配信日時 2020/01/17 19:50
配信数
477

お待たせ致しました!サバティーニ中年編

お恥ずかしながら、
「【サルバトーレ青年編】の
続編はまだなの?」と
皆様にお声をかけていただいたので、

慎んで
【青山サバティーニ中年編】を
お贈りさせていただきます。

やはり、
ここから先は、

おっさんの
物語りになりますので、
興味の無い方は、お引き返しください。



10年以上前に
僕は都内、激戦地区の
有名レストランで
働いてました。

【青山サバティーニ】という
レストランです。


更にその前に働いていた
中目黒サルバトーレの
ピッツァのスキルを
ひっさげて。


中目黒サルバトーレは
目黒川沿いにあるお店で

桜の季節になると
毎年ニュースになるくらい
ものすごい数の人が訪れます

そうでなくとも、
金、土、日は戦場のように
忙しいお店でした。

なので、

「ピッツァには自信が有ります‼️」

・・なーーんて息巻いて
面接に行きました。


後の僕の師となる、
料理長が面接してくれました。

「ピッツァができるのは頼もしいなぁ」

ぼくは
「こんな名店の料理長に
はなから認めてもらえるなんて嬉しいなぁ」

と思いました。


面接も終わり、
料理長が、「それじゃあ、皆に紹介するよ」
と言われ、ワクワクしながら
厨房に向かいました。


料理長が
「さあ、ここが君の持ち場だよ」

ピッツァ場です。

そこには、パンをピッツァ窯に
入れている人がいました。

「おい、◯月◯日から来てくれる
事になった森野くんだ。」

と紹介された方が
副料理長でした。

僕は、
「宜しくお願いします!!」

副料理長は
作業は止めずに
「はーい、宜しく」
と言って、振り向き、

深くかぶったコック帽の
隙間から虎のような
鋭い目で見てきました。

僕は、
「副料理長、コワッ・・」

と感じながら、その場を
後にしました。

しかし、

さっきスルーしてきた
厨房のなかには、
5人程コックがいましたが、

全員
【サバティーニの料理人】
という事を忘れていました。

続く・・・・