしてくれたのは、日常のいたるところに
ある銃と、アメリカ人に成りきろうとする過程で芽生えた日本へ
の祖国愛だったのです。
最終的に「紙の本」として出版することを目指していますので、
ご意見、ご感想をお聞かせいただければ大いに助かります。また、
当連載を本にしてくれる出版社を探しています。
□今週の「トランプ・ツイッター」4月26日付
アメリカで銃器による無差別殺人が起こるたび、心を痛めまた
当惑する読者も多いことと思います。今回は、銃社会アメリカの
視点をトランプ・ツイッターに探ってみます。
大統領がやり玉に挙げている国連武器貿易条約とは、民族浄化
やテロに通常兵器が使われないよう国と国との武器売買や譲渡を
規制する条約です。日本は2014年に批准。米国もオバマ政権
時代に署名していますが、上院の賛成が得られず現在に至るも批
准されていません。
トランプ氏は「アメリカは決して他国の支配に服することはな
く、米国憲法修正第二条で保障された(市民が銃を所持し携帯す
る)権利を諸外国に蹂躙させない」とし、武器貿易条約批准の可
能性を完全に否定しています。日本の視点からは分かりづらい内
容ですが、同条約と憲法修正第二条の関わりを明らかにすると大
統領の意図が見えてきます。そのためにはまず、アメリカ独立戦
争に遡る必要があります。
1775年、英国本国とイギリスの支配を拒否する13植民地
の間で戦争が始まりました。ジョージ・ワシントンの指揮下で英
軍を迎え撃ったのは各植民地の民兵部隊。一般市民が非常事態に
銃を取ってはせ参じるパートタイム軍隊でした。なかでも召集が
かかると1分で駆けつけることから「ミニットマン」と呼ばれた
民兵はゲリラ戦に長け、また、狩猟で鍛えた遠距離射撃の腕で英
軍将校らを狙撃し大きな戦果を収めました。
国王の意向を武力で押しつける本国政府を相手に市民兵が勝利
と独立を勝ち取った史実は、こうして米国人の基本的アイデンテ
ィティとなったのです。したがって、アメリカ人の政府観は日本
人が持つ「御上の感覚」とは大きく異なります。
米国人にとって政府とは、不可侵の権利である生命、自由、幸
福の追求を守るために人民がつくったもの。政府が独裁化し為政
者が人々の権利を踏みにじった場合、市民には政府を転覆させる
権利と同時に義務があり、そのためには武装市民と民兵が欠かせ
ないと考えるようになったのです。米国憲法修正第二条が人民に
よる銃器所有・携帯の権利を保障しているのは「銃が圧政への予
防と抵抗になる」という建国時の原体験を反映したものなのです。
ここで問題になるのが武器貿易条約の規制対象。戦車や火砲、
戦闘用艦艇および航空機に留まらず、小銃、拳銃、散弾銃といっ
た小火器も含まれることから、米市民の銃所持・携帯の権利を侵
害する懸念が生じます。米国内で保障された権利に国連が干渉す
れば主権の蹂躙。銃所持を含む米国の基本理念を重んじるトラン
プ氏にとって、同条約は到底容認できるものでないことが分かる
でしょう。
このタイミングで批准の可能性を再否定した裏には、対立を深
める民主党に対する牽制の意味合いもありそうです。国連を利用
し憲法修正第二条の切り崩しを画策したオバマ前大統領を念頭に、
アメリカ建国の理念を変容する民主党の政策は「禁じ手」と断ず
るメッセージと読めます。
日本など多くの国々では、民間人の銃所持は政府が与える特権
です。政府の意向で所持者の数は抑えられますし、銃所持免許は
いつでも無効にできます。これに対しアメリカにおける銃器の所
有と携帯は、時の政府が恣意的に奪うことのできない「基本的人
権」という位置づけ。人口3億3千万人の39~45パーセント
が銃所持者との統計があり、その総数は3億9千万丁ともいわれ
ています。銃社会アメリカのジレンマがここから生まれるとも言
えますが、一握りの社会病質者や犯罪者が引き起こした凶行にも
かかわらず、いまも大半の米国人は自衛や政府の独裁化予防に不
可欠な「銃器との共存」を望んでいるようです。
翻って明日の日米同盟関係を考えるとき、建国時から脈々と受け
継がれてきた「自分の生命と安全は自分で守る」という米国の国
防観を忘れてはなりません。
本日のトランプ・ツイッター、キーワードは sovereignty。国
民と領土を統治する権利や他国の支配を受けない独立性、そして
国体を決める権利などを指す言葉で「主権」と訳されます。
“Under my Administration, we will never surrender American
sovereignty to anyone. We will never allow foreign bureaucrats
to trample on your Second Amendment freedoms. And that is
why my Administration will never ratify the UN Arms Trade
Treaty.”
