おはようございます、エンリケです。
堂下哲郎さんの最新作
『作戦司令部の意思決定 ー米軍統合ドクトリンで勝利するー』
の先行予約キャンペーンを行っています。
本著の概略は次のとおりです。
第一章は、戦いの階層、作戦の成り立ち、作戦術やJOPP
の考え方を理解することで議論の土台を作る章です。
つづく第二~四章で具体的な手順の説明が行われます。
第二章は、JOPPのステップ1と2にあたる初期的な
「作戦アプローチ」の解説です。
第三章は、前章で導かれた初期的な「作戦アプローチ」に
対して、空間や時間的要素のアレンジを加え、「分岐策」
などを組み込み、フェーズに区分して「作戦アプローチ」
を完成させて視覚化する手順が解説されます。
あわせて明らかになったリスクとその対策、計画作業を進
めるうえで必要な仮定や制約、作戦評価や情報収集の準備
を進め、JOPPの前半の作業のまとめとして、計画チームが
行なった検討結果を部隊全体にブリーフィングして、以後
の計画作業の指針を示すところまで描いています。
通常の作戦アプローチはこれで完成です。
第三章までで、
作戦計画作りは計画チームの手を離れ、
第四章からは、関係する全部隊の司令部の作業の解説と
なります。
第四章は、「使命分析ブリーフィング」と「計画指針」と
して示された「作戦の包括的指針」を受けて、部隊ごとに
「行動方針」を練り、ウォーゲームで分析・検討し、作戦
計画や命令案を作る手順の解説です。 計画や命令が完成
したら作戦の実行段階へ移行します。
第五章は、作戦を実行する作戦司令部の組織や態勢につい
て解説しています。「作戦指導」のあり方、業務処理上の
工夫、指揮下の部隊や上級司令部との同期性を確保する方
策、指揮官の意思決定や作戦指導のための4段階サイクル
とそれを支援する態勢について説明しています。 最後に
「作戦指導」にあたってのいくつかの留意点について触れ
られています。
第六章は、意思決定を阻害する「落とし穴」とそれを回避
する方法について述べられています。 意思決定を阻害する
「要因」「落とし穴」は、意識することである程度回避す
ることが可能であり、「レッドチーム」を機能させること
でなお効果的になることがわかります
『作戦司令部の意思決定 ー米軍統合ドクトリンで勝利するー』
のもくじは次のとおりです。
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はじめに 1
事例としての「イラク戦争とフォークランド戦争」10
第1章 作戦、作戦術とは何か 15
1)戦いの階層と「戦略」「作戦」「戦術」16
2)統合部隊と統合作戦 20
3)6フェーズ作戦モデル 22
4)柔軟抑止選択肢 26
5)「作戦術」「作戦設計」「JOPP」30
第2章 初期的な作戦アプローチを導く 39
1)計画作業を開始する 40
2)使命を分析する 45
3)作戦環境を把握して問題を定義する 53
4)目標系列を確認して使命達成クライテリアを設定 57
5)重心を特定し戦い方を決める 63
6)暫定的な決勝点と作戦系列を決める 70
第3章 作戦アプローチを完成させる 75
1)作戦をアレンジする 76
2)作戦の流れを組み立てる 87
3)「作戦アプローチ」の完成 91
4)リスクを評価する 96
5)「仮定」を決め「制限」を明確にする 98
6)「作戦評価」や情報収集の準備をする 105
7)計画作業の包括的指針を示す 109
第4章 作戦計画を完成させる 111
1)行動方針(COA)案を作る 112
2)「ウォーゲーム」でCOAを分析・比較する 121
3)COAを比較して決定する 130
4)計画と命令を作成する 136
5)実行段階へ移行する 140
第5章 作戦を実行する 143
1)戦争指導と作戦指導 144
2)「作戦水平線」サイクルの発動 148
3)ハイブリッド編成の司令部 152
4)「バトルリズム」を構築する 160
5)作戦指導のための「意思決定サイクル」166
6)「作戦指導」に求められるポイント 175
第6章 意思決定を阻害する「落とし穴」181
1)個人に起因する要因 182
2)組織に起因する要因 189
