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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
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こんにちは。エンリケです。
加藤さんが翻訳した武器本シリーズ最新刊が出ました。
今回はAK-47です。
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加藤 喬 (翻訳)
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「今週の「トランプ・ツイッター」」を読み、
本来わが国にはなかった
「保守vsリベラル」
という構図を作ることがいかにバカバカしいことか、
を改めて思いました。
さっそくどうぞ。
エンリケ
追伸
ご意見ご質問はこちらから
http://okigunnji.com/url/169/
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加藤大尉の軍隊式英会話 Takashi Kato
◆「ロシア軍最強兵器編─最新鋭艦『ヤーセン級原潜』」(7)
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□今週の「トランプ・ツイッター」
今週のトランプ・ツイッター、トランプ大統領が最高裁判事に
指名したカバノー氏をめぐるセクハラ疑惑を採りあげました。
充分な証拠のない申し立てに色めきだつリベラル派と、全面否定
する保守派の感情的対立は、アメリカに穿たれた断層の深さを見
せつけています。
日本の裁判所は、高度に政治的で国民の意見が割れる問題には
立ち入りません。あえて司法判断を避けることで、政策実施上の
混乱が生じないようにするためです。これに対しアメリカでは、
国を二分するような政治・社会問題、たとえば人工妊娠中絶や同
性婚の是非、人民が銃を所持・携帯する権利を定めた憲法修正第
二条の解釈などでも、裁判所の判断が重要な役割を果たしていま
す。
また最高裁判事は終身任期ですから、長期にわたって国の方向
性を定めるという意味においては、最長で任期8年の大統領より
影響力があるといえます。保守派もリベラル派も、自分らのライ
フスタイルや信条に近い判事を最高裁に送り込もうと血道をあげ
ます。過半数をとれば自党の政策に最高裁の後ろ盾がつくのです
から当然です。
しかし・・・トランプ大統領が最高裁判事に指名したブレット・
カバナー氏をめぐる騒動はいただけません。30年以上も前、当時
高校生だったカバナー氏からセクハラを受けたとの申し立てです
が、もちろん証拠はありません。また、告発者の女性大学教授が
なぜこのタイミングで名乗り出たのかという疑問も残ります。に
もかかわらず、色めき立った民主党はセクハラ疑惑を理由に承認
手続きを遅らせようとなりふり構わぬ様相。LGBT擁護や妊娠中絶
に批判的なカバノー氏の保守性が受け入れられないのであれば、
個々の分野で議論と批判を展開するのが正道だと思うのですが・・・
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ならぬ「トランプ憎くけりゃカ
バノーまで憎い」がアメリカの現状です。保守派とリベラル派の
対立は、米国に穿たれた断層の深さを見せつけています。
本日のトランプ・ツイッター、キーワードは matter。「重要で
ある」「問題となる」という意味です。全文は:
Judge Brett Kavanaugh is a fine man, with an impeccable
reputation, who is under assault by radical left wing
politicians who don’t want to know the answers, they just
want to destroy and delay. Facts don’t matter. I go
through this with them every single day in D.C.
「ブレット・カバナー判事は非のうちどころのない立派な人物だ。
そんな名声を持つ彼が、急進的左派政治家たちの攻撃にさらされ
ている。彼らは答えなど知りたくない。カバナーの名声を破壊し、
承認手続きを遅らせることだけが目的だ。事実などどうでも良い
のだ。首都ワシントンでは連日、こういう連中と付き合わなけれ
ばならない」
それでは本編に入りましょう。
ヤーセン級原潜(Yasen-class nuclear sub)は2014年に就役
したロシア海軍の最新鋭艦。魚雷と垂直発射型巡航ミサイルを備
え、対潜(antisubmarine)、対艦(antiship)、対地(antisurface)
攻撃を任務とする多目的攻撃型潜水艦という位置づけです。
水中速力31ノット、通常潜行深度520メートルと高性能なうえ、
高い静粛性も達成したとされています。セイルには全乗員を収容
可能なチェンバーが設けられ生存性への配慮もうかがえます。
多目的大型艦であるにもかかわらず、乗員数は90名。米海軍の
新鋭攻撃型原潜バージニア級(排水量7800トン)の134名と比べ、
さまざまな機能の自動化(automation)が進んでいるものと思われ
ます。
ちなみに海自の新鋭艦そうりゅう型は排水量4200トン、水中速力
21ノット。乗員65名で魚雷と対艦ミサイルを装備する攻撃型潜水
艦です。海自初の非大気依存推進(Air Independent Propulsion: AIP)
を採用し、通常型潜水艦(conventional submarine)としては潜
行可能時間が長いのが特徴です。米露の攻撃型原潜に比べると
小兵ですが、卓越した静粛性と機動性を備えた同型艦の活躍が期
待されます。
教材ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=-24MjcONrQ0&t=5s
基本語彙(カタカナ発音表示はおおざっぱなものです)
Distinction(ディスティンクション)名声 卓越
Feature(フィーチャー)〜の特徴を持つ
Heavily-armed(ヘビリーアームド)重武装の
シナリオ(カウンターを 6:00に合わせてください)
The Yasen-class submarine, having weight of 13800 ton, holds
the distinction of being the most heavily armed submarine
in the world.
