配信日時 2023/12/28 22:00

【号外版】西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み~ギリシャ神話6 太陽の神アポロンがもたらせた悲劇の女神


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。


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☆西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み~ギリシャ神話
 第6回 太陽の神アポロンがもたらせた悲劇の女神

ライブ動画はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=rN_8CgdfC70

▼主人公:アポロン(男)不倫の子
 太陽の神、予言の神、美の神

▼1.ダフネ(女性)編
 人間だから神々の愛に慣れていない

・アポロンがエロス(キューピット)をからかう
 怒ったエロスは恋の矢を2人に放つ
 ・アポロン→ダフネを追いかける
 ・ダフネはアポロンから逃げる
 ・追いつかれそうになり、
 ダフネは木に変身させられた。
・豆知識
 ・リースみたいな冠
 ・マラソンの月桂冠

▼2.ヒュアキントス(美少年)編
・友情と死
・豆知識:ヒアシンス(花)の由来

▼3.カッサンドラ(女)
・伏線:トロイア戦争
 アポロンから予知の能力を与えたが苦しめられる
 予言に従う
トロイアがギリシャに負ける予知夢

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第6回 太陽の神アポロンがもたらせた悲劇の女神


▼主人公:アポロン(男)不倫の子
 太陽の神、予言の神、美の神


アポロンはギリシャ神話の重要な神の一つで、オリンポス十二神の中で特に重要な位置を占めている。

アポロンはゼウスとレト(前々回ヘラに見つかり、出産を許されなかった)の子供として生まれた。

彼は美しさ、芸術、音楽、詩、予知、などまばゆいばかりに美しく輝く存在であることから、光明の神とも呼ばれたことから太陽の神とされた。

また矢を射る技術にも優れ、知・技・体すべてを兼ね備えた神であり、ギリシャ神話の若い男性として、金髪で美しい容姿を持った理想像ともいわれる。

アポロンは予言の神でもあった。

デルポイにある神託所で最もよく知られている。

ここでは彼の神託を受けた巫女ピュシアが神託を告げ、未来を予言した。

アポロンの神託所は古代ギリシャで非常に重要であり、多くの人々が彼の助言を求めた。

神話の世界でも、岐路に立たされた英雄たちがここを訪れ、そのお告げに従って行動する場面が何度も登場する

例:ヘラクレスに12の難行を命じたのも、オイディプスに「父を殺し、母と交わる」という衝撃的な運命を告げたことでも有名。



▼1.ダフネ(女性)編
 アポロンとダフネ、美と愛の悲劇!逃れられぬ運命、哀れな変身、そして失われた愛の響き

昔々、美しさと芸術の神アポロンは、美しいニンフのダフネに一目ぼれした。

しかし、ダフネは神々の愛に慣れていなく、アポロンの愛を受け入れなかった。

なぜか?

