〇〇さん、
おはようございます、エンリケです。
この本は、〇〇さんの防衛論の目を拓く虎の巻です。
おかしな安保防衛の国会論議に的確な批判を
奇妙な軍事防衛をめぐる報道に一喝を
安保防衛軍事に関して変なことを口にする人々をひと言で
黙らせることばを
発揮できる知的ツールがこの本には
詰まっています。
元になっているのがメルマガ連載だから言うんじゃありません。
メルマガ連載ではできなかった
ビジュアル面が充実しているこの本は、
単なる連載まとめ本ではありません。
著者もお書きになっていますけれど、
防衛軍事の幹の部分に焦点を合わせたこの本は、
軍事防衛に無縁だった防大新入生が、
生まれて初めて防衛を学ぶレベルの内容です。
理解に当たって軍事知識も安保知識も必要ありません。
足し算引き算さえできれば理解できる
画期的にわかりやすい防衛論入門です。
防衛論入門を謳う本を苦しんで読んでも、
防衛や国防軍事の知識が増えるだけで、
理解がさっぱり深まらなかった。
もしかしたら〇〇さんもそうではないですか?
なら、苦しまずに読める
真の防衛入門書を
読めばいいんです。
そんな本ですこの本は。
戦力とは?
同盟とは?
集団的自衛権とは?
個別的自衛権とは?
核戦力とは?
などなど
軍事防衛安保を考える上で必須の概念理解が
これほどわかりやすく頭に沁みこむ本を
これまで読んだことありません。
そう、この本は
防衛を理解したい人のための
虎の巻なのです。
まずはあなたが読んでから、
大切な人に勧めてあげてください。
わかったよエンリケさん。
で、どういう内容?
わかりました、ご紹介しましょう。
◆もくじ
はじめに
序章 防衛論の幹と枝葉
防衛に欠かせない戦力と意思
防衛論を複雑にする「意思」の問題
防衛論を理解するために、見えやすく、わかりやすい「戦力」
第1章 通常戦力で考える防衛論
第1節 国が一つの場合に戦力は必要か
通常戦力と警察力の違い
国が一つの場合に必要な力とは
内戦をどのように解釈するか
第2節 国が二つになると必要になる戦力と個別的自衛権の行使
国が二つになるとなぜ戦力が必要になるか
侵攻する国から自国を守るために何が必要か
国を防衛するために必要となる戦力と抑止力
戦争が禁止されてる中で、認められる自衛権とは
第3節 国が三つになると必要になる同盟関係と集団的自衛権の行使
国が三つになると複雑になる戦力バランス
小国同士が協力することで、より少ない戦力で国が守れる
効率的・効果的な防衛が可能となる集団的自衛権
第4節 複数国で必要な戦力バランスと集団安全保障
国の数が置く鳴門、より重要になる「意思」の分野
複数国では複雑な戦力バランスにより戦争を抑止
集団的自衛権が機能しないケースで必要となる集団安全保障
第2章 核戦力で考える防衛論
第1節 核戦力の特徴
防衛や安全保障を考える上で不可欠な核戦力
核兵器の特徴、その凄まじい威力
核兵器が凄まじい威力を持つ原理
通常戦力と異なる核戦力の運用要領
第2節 核戦力による戦争の抑止
戦争を抑止する効果の高い核戦力、使わないことを前提とした戦力
核戦力による核戦争の抑止
核戦力による通常戦争の抑止
第3節 核戦力を持たない国に提供される核の傘
日本もアメリカから借用している核の傘
核戦力に対抗するための核の傘
通常戦争も抑止する核の傘
核戦力による威嚇、恫喝に対抗するための核の傘
第4節 核抑止が働かない場合
核兵器の破壊力が核抑止を働かせなくするジレンマ
核戦力保有国同士で核抑止が働かない場合
核戦力を保有しない国に核抑止(核の傘)が働かない場合
核戦力を保有しない国の領土問題を複雑にする核の傘
核戦力の理解と議論は国の防衛にとって必要不可欠
第3章 日本周辺国の戦力関係から分析した日本の安全保障環境
第1節 戦力の数値化
現実の防衛問題や安全保障問題にも対応できる、戦力主体の防衛論
国の戦力を数値化し、比較、分析することの意味
戦力をいかに数値化するか
第2節 戦力量(兵器や兵員の数)で分析する日本周辺の安全保障環境
兵器や兵員の数で日本周辺の安全保障環境を概観する
海に囲まれた日本の地理的環境が防衛に及ぼす影響
島国の日本に陸上戦力は不要か
日本の防衛に不可欠なアメリカとの同盟関係と在日米軍
