こんにちは、エンリケです。
きょうから
第一空挺団平成31年降下訓練始め
がはじまります。
飛行機愛溢れる渡邉さんの冒頭文は
必読です。
さっそくどうぞ
エンリケ
追伸
著者多忙のため、5/2の配信はお休みです。
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『ライター・渡邉陽子のコラム (229)
― 第一空挺団平成31年降下訓練始め(1)―
渡邉陽子
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〇〇さま
こんばんは。渡邉陽子です。
新しい政府専用機の運航が始まりましたね。私の飛行機愛は旅客
機→戦闘機という流れなので、今でも旅客機は大好きです。フラ
イトを予約する際はかならず機種を確認し、複数の選択肢がある
場合は好きな機種を選びます(座席の場所にもかなりこだわりま
す)。特に今回ボーイング747から777への移行は、一個人として
も楽しみにしていました。777の無駄のないフォルムには機能美を
感じます。
■第一空挺団平成31年降下訓練始め(1)
2019年1月13日、陸上自衛隊習志野演習場(習武台)にて
陸上自衛隊第1空挺団の「降下訓練始め」が行なわれました。
この行事は、年の始めに落下傘による降下およびヘリコプターを
使用した空中機動作戦を展示し、1年間の降下安全を祈願すると
ともに、第1空挺団に対する理解と信頼を醸成するため毎年行な
っているものです。一般公開もされているので、足を運ばれた方
もいらっしゃるかもしれません。
年始の降下訓練の始まりは1969年にまでさかのぼります。
最初は習志野演習場(習武台)でその年の降下訓練の安全を祈る
「開傘祈願祭」として始められた部内行事でしたが、1974年
に一般公開を始め、1976年からは現在のように防衛庁長官
(当時)の視察を受け、空挺団の年頭行事「降下訓練始め」行事
として行なうようになりました。
第1空挺団は言わずもがな、日本で唯一の落下傘部隊です。
1954年、福岡県の香椎で米陸軍空挺部隊の教育を受けた要員
からなる臨時空挺練習隊が創られ、自衛隊の空挺部隊創設の基礎
となりました。翌年に千葉の習志野駐屯地に移駐、空挺教育隊の
編成を経て、1958年に第1空挺団が編成されました。そして
1960年に東部方面隊新編に伴いその隷下となり、2007年
には中央即応集団隷下、そして2018年には陸上総隊隷下とな
り現在にいたります。
所属している隊員のほぼ全員が空挺レンジャーという陸自の精鋭
部隊であり、侵略・天災地変などの国家の危機に際し、高い即応
力と機動力をもって全国でのあらゆる事態に素早く対処します。
また、空挺隊員に対するおもな教育としては、ほかのレンジャー
課程よりさらに過酷(!)と言われる空挺レンジャー課程、降下
の準備から降下および物料梱包から投下までの指揮・監督ができ
る隊員を養成する降下長課程、そして高高度から降下できる自由
降下課程などがあります。
ちょっと脱線しますが、筆者は第1空挺団の隊員の結婚式に出席
したことがあるのですが、その際の余興が新郎の指示のもと隊員
が降下する一連の流れを披露するというものでした。披露宴会場
に響き渡る新郎の大声とそれを復唱する隊員たちの大声、ドーラ
ンを塗った(ここまでやりました)顔、無駄のない機敏な動きな
どなど、普段自衛隊とは無縁の親類縁者は大興奮で、かぶりつき
で動画撮影にいそしんでいました。
話を戻して、今回の降下訓練始めの実行委員長は第1空挺団長の
戒田重雄陸将補、実施部隊は第1空挺団。支援部隊は陸自が東北
方面隊、東部方面隊、高射学校、施設学校、武器学校、第1ヘリ
コプター団、富士教導団、中央即応連隊、中央特殊武器防護隊な
ど。海自が教育航空集団、空自が航空総隊(第1高射隊)と航空
支援集団で、実施部隊と支援部隊合わせて約400名が参加しま
した。
そして米陸軍が在日米陸軍(沖縄)約30名、第25師団第4歩
兵旅団戦闘団(米国アラスカ州)約50名の計80名となってい
ます。
支援航空機はC-1輸送機、C-130H輸送機、C-2輸送機、
P-3C哨戒機、LR-2連絡偵察機、CH-47JA輸送ヘリ、
UH-1J多用途ヘリ、AH-1S対戦車ヘリ。支援車両等は
89式走行戦闘車(FV)、96式装輪装甲車(WAPC)、
96式多目的誘導弾システム(MPMS)、16式機動戦闘車
(MCV)、水陸両用車(AAV7)、10式戦車、74式戦車、
87式偵察警戒車です。
(以下次号)
(わたなべ・ようこ)
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□著者略歴
渡邉陽子(わたなべ・ようこ)
神奈川県出身。大学卒業後、IT企業、編集プロダクション勤
務を経て2001年よりフリーランス。2003年から月刊
『セキュリタリアン』『MAMOR』などに寄稿。
現在は自衛隊関連の情報誌などで記事を発表。メルマガ「軍事
情報」で自衛隊関連の記事を配信中。
2016年6月、デビュー作
『オリンピックと自衛隊 1964-2020』を刊行。
PS
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