「トランプ政権下において、わが国の主権を放棄することはあり
得ない。諸外国の役人らに米国憲法修正第二条で保障された権利
と自由を蹂躙させないということだ。わが政権が国連武器貿易条
約を批准しない理由だ」
「二つの愛国心─アメリカで母国を取り戻した日本人大尉」(6)
(前号までのあらすじ)
日本で居場所を失ったわたしは、北カリフォルニアの田舎町に
やってきた。当地の州立短大に条件付きで入学を許可されたが、
電話帳のような厚みの教科書に歯が立たず早々から途方に暮れる
毎日。諦めかけたとき目をかけてくれたのが、英作文クラスを教
えるマグダーミッド教授だった。彼は英語をモノにする秘訣を伝
授してくれただけでなく、銃社会アメリカの伝統にわたしを導き
入れてくれた。
▼銃社会アメリカとの出会い
その恩師が自宅に招いてくれたことがある。スーサンビル郊外の
一軒家に足を運ぶと、教授が長男に庭でライフルの使い方を指南
しているところだった。「シェークスピアを愛するインテリと銃」
という取り合わせが面白く、聞いてみた。
「マグダーミッド先生、なぜ息子さんに銃の使い方を教えるので
すか?」
「アメリカのカスタム。じぶんはじぶんで守るデントウ」
「自分は自分で守る伝統・・・」
「ワタシノ父、アーミー・キャプテンだった。カレも、ワタシニ
オシエタ」
「アメリカは銃社会なのですね」
「カトーさん、ガン、ウッタコトアル?」
教授の問いに、記憶のなかの情景が浮かんだ。初めて拳銃という
モノを目撃したときのことだ。いまでは想像もつかない大らかな
時代の話で、お巡りさんが見せてくれた。その幼なじみの家は防
犯連絡所かなにかで、頻繁に警官が立ち寄った。ある日、ちゃぶ
台で茶を飲む警官の拳銃を見つめていると「坊やたち、これ、好
きか?」と聞く。まなじりひんむいて頷くと「そうか」とホルス
ターから抜いた。友人が咄嗟に触ろうとする。「ちょっと待って
な」お巡りさんはシリンダーから弾薬を抜いて拳銃を渡してくれ
た。
意外にもさほど大きいとは感じられなかった。いまから思えば軽
量小型のニューナンブ回転式拳銃だったろう。保持ヒモが付いて
いたからその場でいじるだけだったが、本物の重さと感触には痺
れた。実銃が持てない日本だったから、このあとモデルガンにの
めり込んだ。「ジェームズ・ボンドの銃。ワルサーPPKだ」。
そう言って、年上の友人が小型拳銃を持たせてくれた。わたしは
スマートなセミオート・ピストルに一目惚れした。
その頃のテレビでは、月光仮面や少年ジェットが拳銃で悪人退治
をしていたから、ピストルが武器だということは知っていた。だ
が、殺傷能力はどうでもよく、だたひたすら、青みを帯びた金属
の美しさに魅入られた。寝ても覚めても銃が頭から離れなくなっ
た。それを察した銃好きの父が「パパが原稿を書くときの資料だ」
と言って、コルト45口径のトイガンを買い与えてくれた。
一人で電車に乗れる年頃になると、御徒町界隈のモデルガン・シ
ョップやミリタリー専門店に入り浸った。昭和40年代半ば、ア
メ横には進駐軍の放出物資を扱う闇市だった頃の、活気に満ちた
猥雑さが色濃く残っていた。お目当ての店には、ナチス・ドイツ
の旗や旧日本軍装備、米軍払い下げのヘルメットに混じり、ドク
ロを思わせるソ連製防毒マスクなどが雑然と並べられている。そ
の混沌と胡散臭さの中で、モデルガンはいかにも本物らしく見え
た。
この話をするや、教授は射撃練習に行こうと言いだした。弾はあ
るが撃ったあと掃除で使うラスト・キラー(防錆剤)を切らしてい
るので買ってきてくれと頼まれた。アパートから数分のところに
あるコンビニがすぐ頭に浮かんだ。一軒家を改装した小さな店舗
で、外見は昭和の駄菓子屋に近い。だが、ビール、ウイスキー、
サンドイッチにジャンクフードといった食料品から釣り具一式、
それになんと拳銃や弾薬まで売っていた。日本の駄菓子やなら、
さしずめアンパンでも置いてあるべきショーケースの中に、青み
