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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
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WEB
http://wos.cool.coocan.jp
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こんにちは。エンリケです。
加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はMP5です。
「MP5サブマシンガン」
L.トンプソン (著), 床井 雅美 (監訳), 加藤 喬 (翻訳)
発売日: 2019/2/5
http://okigunnji.com/url/14/
※大好評発売中
「日本と日本人を守るのは日本人しかいない」
との加藤さんのことばが骨身に染みる日本人になるのは
いつのことでしょうか。永遠に来ないのでしょうか?
今もこれからも、
尻に火がついて超法規的措置でその場を乗り切る
ことを繰り返す気がしてなりません。
逆にいえば、尻に火が付かない限り
何もしない国がわが国ではないでしょうか?
尻に火が付くのがいつかは、
常に分かりません。
今週も貴重な機会を活かしてください。
さっそくどうぞ。
エンリケ
追伸
ご意見ご質問はこちらから
https://okigunnji.com/url/7/
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加藤大尉の軍隊式英会話 Takashi Kato
◆「最新兵器の一騎討ち
──B-1ランサー爆撃機 vs TU-160ブラックジャック爆撃機(3)
-兵装の違いー」
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□今週の「トランプ・ツイッター」
2017年、北朝鮮は4月からミサイル発射実験を毎月のよう
に行ない、8月29日には北海道上空に大陸間弾道弾を飛ばしま
した。6度目の核実験を行なったのは翌月3日。北朝鮮はこれを
水爆実験と称しました。
一連の挑発行為を受け、トランプ大統領は9月19日、国連総
会における初演説でこう宣言しています。「ロケットマンは自身
と政権の自滅へとひた走っている。アメリカあるいは同盟国を防
衛しなければならない事態に立ち至った場合、北朝鮮の完全破壊
以外に選択肢はない」
この言葉を裏付けるかのように、トランプ最高司令官は速やか
に3つの空母打撃群を朝鮮半島沖に向かわせたのです。北朝鮮首
脳部を根こそぎにする斬首作戦もマスコミでささやかれました。
一触即発の米朝緊張を覚えている読者も多いことでしょう。
当時、トランプ氏の本気度を誰より恐れたのは金正恩。翌年、
南北融和をはじめとする対話路線にあわただしく舵を切ったこと
からも明らかです。
シンガポールとベトナムで行なわれた2度の米朝会談はこの
「本気度」が可能にしたものです。完全非核化の合意には達して
いないものの、「大陸間弾道弾と核爆弾小型化に不可欠な実験は
中断継続」の言質をとったトランプ氏の交渉力は評価できます。
カダフィ大佐やフセイン大統領の末路を明日は我が身と慄(お
のの)く独裁者は、バラ色の未来を約する甘言(かんげん)では
説得不可能。この事実が衆目の前で明らかになったのも貴重な教
訓でしょう。
したがって、米国の圧倒的軍事力を背景に制裁で圧力をかけ続
けていくことが非核化への唯一の道です。金正恩が対話継続に前
向きなのは、いざとなれば自分に向けられる米軍の一撃にいまも
恐怖を抱いているからなのです。
ひるがえって拉致被害者救出を考える場合、日本政府はアメリ
カ頼みを正す必要があります。安倍首相が金委員長との直談判に
臨む際「大きな棍棒を持って紳士的に対話する」覚悟がなければ
足元を見られるだけ。
「日本と日本人を守るのは日本人しかいない」。この自明かつ冷
厳な事実を真摯に受け入れ、全有権者と与野党政治家諸氏が一丸
となって首相の交渉を後押しする。したたかな軍事力に裏打ちさ
れた外交を国是(こくぜ)とすれば、北朝鮮はのみならず、ロシ
ア、中国、韓国も日本に一目置くようになります。将来、領土問
題解決にも寄与するはずです。
本日のトランプ・ツイッター、キーワードは Let's see what
happens。「しばらく見てみよう」という慣用表現です。
Great to be back from Vietnam, an amazing place. We had
very substantive negotiations with Kim Jong Un - we know
what they want and they know what we must have. Relationship
very good, let’s see what happens!
