〇〇〇〇さん

こんにちは、坂佐井です。

前回のメルマガでは「起業したら続ける覚悟を持とう」というお話をしました。

事業を続けるためには、学びを続け、人脈を育み、信頼を積み重ねることが大切です。


では、法人を立ち上げた場合はどうでしょうか。

実は、個人事業の延長線上にあるようでいて、法人の継続にはもう一段深い覚悟が求められます。


それは「自分がいなくなっても会社を存続させる」という視点です。

会社は代表者個人の寿命で終わるものではありません。

法人格は、人が亡くなっても続いていくものです。

だからこそ、法人を作ることは「未来に自分の志を託す」ことでもあるのです。


この夏休み、地域の夏祭りや子ども食堂で多くの子どもたちと関わる機会がありました。

子どもたちは目を輝かせながらゲームを楽しんだり、ラムネを片手に笑ったりしていました。

その姿を見ながら「この子たちが大人になったとき、自分たちの会社はどんな存在であってほしいか」と強く思ったのです。


楽しい思い出やイベントの時間ももちろん大切ですが、それ以上に大人が子どもたちに伝えられるのは「社会に必要とされる仕事を続けていくこと」や「仲間と一緒に未来をつくる姿勢」なのではないでしょうか。

そう考えると、法人をつくることは単にビジネスを大きくすることではなく、未来の世代に何を残すのかという“約束”でもあるのだと実感しました。

では、そのために何が必要か。


第一に、人を育てることです。

どれだけ優れた経営者であっても、一人でできることには限界があります。

自分の考えや姿勢を次の世代に伝え、共に働く仲間に受け継いでいくことが欠かせません。

教育とは時間も手間もかかりますが、会社が長く続くための一番の投資でもあります。


第二に、理念を育てることです。

利益を上げるだけでは会社は長く続きません。

社会に必要とされる存在であるかどうかが問われます。

理念がしっかりと根付いていれば、経営者が代わっても会社はぶれずに歩み続けることができます。


たとえば、創業から百年以上続く老舗企業は、単に商品を売るだけでなく「社会にどう貢献するか」という理念を持ち、それを代々受け継いできました。

理念があるからこそ社員が誇りを持ち、顧客からも信頼され、世代を超えて存続することができるのです。


会社をつくるというのは、事業を始める以上に重たい責任を背負うことです。

自分ひとりの生活や人生だけではなく、共に働く仲間、その家族、さらには地域社会にまで影響を及ぼします。

そして、将来の世代にもバトンを渡していく存在になります。


だからこそ、法人を作るときは「何十年、何百年と続く会社にする」という視点を持つことが大切です。

目先の利益だけではなく、「この会社は社会に必要だ」と思われる存在に育てていく。

そのために人を育て、理念を磨き、事業を続ける。


この夏休みに子どもたちと触れ合って感じたことは、未来に希望をつなぐのは「理念を持って続ける大人たちの姿」だということでした。

子どもたちが大人になるその時にも「自分たちの会社が役立っている」と胸を張れるように、法人は理念を携えて歩み続ける必要があります。


まちなかbizは、その歩みの第一歩を共に踏み出し、共に未来を育てていく場でありたいと願っています。


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