こんにちは、エンリケです。
対馬や北海道・沖縄でいま顕現している異常な状況は、
明日、本土で起きることです。
<日本としての無策が招いている>
との指摘はそのとおりで、外国が、合法的に
何の問題もなくわが国を好き放題奪いつつある異常な
現状を対岸の火事視しているのんきさを、はていかに
しませうか?w
今回も面白いです。
さっそくどうぞ。
エンリケ
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桜林美佐の「美佐日記」(20)
波乱の対馬講演旅行(その2)
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむとてするなり」の『土佐日記』ならぬ『美佐日記』
は今回で20回目です。
まず初めに新刊のお知らせです。私が監修しました『自衛官が
語る災害派遣の記録』(自衛隊家族会編)が、4月初めに並木書
房より出版されます。自衛隊家族会の機関紙「おやばと」に連載
されたものをまとめたものです。過去50年の主な災害派遣と、そ
れに従事した指揮官・幕僚・隊員たち37人の証言をまとめた貴重
なものです。詳しい中身は次回、お知らせします!
先週は怒涛の対馬講演旅行記の前編でした。今回はその続きに
お付き合い下さい。元寇かバルチック艦隊か、という苦労をして!?
とうとう対馬に上陸! 途中、壱岐島(いきのしま)も通るので
すが、ここは、『古事記』の「国生み神話」によれば、5番目に
生まれたとされていて、天と地をつなぐ架け橋の役割を担ってい
たとのこと。風雨の中でしたがこの島をしっかり確認することが
できたのは、飛行機から高速船に変更したおかげです。ありがた
いことでした。
元寇の時、壱岐・対馬ともに住民が虐殺されましたが、対馬は
山が多いため、逃れられた人も多くいたようですが、逃げ場のな
い壱岐では被害甚大で島の人口が激減したといわれます。老若男
女問わず、手に穴をあけて綱でつなぐなどの蛮行が繰り返された
のです。
そうした他国からの惨(むご)い侵略を記憶する島々を訪れた
ことで、わが国の地政学的リスクを改めて実感することになりま
した。歴史を忘れないというなら、中国や韓国に言われるばかり
でなく、この時の被害を賠償してもらうのは無理としても、世界
に訴えてみてはどうなのでしょうか・・・。
ともあれ、なんとか無事に辿り着いた私は、陸上自衛隊対馬警
備隊長・大倉正義1佐とともに講話を終えることができました。
これまで何度も現役自衛官による講話を拝聴していますが、大倉
1佐は、対馬の歴史~地政学的位置付け~危機管理上の課題・問
題点~陸軍の役割~と、非常に良くまとまったお話をされ、聞き
入りました。なお、同部隊は昨年、「長年にわたる国境の島の防
衛警備に功績があった」として安倍総理から特別賞状を受けてい
ます。
奇しくも当日は3月10日「陸軍記念日」ということで、夜は
有志が集まり(嫌々参加していた方もいたかもしれませんが!)、
「陸軍記念日を祝う夕べ」を開催!声高らかに「陸軍記念日を祝
う歌」をはじめとする数十曲の陸軍関連歌を中心に肩を組んで熱
唱し、対馬の夜は更けたのでした。
一夜明け、嵐の後の対馬は快晴!私の声は昨日の戦い!?の結
果ガラガラ。講演で喋って、懇親会の喧騒の中で会話して、深夜
まで歌っていたらこうなるでしょという状態でしたが、幸いにも
飲食以外に口を使うことに忙しく二日酔いにもなっていませんで
したので、元気にホテルの朝食会場へ。
しかし、そこには聞きしに勝る光景が。そこにいる多分99%
は韓国からの宿泊客とみられ「ナムルがなくなってるから早く補
充してくれ」などと従業員に訴えている人もいます(韓国語なの
でこの翻訳はあくまで状況から推測したものですが)。
各所で報じられているように今、対馬には韓国からの訪れる人が
右肩上がりで増えていて、フェリーなどで1日あたり1000人
~3000人が来島しているとのこと。釜山と対馬は49.5km
しか離れていませんので、手軽な旅行先として大人気なのです。
往復で3000円ほどで来られるそうですから、日本から行く
となると福岡からでさえ2倍~3倍の料金となりますので、韓国
人旅行客の方が格段に多いわけです。
昨年韓国人訪問者が40万人を突破したというのも頷けます。以
前は、韓国人宿泊客が泊った部屋があまりに散らかっていて、チ
ェックアウトの時間から次のチェックインの時間までに掃除が間
に合わず、仕事の辛さに耐えかねて辞めてしまう従業員が後を絶
たなかったのだとか。最近は少しはマシになったのかどうかは分
かりませんが、何年か前に韓国人のとある美女グループが乗った