「無事帰還できてうれしい。ベトナムは素晴らしいところだ。
金正恩との交渉は十分に内容のあるものだった。北朝鮮の要求は
分かったし、先方も我々が必要とするところを理解した。関係は
極めて良好だ。しばらく様子を見てみよう!」
それでは本編に入りましょう。
B-1Bランサーは、核および通常爆弾による攻撃や巡航ミサイル
(cruise missile)の母機としての任務をこなせる戦略爆撃機
(strategic bomber)として登場しました。しかし、1990年代半ば
に米ロ政府が結んだ軍縮条約によって、現在、核兵器搭載能力は
取り除かれています。半面、2008年には地上の目標を指示する新
型照準ポッドが取り付けられ、レーザー誘導爆弾(laser-guided
bomb)による精密爆撃(surgical bombing)が可能になっています。
これに対し、TU-160ブラックジャックは核攻撃能力を温存。
もともと巡航ミサイル母機として設計されたB-1Bより一回り大型
の機体ですから搭載量も大きく、12発のKH55空対地ミサイルを胴
体内の爆弾倉に搭載します。KH55には200キロトンの核弾頭
(nuclear warhead)を装備することができ、これは広島に投下され
た原爆リトルボーイの15倍以上の威力にあたります。同巡航ミサ
イルの射程は2500キロあるといわれていますから、母機は比較的
安全な空域から攻撃を仕掛けることができるわけです。
教材ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=Q7GL-fq1EDo
(本来のビデオが削除されてしまいました。B-1とTU-140
を比較した代替えビデオを用意しました。シナリオと一致しませ
んが、外見上両機が瓜二つなのに中身が違うことは分かると思い
ます。)
基本語彙 (カタカナ発音表示はおおざっぱなものです)
Strategic(ストレティージック)戦略の 戦略的
Cruise(クルーズ)巡行する
Powered by(パワード バイ)~を備えている ~で駆動する
The aircraft (TU-160) is capable of carrying 12 strategic
KH55 M/S cruise missiles. (TU-160は12基のKH55M/S型戦略巡
航ミサイルを搭載することができる)
The missile is powered by a turbofan engine.
(このミサイルはターボファン・エンジンを搭載している)
英語一言アドバイス:
strategyは「戦略」と訳され、国家が戦争に勝つための長期的か
つ総合的兵力運用を意味します。これに対し、特定の戦場で部隊
を動かすのはtacticsで「戦術」と言います。したがって、国家同
士の存亡がかかる全面核戦争で使われるのが戦略核兵器
(strategic nuclear weapon)。戦場で数量的に有利な敵軍の侵攻
を阻止するのが戦術核兵器 (tactical nuclear weapon)です。
発音サイト
strategic nuclear weaponの発音
https://www.howtopronounce.com/strategic-nuclear-weapon/
Tactical nuclear weaponの発音
https://www.howtopronounce.com/tactical-nuclear-weapon/
参考サイト
TU-160超音速戦略爆撃機
https://ja.wikipedia.org/wiki/Tu-160_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
B-1ランサー超音速戦略爆撃機
https://ja.wikipedia.org/wiki/B-1_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
KH-55 巡航ミサイル
https://ja.wikipedia.org/wiki/Kh-55_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
加藤喬(たかし)
●著者略歴
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』
『MP5サブマシンガン』(いずれも並木書房)がある。
追記
「MP5サブマシンガン」
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『チューズデーに逢うまで』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063326X
『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
『レックス 戦場をかける犬』発売中
http://www.amazon.co.jp/dp/489063309X
『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320
オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
きょうの記事への感想はこちらから
⇒
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
"Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は
"to bivouac" と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
加藤 喬
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