配信日時 2018/12/03 08:00

【桜林美佐の美佐日記(5)】みんな家族だから

こんにちは、エンリケです。

この前知り合いから、
<名前は「美佐日記」となんとも可愛いのに、
中身は骨太。このギャップがたまらなくいい。>
といわれました。

<読むごとにファンになります>

との声も聴きました。

あなたはどうですか?


エンリケ


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桜林美佐の「美佐日記」(5)

「みんな家族だから」

桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむとてするなり」の『土佐日記』ならぬ『美佐日記』
は今回で5回目です。

先週はちょっと目まぐるしかったです。連休には岐阜で講演があ
り、行って来ました日帰りで!知らなかったのですが、連休に福
岡方面からのぼっていくのは大変なことなんですね。
 
夜明け前に、車で30分ほどの新鳥栖駅まで送ってもらい、新幹
線と在来線を乗り継ぎ、博多~名古屋~岐阜と前進するのですが、
新幹線は満席で「お荷物をお引き下さい」なんてアナウンスがあ
ったほどなので、そんなに人があふれているのかと驚きました。

でも、なぜか、東京で人が列を作っていたり混みあっていると、
うわーやだなあと思っていたのに、福岡暮らしを始めてからこれ
があまり気にならない。

理由は分かりませんが、関東から福岡に移住した何人かの知人が
異口同音に「福岡の人は親切」と言うので、そういう人々の雰囲
気が関係しているのかもしれません。

また「すぐ友達になってしまう」とも、福岡事情に詳しい人から
聞いていましたが、本当にその通りです。こちらに来たばかりの
夏の暑い日、西鉄電車に乗っていたら、急いで乗り込んで来て横
に座った女の人に、ご婦人がハンカチであおいで「暑いわねー」
なんて話しかけていて、それから降りるまで友達のように喋って
いました。

乗ってきた女性はデパートの宝石店に勤めているとのこと。それ
に対しご婦人が「昔は宝石をよく買っていたけど、最近は勉強会
や習い事に行くようになって、とんと買いに行ってないわ~」と
言うと、それに対する答えがよかった。
「そうやって自分磨きをするようになれば、宝石で飾る必要はな
くなるんですよ」

おおっ!
隣に座っていた私は、思わず「いいね」ボタンを探したくなりま
した。そんなことを言える宝石店の人がいるなんて!

同時に、昭憲皇太后の『金剛石』を思い出さずにいられませんで
した。
金剛石も磨かずば
たまのひかりは そわざらん
人も学びて後にこそ
まことの徳はあらはあらわるれ

金剛石とはダイアモンドのことです。人間も自分を磨き続けなく
ては輝けません。私ももっと頑張ろう!と思いを新たにしました。

話を元に戻すと、先月末の連休は岐阜まで片道4時間の日帰りを
し、翌日は車で1時間半ほどで行く佐世保の米軍基地でランチ。
最終日は小郡市の「オータムフェスタ」に足を運びました。

このイベントには自衛隊も協力していて、音楽隊の演奏もありま
した。いえ、正式名称は音楽隊ではなく小郡駐屯地「音楽部」で
す。メンバーは10人前後ですので、小倉の第40普通科連隊か
らも支援を得てのステージでした。

「小郡の歌姫」と私が勝手に名付けただWACのボーカリストは、
非常に華奢に見えますが普段はダンプを運転していて、その操作
技術も高く、部隊では欠かせない人材なのだそうです。

武道館での「自衛隊音楽まつり」と比べれば極めて小規模ですが、
各地の主要な音楽隊はけっこう忙しいため、地域に根差した行事
やイベントに来ることは容易ではありません。やはり、こうした
地元部隊・音楽部の存在は必要性があるなあと感じました。これ
も、地方に来ないと分からない事ですね・・・。

さて、こうして連休が終わり、週が明けるとこんどは東京行きが
待っていました。

所属事務所「サンミュージック」の50周年記念パーティがあっ
たのです。パーティは午後からなのに、集合は1030というこ
とで、またも、真っ暗な時間から出発です。

なぜ、このように早い時間設定なのかというと、すべてのタレン
トでの集合写真の撮影、囲み取材などの時間が必要だったからで
す。もちろん、囲み取材は有名人だけですので私は控室でお喋り
三昧。親交を温めました。

サンミュージックとのご縁はあまりにも思いがけないことでした。
相澤正久社長が、拙著『海をひらくー知られざる掃海部隊』(並
木書房)を偶然見つけて、読んでくれたことが始まりでした。

何を隠そう私もテレビ制作の仕事に携わってきましたから、実は
業界の裏側はそれなりに見てきました。タレントは商品、ある一
定期間だけ盛り立てるけど、その後のことは知らぬふりという世
界をよく知っています。

でも、交流を重ねるうちにサンミュージックがちょっと特異なプ
ロダクションであることが段々分かってきました。事務所ととも
に芸能生活50周年を迎えた森田健作・千葉県知事の挨拶に集約
されています。

「相澤会長(故人)はよくおっしゃっていました。『なあ森田、
わがサンミュージックはみんな家族だ』と。『楽しいときは笑い
合い、悲しいときはお互いに助け合う。それがわがサンミュージ
ックだ』と」

理念は引き継がれています。50年を振り返るビデオ上映では岡
田有希子さんも酒井法子さんも出ていました。タブーはありませ
ん。なぜなら「みんな家族だから」。

ビデオの最後の方に、ジャーナリストの井上和彦さんや私の写真
も登場し、恥ずかしくも非常に嬉しい気持ちでした。

ここ数年、元自衛官が次々にタレントやマネージャーとして入っ
てきていて、これまでの、アイドル歌手、お笑いといったカテゴ
リーに加え「軍事」の分野も充実してきたサンミュージック!ま
すますご期待頂きたいところです!

 
(つづく)



□おしらせ

YouTubeのチャンネルくらら『国防ニュース最前線』を毎週土曜日
の夜にアップデートしています。
11月24日分は特別編として、米中覇権争いについて、渡部悦和元
陸将と江崎道朗さんをゲストに討論しました。

http://www.chclara.com




(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、
ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを
中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続け
た海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語ら
なかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守
れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わら
ないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』
(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出
版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワ
ニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。


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(代表・エンリケ航海王子)
 
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