観光バスの運転手さんが「長年、運転手をやってるけどこんなに
汚されたのは初めてだ!」と激怒していたのを思い出しました。
対馬には陸海空自衛隊が所在し、それぞれ訪問することになり
ました。共通の感想は、韓国人による土地買収の拡大を止めなけ
ればならないということです。進む韓国資本の問題がテレビで報
じられた時に、自衛隊に「しっかりしろ」とお叱りの電話があっ
たそうですが、甚だしいお門違いであることは言うまでもありま
せん。国としての施策が急務でしょう。なすすべもなく周囲をハ
ングルの看板で取り囲まれていく自衛隊の心情を想像して頂きた
いものです。
海栗(うに)島にある空自第19警戒隊は鰐浦(わにうら)港
という港から10分ほど、船で行きますが、鰐浦港には韓国人観
光客の展望台があり、そこから基地が丸見え・・・!その海栗島
の基地からは釜山がすぐ近くに見える・・・はずでしたが、春霞
ならぬPM2.5の影響で常に視界が曇っているということで、
この日もよく見えませんでした。
海栗島の隊員さんたちは、対馬本島から少し離れた島にいるた
め、とても不便な生活です。多くのレーダーサイトも同じような
話がありますが、一番近いコンビニは20キロほど先で、課業後
に車を走らせて行ったらもう閉店していたとか・・そんなことが
あっても、24時間365日監視活動をしてもらっているのです
から、本当に足を向けて寝られません。
海自対馬警備隊のすぐ隣の土地は韓国資本のリゾートホテルで
す。隣と、ひと言で表現しても、米国などのように間に山や森が
あるわけではありません。まさに裏庭にあたる場所、その近さた
るや驚くべき距離です。
とにかく、こうした国の土地防衛対策の不備をこのまま見過ご
すわけにはいきません。現在、人口約3万人の島に、年間40万
人もの韓国の人々が来る、そのことそのものは島にとって、また
日本に愛着を感じてもらえるならありがたいことですが、島民が
高齢化もあいまって今後は減っていくなかで、国境の島に外国人
の方が多く存在するという状況が生起するかもしれないという問
題意識を持たねばなりません。
対馬へはかつて、大臣や国会議員もこぞって視察に行っていた
ようですが、最近は少なくなっているようです。そんなつもりは
ないのでしょうが、こうしたちょっとした変化が、関心が向けら
れていないことを示してしまいます。韓国人は対馬で何か悪いこ
とをしているわけではありません。ただ、手軽な安いリゾートを
楽しんで、禁止されていないから土地を買っているだけです。日
本としての無策が招いていることだけに、早急に対策を求めたい
ものです。
<おしらせ>
YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしている「国防ニュ
ース最前線」3月23日はお休みですと先週書きましたが、間違
えました!23日は伊藤俊幸・元海将に解説頂きます。
http://www.chclara.com
(つづく)
(さくらばやし・みさ)
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、
ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを
中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続け
た海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語ら
なかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守
れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わら
ないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』
(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出
版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワ
ニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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(代表・エンリケ航海王子)
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