3)「レッドチーム」で意思決定を支援する 193
4)「レッドチーム」による批判的検討 199
5)「レッドチーム」による敵の模擬 206
6)効果的な「レッドチーム」活動の条件 207
おわりに 210
付録1 平時と危機発生時の計画作業 214
付録2 統合作戦における命令の種類 217
付録3 統合作戦の原則 218
付録4 統合作戦計画標準様式 220
付録5 一般的な論理上の誤り 224
付録6 悪魔の代弁者 227
付録7 用語・略語集 228
付録8 作戦計画作成のためのJOPPステップと意思決定サイクル(折込図)
主要参考文献 235
コラム(1)「独創的な発想」とは? 33
コラム(2) 目標の堅持と柔軟性について 61
コラム(3)「行動の自由」とは? 104
コラム(4) 作戦のための文章 138
図1 戦いの階層:戦略・作戦・戦術レベル 18
図2 統合任務部隊の構成例 21
図3 6フェーズ作戦モデル 23
図4 作戦術、作戦設計、JOPPの関係 32
図5 問題の定義 56
図6 目標系列:エンドステート・目標・効果・任務の関係 58
図7 PMESII分析による重心の分析イメージ 64
図8 重心に対する防護と撃破の検討例 66
図9 直接アプローチと間接アプローチ 67
図10 作戦系列の例 71
図11 分野別非軍事活動系列の例 72
図12 初期的な作戦アプローチの導出 73
図13 作戦資材補給の概念 80
図14 縦深性の概念と活用例 83
図15 フェーズ区分 89
図16 フェーズ区分:分岐策、事後策、決心点 90
図17 大規模、長期作戦アプローチの完成 92
図18 分野別非軍事活動系列と支援目標の関係例 93
図19 時系列的な活動系列と相互関係の例 94
図20 「イラクの自由作戦」における作戦系列とスライスの関係(推測)95
図21 作戦評価の考え方 106
図22 「イラクの自由作戦」の作戦概念における全体線表(推測)121
図23-1 ウォーゲーム成果物:COAスケッチ 127
図23-2 ウォーゲーム成果物:決心支援マトリックス 128
図23-3 ウォーゲーム成果物:同期化マトリックス 129
図24-1 COA比較:加重数値比較法の例 131
図24-2 COA比較:ナラティブまたは箇条書き比較法(NEOの例)132
図24-3 COA比較:プラスマイナス比較法(医療支援の例)132
図25 3つの作戦水平線 149
図26 異なる階層の司令部間の垂直的統合 151
図27 Jコード編成の例 152
図28 機能/ミッション志向型ハイブリッド司令部編成の例 153
図29 PMBでの調整マトリックスの例 157
図30 作戦/計画同期化マトリックスの例 159
図31 タッチポイントの例 161
図32 週間および日々バトルリズムの例 162
図33 クリティカルパスの例 166
図34 指揮官の意思決定サイクル 167
図35-1 作戦環境:エスカレーション評価の例 170
図35-2 任務評価マトリックスの例 171
図36 作戦設計と作戦計画作業のバランス 173
図37 DUBスライド構成の例 174
図38 個人と組織に起因する「落とし穴」193
図39 利害関係者のマインドマッピングの例 197
図40 レッドチームの役割・手法と主な適用場面 198
図41 競合仮説分析の例 200
図42 SWOT分析の例 203
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ご覧になれば分かる通り、
特筆すべきは
「事例としての「イラク戦争とフォークランド戦争」」
と
充実した図表です。
前者は戦史の概略を解説したもので、
とくに、時系列表示が非常に役立ちます。
後者は、本文の概念理解のために作られたもので、
ことばでは把握しがたい概念をイメージでパッと
つかめる優れものです。
編集担当者さんのご苦労をお察しします。
著者はこの方。
堂下哲郎(どうした てつろう)
1982年防衛大学校卒業。米ジョージタウン大学公共政策論修士、
防衛研究所一般課程修了。護衛艦はるゆき艦長、第8護衛隊司令、