それは、アポロンが愛の神エロスの小さい弓矢をからかったことが原因である。

怒ったエロスは、アポロンに恋心を掻き立てる黄金の矢を放ち、ダフネには、恋心を去らせる鉛の矢を放った。

ある日、アポロンは熱烈な愛を抱え、ダフネに追いかけることを決意した。

しかし、ダフネはその恐れから逃げることに焦り、川や山々を駆け巡りながらアポロンから逃げ続けた。

アポロンは執拗に追いかけたが、ダフネは体力が尽き、逃れることができず、最終的に神々に助けを求める。

その祈りに応えた父ネイオスは、ダフネをゲッケイジュ(ミカンの木)に変身させたのである。

アポロンは手を伸ばす寸前で、彼女は木に変わってしまったのである。

彼女の美しい肉体は枝に、柔らかな肌は樹皮(じゅひ)に変わり、美しい髪は葉っぱとなる。

アポロンはダフネが木に変わったことで深い悲しみに暮れた。

アポロンはひどく悲しみ、「せめて私の聖樹になって欲しい」と願った。

ダフネは枝を揺らしてうなずき、月桂樹の葉をアポロンの頭に落とした。

アポロンはこの葉で冠をつくり、その後これを肌身から離すことはなかった。

この物語は、美と自由、神話の中での不可避な運命を通して、人間の欲望と神々の介入の複雑な関係を描いている。



豆知識:マラソンなどの競技で優勝した選手の頭上を飾る月桂冠

スポーツや様々な大会で優勝者やメダリストが頭にのせている、あの葉っぱで作られた冠の方です。

この葉っぱが「月桂樹(ゲッケイジュ)」の葉です。

ギリシア神話の絵画や彫刻でもよく見かけると思います。

古代ギリシアでは月桂樹はギリシア神話における光明神アポローンの霊木として、崇められていました。

そのアポローン神の祭儀であるピューティア大祭の勝者に、この月桂樹で作られた冠、月桂冠が与えられていたそうです。

またローマ帝国では、闘技会の勝利者にはシュロの小枝が与えられ、卓越した者には月桂冠が与えられていました



▼2.ヒュアキントス(美少年)編
美少年ヒュアキントスとの関係

アポロンはオリンポスの神々の中でも最も美しき存在で、彼の美と才能に魅了されるものは少なくない。

しかし、アポロンが心を奪われたのは、女性だけではなかった。

ある日、美少年ヒュアキントスと出会ってしまう。

ヒュアキントスは美しい花々の中で育ち、その容姿は絶世の美しさを誇った。

アポロンはこの優れた美しさに惹かれ、ヒュアキントスとの友情が芽生えた。

共に時間を過ごし、アポロンはヒュアキントスに様々な芸術とスポーツを教えたのだ。

しかし、運命は悲劇をもたらることとなる。

ある日、アポロンとヒュアキントスはディスク投げの競技に興じていた。

西風の神ゼピュロスもまたこの少年を愛していたため、嫉妬の炎がメラメラと燃え上がり、意地悪な風を吹き起こしたのだ。

アポロンがディスクを投げ、ヒュアキントスはそれをキャッチしようとしたが、その意地悪な風により、ディスクは彼の頭部に当たってしまったのだ。

ヒュアキントスは致命傷を負い、アポロンはその悲劇を目の当たりにする。

アポロンは全力で友を救おうとしたが、手遅れだった。

ヒュアキントスは息絶える寸前、最後の言葉としてアポロンに感謝の言葉を告げ、美しい生命を閉じたのである。



豆知識:ヒアシンスの由来

アポロンは深い悲しみに暮れ、彼の美しい友の死を悔い続けました。

彼はヒュアキントスの死を永遠に記念するため、彼の血から生まれた花を創り出した。

その花は美しさと哀れみを象徴し、アポロンの心の中で友情の記憶を今もなお灯している。

この花は少年の名を取って、ヒアシンスと呼ばれるようになった。

この物語は美と死、友情と悲劇が交錯する、感動的な神話の一ページです。



豆知識:同性愛(少年愛)が普通だった古代ギリシャ

古代ギリシャでは、年上の中年と少年の間においての少年愛は、文武両道を指導する一種の教育であるとも考えられていた。

深い愛と信頼で結ばれた理想的な師弟関係とみなされ奨励されていたほどで、スパルタやテバイなどの軍隊で制度化されていた事実もある。



▼3.カッサンドラ(女)
トロイア戦争の伏線4 トロイアのカッサンドラ

古代ギリシャ、神々が天上で踊る神聖な宴の中、美少女カッサンドラは、アポロンの胸の中にいた。

美少女カッサンドラは美の神アポロンに心を奪われ、神聖な結びつきを感じていた。

アポロンは素直ないい娘のカッサンドラに、誠意の印として、予知の能力を与える。

しかし、本当に予知の能力がついたのかどうか、アポロンとの未来の一片が見えたのである。

その光景は彼女を恐怖に陥れた。

アポロンが彼女を裏切り、その愛は運命に呪われることを示していたからである。

カッサンドラは未来の断片を逃れようと努めたが、予知の力は抗う(あらがう)ことができず、アポロンの裏切りの影が彼女を追い詰めた。

彼女は神々に警告を発し、アポロンとの絆を切り捨てることを考えたが、彼女の心は深く彼に縛られていた。

アポロンは彼女に愛を誓い、未来の予知は誤りだと強く否定した。

しかし、カッサンドラは未来の予知に抗うことができず、彼女の心は矛盾(むじゅん)に揺れ動きだす。

彼女は愛と不安の狭間で揺れ動く中、神託の力はますます彼女を苦しめた。

物語は次第に緊張を高め、運命に翻弄される中、カッサンドラは彼女自身の選択を迫られた。

最終的に、彼女は未来に従うことを決断し、アポロンとの別れを選ぶ。

アポロンは愛を叫び、彼女の決断を理解できないまま、彼女のもとを去ったのである。

アポロンは予知の能力を与えたことを悔い、そして、カッサンドラの予言は誰も信じないようにしたのである。

以来、カッサンドラは、すべての事柄に関して正確な予言を下した。

しかし誰もがそれを信じない、そういう宿命を担うことになった。

そしてまた、火の海の中でギリシャ人に犯される自分の姿や、囚われの身となってギリシャ船に繋がれた自分自身の姿や、そして鋭い刃が彼女の脳をめがけて落ちてくる様が、予知の能力として見えたのである。

それは逃れることのできない彼女の未来であった



▼次回第7回目はペルセウス
次回のメルマガでも、新たな興味深い話題をお届けしますので、お楽しみに。


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