こんばんは、エンリケです。
ある連載執筆者の方は私のことを
「姿を見せない人」
と言いますw
それほど表舞台に出ません。
根っからの舞台回し屋です。
なにせ小学生時代の夢が
インフラを整備する人
だったくらいです。
性格もあるでしょうが、
たぶん血筋が大きいのでしょうw
親も親族もほぼすべてが、
インフラに関わる人でした。
公務員や建設会社、鉄道会社、医療関係などなど。
祖父は、徴兵後に下士志願した帝国陸軍の軍人でした。
目先が効く人だったようで、定年よりずいぶん前に退役し
第二の人生に飛び込んだようです。親の話を聞く限り、
特に苦労もせず、いい人生を送ったようです。
ただ祖父は、
軍人時代の話を、存命中一切しませんでした。
祖父と軍と私を唯一つないでいたのは、
若き日の、礼装姿の祖父の写真でした。
ものすごくカッコよかったです。
祖父の没後、手書きの軍歴を残していることがわかりました。
とはいえ、何をどうすればいいかもわからないし、
長い間置きっぱなしにしていました。
メルマガをやり始めてからのことです。
ある日、知り合いに祖父の軍歴を見てもらったところ、
「素晴らしい軍歴です」
との言葉をいただきました。
軍の話をしなかった祖父が、
いきいきと軍務を勤めていた姿が脳裏に浮かびました。
無口だった祖父、遠い存在だった祖父が、
ようやく自分の元に帰ってきた気がして、
思わず涙がこぼれました。
もしかしたら、
ほんとうのいみで軍事と向き合う覚悟ができたのは、
あの瞬間だったかもしれません。
祖父たちが遺してくれたこの国を、
次代に引き継ぐための軍事。
祖国を、弱肉強食優勝劣敗の世界の中で
栄えある形で後世に受け継ぐための軍事。
そのためには、ホンネで現実的な軍事を、
世界・時代とのかかわりのなかで掴んでいなきゃいけません。
いま世界で起きていることがわからないと、
国内で起きていることが理解できないのです。
留意すべきは、
最先端の技術と、軍事と、世界の覇権争いは
不可分一体ということでした。
ちょっと長くなったので、つづきは明日にします。
エンリケ