護衛艦隊司令部幕僚長、第3護衛隊群司令等として海上勤務。陸
上勤務として内閣官房内閣危機管理室(初代自衛官)出向、米中
央軍司令部先任連絡官(初代)、統幕防衛課長(初代)、幹部候
補生学校長、防衛監察本部監察官、自衛艦隊司令部幕僚長、舞鶴
地方総監、横須賀地方総監等を経て2016年退官(海将)。
毎週月曜日の連載「戦う組織のリーダーシップ」の著者です。
今回のキャンペーンは以下のとおりです。
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『作戦司令部の意思決定 ー米軍統合ドクトリンで勝利するー』
堂下哲郎(著) A5判236ページ
著者サイン本 23セットのみ
統合作戦の意思決定はいかに行われるのか?がわかり
作戦司令部の意義・価値を把握でき
ビジネスへの応用、報道評価のスキルまでも磨いてくれる
「信頼できる」意思決定技法の解説書
●元海将、元横須賀地方総監、元自衛艦隊司令部幕僚長、元米中
央軍司令部先任連絡官(初代)、元統幕防衛課長(初代)、と
いう著者の経歴が、信頼できる意思決定技法の解説を可能にし
ました。
●作戦司令部というスタッフ組織におけるる意思決定技法に焦点
が当てられています。「組織の意思決定」分野で、他に類書は
見当たりません。
●作戦計画を作る具体的な手順を詳細に解説。
一般社会での各種計画作成にも活用できる内容です。
●作戦を考える土台となる「戦いの階層、作戦の成り立ち、作戦
術、統合任務部隊、作戦の流れ(6つのフェーズ)」など、
今そこにある危機を理解するうえで必要不可欠な基礎知識が身
につきます
●特に身につけてほしいのは、「6フェーズ作戦モデル」です。
今ここにある危機が「どの程度の危機なのか?」を見極める
強力なツールです。
●具体的な戦例が豊富に紹介されており、「理論に血を通わせ、
読み手が腑に落ちるまで理解できる」工夫があります。
●参考事例として採用されている戦史が、
主にイラク戦争とフォークランド戦争で、あまり目にしません。
この点も個人的なおすすめポイントです。
●充実した付録が8つついています。内容はつぎのとおりです。
(巻末に7つ、折込図が1つ)
「平時と危機発生時の計画作業」「統合作戦における命令の種類」
「統合作戦の原則」「統合作戦計画標準様式」「一般的な論理上
の誤り」「悪魔の代弁者」「用語・略語集」
「作戦計画作成のためのJOPPステップと意思決定サイクル」(折込図)
数は少ないものの、いずれも他では得難い内容ばかりです。
とくに「一般的な論理上の誤り」「悪魔の代弁者」「用語・略
語集」は日常的に使える活きた資料といえましょう。これひそ
かなおススメです。
●いま起きている軍事事象、安保事象を、作戦を立案する幕僚の
冷徹な目線で見ることができる知的インフラを養ってくれます。
今そこにある危機が実際にはどういう状況なのか?への理解が
深まり、必要以上の不安を抱くことなく、冷静な頭脳で各種情
報を批判的に受け止め、自分なりの妥当な意見を持てるように
なります。
●「具体的な戦例のとりあげ」「各章の冒頭にあるサマリー」
「章末にあるまとめ」「面白い囲みコラム・事例紹介」など、脇
よみものの質も高いです。ここを読むだけでも面白いです。
▼統合作戦の意思決定はいかに行われるのか?を知りたい方だけ、コチラから
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■2018年9月23日20時~2018年9月27日20時締切。(木曜日)
特典1:何冊でも送料無料
特典2:著者直筆のサイン本(デビュー作なので初サイン。貴重です)
特典3:振込手数料は無料(同封の振込用紙でカンタン後払い)
特典4:サイン本頒布は数量限定
特典5:書店で並ぶ前に本を読めます
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ご参加お待ちしています!
エンリケ
追伸
予約が規定数に達すれば予告なく受付を終了します。
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