(ヤーセン級原潜の排水量は13800トンで、世界でもっとも重武装
の攻撃型潜水艦という地位を持つ)
With its 32 vertically launched cruise missiles and 38
torpedoes, these submarines feature a high level of
automation, which allows them to have a crew of just 90 men.
(ヤーセン級は垂直発射式巡航ミサイル32基、魚雷38本を装備し
ている。高度に自動化され、90名足らずの乗員で運用できる)
英語一言アドバイス:
launchはロケットの「打ち上げ」ミサイルの「発射」船の「進水」
または事業や捜査などの「着手」「開始」を意味します。最近で
はドローンを「発進させること」も指すようです。
たとえば「イーロン・マスク氏はスペースXという宇宙ビジネスに
着手した」なら“Mr. Elon Musk has launched a space
enterprise called Space X” です。
「スペースXは初の民間貨物ロケットを打ち上げた」は、
“SpaceX launched the first civilian cargo rocket”で良いで
しょう。
「米原子力空母エンタープライズは1960年に進水した」という場
合は、
“USS Enterprise was launched in 1960”
になります。
発音サイト
launchの発音(上から3番目の発音が聞き取りやすいようです)
https://www.howtopronounce.com/launch/
参考サイト
ヤーセン級攻撃型原子力潜水艦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E5%9E%8B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
バージニア級攻撃型原潜
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%B4%9A%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
そうりゅう型潜水艦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%81%86%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E5%9E%8B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
加藤喬(たかし)
●著者略歴
加藤喬(かとう・たかし)
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ
州立大学フェアバンクス校他で学ぶ。88年空挺学校を卒業。
91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校
日本語学部准教授(2014年7月退官)。
著訳書に第3回開高健賞奨励賞受賞作の『LT―ある“日本
製”米軍将校の青春』(TBSブリタニカ)、『名誉除隊』
『加藤大尉の英語ブートキャンプ』『レックス 戦場をかける
犬』『チューズデーに逢うまで』『ガントリビア99─知られざ
る銃器と弾薬』『M16ライフル』『AK―47ライフル』(いず
れも並木書房)がある。
追記
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『チューズデーに逢うまで』関係の夕刊フジ
電子版記事(桜林美佐氏):
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150617/plt1506170830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150624/plt1506240830003-n1.htm
『レックス 戦場をかける犬』発売中
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『レックス 戦場をかける犬』の書評です
http://honz.jp/33320
オランダの「介護犬」を扱ったテレビコマーシャル。
チューズデー同様、戦場で心の傷を負った兵士を助ける様子が
見事に描かれています。
ナレーションは「介護犬は目が見えない人々だけではなく、
見すぎてしまった兵士たちも助けているのです」
http://www.youtube.com/watch?v=cziqmGdN4n8&feature=share
加藤さんが監訳され、大反響を巻き起こしている
『チューズデーに逢うまで─介助犬と帰還兵の深い絆』
の映画化が決まりました!!
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監訳者の加藤喬さんが全4回にわたり
『チューズデーに逢うまで─介助犬と帰還兵の深い絆』
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きょうの記事への感想はこちらから
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日本語でも英語でも、日常使う言葉の他に様々な専門用語があ
ります。
軍事用語もそのひとつ。例えば、軍事知識のない日本人が自衛
隊のブリーフィングに出たとしましょう。「我が部隊は1300時
に米軍と超越交代 (passage of lines) を行う」とか「我が
ほう戦車部隊は射撃後、超信地旋回 (pivot turn) を行って離
脱する」と言われても意味が判然としないでしょう。
同様に軍隊英語では「もう一度言ってください」は
"Repeat" ではなく "Say again" です。なぜなら前者は
砲兵隊に「再砲撃」を要請するときに使う言葉だからです。
兵科によっても言葉が変ってきます。陸軍や空軍では建物の
「階」は日常会話と同じく "floor"ですが、海軍では船にちな
んで "deck"と呼びます。 また軍隊で 「食堂」は "mess
hall"、「トイレ」は "latrine"、「野営・キャンプする」は
"to bivouac" と表現します。
『軍隊式英会話』ではこのような単語や表現を取りあげ、
軍事用語理解の一助になることを目指しています。
加藤 喬
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