こんにちは、エンリケです。
先日、生まれて初めて「白酒」を呑みました。
実に美味で結構でした。
甘党で酒飲みですぐ酔いが回る私のような人
にはピッタリかもしれません。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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桜林美佐の「美佐日記」(22)
心配癖はなかなか治らない
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむとてするなり」の『土佐日記』ならぬ『美佐日記』
は今回で22回目です。
読者のSさんからメッセージを頂きました。愛知県在住のSさん
の息子さんがこのたび、自衛官候補生として入隊することになっ
たそうです。おめでとうございます!!息子さんは、まず一般曹
として受験し一次は合格したものの二次で落選。それでも自衛官
になりたいということで自衛官候補生を受験し合格したそうです。
とてもありがたいことです。
ただ「合格しても入隊せず募集難との事ですが、今回の息子の
時は候補生でも合格率が例年よりも下がったようです。受験生に
も問題があるかと思いますが、どうなんでしょうか」とのこと。
今回の詳しい合否基準の事情はまだ分からないのですが、景気の
低迷期は、大卒や大学院卒といった若者までもが民間企業よりも
安定している自衛隊を選んで入って来たといわれます。その人た
ちも今、立派に活躍されていることと思いますが、これからは自
衛官になることに強い意志を持つ方が入ると考えれば、努力する
ことや向上することに、より期待が持てる気がします。狭き門で
はあれ、曹への道もあります。ぜひ頑張って頂きたいと思います。
さて、新年度を迎え、まず新年号が決まるなど色々な変化が起き
ていますね。自衛隊では新しい部隊の誕生もありました。
陸上自衛隊の駐屯地が鹿児島県の奄美大島と、沖縄県の宮古島に
創設されました。奄美大島には地対空、地対艦ミサイル部隊と警
備隊で560人、宮古島には警備隊380人が常駐することにな
ります。1200kmという南西諸島には長い間、自衛隊の部隊が
ない状態でしたが、2016年に配備された与那国島の沿岸監視
隊に続き、空白を埋めつつあります。石垣島への配備計画も順調
に進められることが望まれます。
南西諸島への自衛隊配備計画は、言うまでもなく、にわかに始ま
ったものではありません。長い時間をかけて実現の端緒をやっと
開いたものです。そう考えると、将来あるべき姿に向け尽力され
た過去の人々に感謝しなければなりません。
話が飛ぶようですが、福岡も今、桜が満開になっていて、私も先
週末はお花見に参加してきました。面白いな?と思ったのは、あ
る場所では本来、桜がたくさん咲いているはずなのに、なんだか
寂しい咲き具合。聞けば、なんと新しく越して来た人が枝を切っ
てしまったというのです。
切った本人は桜の木を切っている意識はなかったのでしょう。春
になって深く反省することになったというわけです。
想像力のたくましい(または妄想癖があるとも言う)私としては、
これが国の防衛に関わることだったらどんなに大変なミスか!と、
咄嗟に思いました。
本人はまるで悪いことをしているつもりではないのに、結果的に
誰かをがっかりさせる、または悲しませてしまうようなことは不
作為ながらも罪なこと。人間は知らず知らずに人を傷つけたりし
ているという意味では、誰しもが持っている罪、とも言えるので
すが、それがこと国防の分野となると、これは責任があまりにも
重大ですよね。そうしたプレッシャーの大きすぎる任務を担う自
衛隊の皆さんを改めて尊敬するばかりです。
そして、さらに大変だなと思うのは、防衛力に関する目標設定は
希望に満ちた未来像ではないことです。
たとえば、お金をためて起業しようとか、英語の勉強をして海外
留学しようなどというゴールに向けて頑張るというのではなく、
国の危機を想定して考えていくわけですから、どちらかと言えば
いわゆる「ネガティブシンキング」に努めなくてはなりません。
この点で私は防衛問題にぴったりの性格かもしれません。とにか
く私のネガティブシンキング力は半端ではありません。
卑近な例を挙げると、最近、連載をしている編集者からのメール
に「こんど編集会議で連載の見直しをすることになりました」と
あり、私はすぐに職探しを始めました。1つでも連載が減れば、
経済的な打撃が絶大だからです。
そこで以前、郵便受けに入っていてずっととっておいた求職のチ
ラシを出してきて、真剣に検討しました。「誰でも簡単にできる
お饅頭にスタンプポン」「よ~く見るだけ!かまぼこ、ちくわの
検品」・・・などなど。
おかげで連日、バイト探しの夢を見ることになりましたが、冷静
に考えると、編集者は連載が終わると言ったわけでもなんでもな
く、そこまで思い詰める必要はないわけです。
でも、やはりこの心配癖はなかなか治らない。なので、これを防
衛問題に活かし、やはり、ちくわの検品ではなく、防衛問題をよ
ーく見ることに努めようと思っています・・。
話を防衛問題に戻すと、最近話題になった護衛艦「いずも」を改
修し戦闘機運用を可能にする検討ですが、これって実は現在進行
中の離島防衛の観点ではなく、「太平洋に中国の空母が遊弋する
ようになる」時代を見据えたものなのですよね。
このエリアに航空自衛隊の基地がないことが大きな要因のようで
す。このように今現在ではなく、10年20年先のことを心配し、
解決策を考えるのが防衛計画だということです。
そんなことを書いているうちに、たった今、宅配便でできたてホ
ヤホヤの本が届きました!『自衛官が語る災害派遣の記録』(並
木書房)です!私が前書きと後書きを担当し、現役自衛官やOBの
皆さんの回想録をまとめたものです。また詳しくご紹介したいと
思います。ぜひご期待下さい!!
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしている「国防ニュ
ース最前線」4月13日(土)も伊藤俊幸・元海将に解説頂きます!
http://www.chclara.com
(つづく)
(さくらばやし・みさ)
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、
ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを
中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続け
た海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語ら
なかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守
れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わら
ないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』
(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出
版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワ
ニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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