がかった光沢を宿すコルト・ガバメント・モデルやスミス&ウェ
ッソンのリボルバーを見たときは驚愕した。
射撃当日、私は嬉々として「駄菓子屋」に向かい「ラスト・キラー」
を買い求めた。が、ここに英語の落とし穴があった。錆のラスト
はRust。カタカナ表記では同じでも一字違いのLustは情欲とか色
欲を意味する。
「ラスト・キラーが欲しい」と切り出した。すると女主人、レジ
の後ろで一歩たじろぐではないか。老眼鏡で拡大されたブルーの
瞳がさらに大きく見開かれた。
「ハニー、いま何と言った?」
ハニー。南部では普通に使われる呼びかけだ。が、私は老婦人に
「恋人」と呼ばれたと勘違いし気圧された。
「ラ・ス・ト キラー」(性欲抑制剤)
ことさら明瞭に発音したつもりが逆効果。女主人はこちらをじっ
と見つめたまま、カウンターの下を探る仕草をした。ただならぬ
雰囲気に
「銃を掃除するものです」
と付け加える。途端に表情が緩み
「なんだ、Rのラスト・キラーのことね」
と笑い出した。
「ハニー、あの時はマグナム・リボルバーに手をかけたわ」
後日、店の常連になったわたしに女主人が打ち明けた。彼女は南
部出身の気丈な未亡人。冗談や誇張ではない。マグダーミッドが
言及した「身の安全は自分で守る」銃社会の鉄則だ。
そう言えば90年代初め、ルイジアナ州で日本人留学生が射殺さ
れる悲劇があった。ハロウィーン会場と勘違いして別人の敷地に
足を踏み入れた際、プリーズとフリーズ、つまり「どうぞ入って」
と「動くな」を聞き違えたからだという。これもLとRが聞き取
れないうちは区別しにくい言葉だ。ことに「どうぞ」と言われる
ものと期待していると、そのように聞こえてしまうものだ。言葉
も価値観も違う異国の生活には、常に危険が付きまとう。
後日、わたしはこの店でコルト45口径セミオート・ピストルを
手に入れた。どこでどう聞き知ったものか、バー「まえだ」でわ
たしを忘れ形見と呼んだ作家が「拳銃でも買え」と小切手を送っ
てくれたのだ。偶然にしては出来過ぎだが、伝奇SFの草分けに
なった男にはそれぐらいの千里眼はあったかも知れない。連邦、
州政府による身元調査を経て自分のものになった実銃を手にした
ときは「これを置いて日本に帰れるだろうか」と真顔で自問した。
1学期目はマグダーミッドのアドバイスに従い乗り切った。いく
らか自信もつき始めていた。「2学期目は弁論クラスでも取れば
もっと英語が上手くなるだろう」そんな軽い気持ちでディベート・
クラスに登録した。アメリカではスピーチをする場合、メモを棒
読みする人はいない。相手に視線を注ぎ、大げさとも思える手振
り身振りを交え聴衆の心を掴み、鼓舞する。この雄弁術が分野を
問わず出世の鍵とされている。
授業カタログを読み飛ばしたわたしは、最初に目についたスピー
チ・クラスを選んでいた。初日の授業に出てみると学生は自分を
含め3人だけ。どうも変だと思い始めたとき、巨漢が上体を揺す
りながら入ってきた。パブリック・スピーキングの先生というよ
りフットボール・コーチのほうが似合っている。
「ディベート・コーチのミスター・シェパードだ。学校対抗弁論
大会の車の手配は私がやる。キミらライトバンの運転はできるな?」
と切り出した。学校対抗?!弁論大会?不注意を悔やみ、直ぐさ
ま登録を取り消そうと思った。が、シェパードはそれを見越した
かのように、
「学校対抗ディベートに登録した留学生はキミが初めてだ。外国
人が一学期でどれぐらい伸びるものか見てみたい。成績は心配し
ないでいい。弁論大会に2つ出れば合格にする」
とたたみかけてきた。乗りかけた船。シェパードの意外な熱意に
後押しされ「イエッサー」と答えていた。
シェパードの授業では、毎回雑多なトピックについて意見を述べ
る練習を繰り返した。話し方、スピーチの構成、論旨を支える証
拠や事実の折り込み、そして聴衆に訴えかける身振り手振りも評
価の対象だった。幸い、マクダーミッドのアドバイスで新聞・雑
誌を読み続けていたことが大きな助けになった。