日本の防衛に間接的な役割を果たしている大国同士での牽制
日本の周辺地域でも特殊な軍事状況にある朝鮮半島
何故、中国の一部とされる台湾が大きな戦力を持つのか
第3節 「Global Firepower」の指数を国防費で補正して分析
する日本周辺の安全保障環境
「Global Firepower」の指数に基づく日本周辺諸国の戦力の数値化
各国の国防予算を評価して「Global Firepower」の数値を補正
補正した「Global Firepower」の数値で考察する日本周辺の安全保障環境
第4章 実際の防衛問題を戦力主体の防衛論で考察
第1節 北朝鮮の核・ミサイル開発問題
北朝鮮の核・ミサイル開発の経緯
北朝鮮から見た、周辺の安全保障環境
北朝鮮が核・ミサイル開発を継続する理由
北朝鮮の核・ミサイル開発が日本に与える影響
北朝鮮が日本に対し核ミサイルを発射する事態とは
第2節 中国の海洋進出問題
中国が国防費を増加させ、戦力(特に海上戦力)を増強する目的
中国の海洋進出が日本の安全保障に及ぼす影響
第3節 集団的自衛権の憲法解釈
日本における集団的自衛権の議論がわかりにくい理由
日本がアメリカに対して必要な集団的自衛権行使とは何か
第4節 憲法第9条
憲法第9条を素直に解釈すると自衛隊は違憲か合憲か
自衛隊が合憲と解釈される理由
終章 日本が将来必要とする防衛力
本防衛論の総括
日本の防衛力整備の方向を考察、提言
北朝鮮の核・ミサイルへの対応(その一 ミサイル防衛)
北朝鮮の核・ミサイルへの対応(その二 策源地攻撃能力)
中国の海洋進出への対応
将来の日本周辺の安全保障環境を見据えての防衛力整備
おわりに
いかがでしょう?
読みたくなってきませんか?
著者の市川さんは、元陸将補[★★ 陸軍少将]、元武器学校長。
防衛ジャーナリスト・桜林美佐さんがMCをつとめる
「国防ニュース最前線」(チャンネルくらら)に出演されて
いるほか、弊マガジンで毎週水曜日20時に配信している
「意外と知られていない面白兵器技術」の著者でもあります。
略歴はつぎのとおり。
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市川文一(いちかわ・ふみかず)
1961年生まれ。長野県出身。防衛大学校27期生。1983年、陸上自
衛隊に入隊。
2002年に1等陸佐に昇任後、第13後方支援隊長、統合幕僚監部
人事室長、装備施設本部武器課長、陸上幕僚監部武器・化学課
長、東北方面後方支援隊長、愛知地方協力本部長として勤務、
2015年陸将補に昇任後、陸上自衛隊武器学校長の勤務を最後に
2017年8月に退官。
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ここまで読んでくれた〇〇さんだけに
こっそりお話ししますが、
特におススメしたいのは、
核戦力の解説(第2章)です。
水爆とは?
核融合反応とは?
核分裂反応とは?
など、核を語る上で欠かせない常識も
ゼロからわかります。
ここだけで一冊本を作ってもいいんじゃないか?
と思うほどわかりやすくて完成度が高いです。
これまで読んだ核兵器に関する解説では、
もっともわかりやすく、ツボを心得た内容です。
この快感をあなたにも味わってほしいです。
心からおススメします
『猫でもわかる防衛論』
市川文一 (著)
出版社: 大陽出版株式会社 (2018)
発売日: 2018/3/21
⇒
http://okigunnji.com/url/314/
※帯にあるのは、市川さんの防大同期、ヒゲの隊長・佐藤正久
参議からの推薦のことばです。
エンリケ
追伸
ネットから得られるのは情報で、本から得られるのは知識だ。
と喝破した方がいますが、そのとおりと感じます。
同じものでも形が変わると質が変わるということでもあります。
スポンジに水が沁みこむように、
脳髄に栄養分が沁みこむように、
自分の中に新たな知識が沁みこんでゆく快楽は、
残念ながら本を読むことからしか得られません。
おススメです。こちらからどうぞ。
『猫でもわかる防衛論』
市川文一 (著)
出版社: 大陽出版株式会社 (2018)
発売日: 2018/3/21
⇒
http://okigunnji.com/url/314/