1か月ぐらいたった頃、初の弁論大会遠征があった。目的地はワ
インの産地ソノマ郡。スーザンビルから500キロほど南下した
ところだ。ラッセン・カレッジのロゴ入りバンで乗り付けると、
にわかに母校代表になった気持ちがした。カリフォルニア全域か
らチームがきているようで、会場になったサンタローザ・ジュニ
ア・カレッジのホールには数十人の参加者が集った。
当時、わたしの英語はまだ片言の域を出ず、ディベートの形式や
手順にも不慣れだった。一方、並みいる討論者たちは精悍なスー
ツやドレスに身を包んで自信満々の様子。アメリカで政治家や弁
護士を目指すタイプはこういう連中だろうと想像した。一言も発
する前から、すでに飲まれていた。
「タカシ、リラックス。教室で練習したことを忘れるな。キミは
ジャパンから来た。アメリカ人にない、外からの視点を使え。結
果や成績は気にするな」
シェパードが私の肩を両手で揺すり、即興スピーチが行なわれる
階段教室へと導く。偉丈夫の自信が伝わったのか、いくらか気持
ちが楽になる。成績を度外視するコーチの度量に救われた。
(以下つづく)
加藤喬(たかし)
●著者略歴
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』『ミニミ機関銃(近刊)』(いずれも
並木書房)がある。
追記
「MP5サブマシンガン」
http://okigunnji.com/url/14/
※大人気継続中
『AK-47ライフル』
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※大好評発売中
『M16ライフル』発売中♪
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『ガントリビア99』発売中!
https://www.amazon.co.jp/dp/4890633456/
『アメリカンポリス400の真実!』発売中
https://www.amazon.co.jp/dp/4890633405
『チューズデーに逢うまで』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063326X
『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320
オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
きょうの記事への感想はこちらから
⇒
https://okigunnji.com/url/7/
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
"Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は
"to bivouac" と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
加藤 喬
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PS
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せたうえで、メルマガ誌上及びメールマガジン「軍事情報」が
主催運営するインターネット上のサービス(携帯サイトを含む)
で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承くださ
い。
最後まで読んでくださったあなたに、心から感謝しています。
マガジン作りにご協力いただいた各位に、心から感謝しています。
そして、メルマガを作る機会を与えてくれた祖国に、心から感謝
しています。ありがとうございました。
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