配信日時 2023/11/23 22:00

【号外版】西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み~ギリシャ神話5 美の女神アフロディテと愛の神エロス


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。


================================
☆西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み~ギリシャ神話5
 美の女神アフロディテと愛の神エロス

ライブ動画はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=OMILAhk8XOE
愛と美の女神、争い、不倫、本当の愛とは?
エロス神がでてきたり、キューピットの由来だったり。

インタビューワ:玉那覇 仁
================================


第5回 美の女神アフロディテと愛の神エロス


1.愛と美の女神 アフロディテ

ギリシャ神話における愛と美の女神

彼女はローマ神話ではヴィーナス(Venus)として知られている。

アフロディテは、美と愛、欲望、誘惑、性的魅力に関連する神話的な要素を象徴している。

ヘラやアテナも気高く美しいが、アフロディテは、完璧な容姿に加え、男たちを虜にする官能的な美しさを備えていた。


解説

本来は豊穣多産の女神だが、しだいに愛の女神としての性格が濃くなり、自ら恋愛に励むかたわら、人々の情欲を掻き立て恋愛させることにせいをだしている



2.ウラノスの陰部からアフロディテは生まれた!?

父ウラノスと母ガイアの子供たちが父ウラノスによって追放され、母ガイアは復讐を望んだ。

母ガイアは鉄でできた大鎌を作り、息子のクロノスに父ウラノスを攻撃させた。

息子のクロノスは父ウラノスを傷つけ、父ウラノスから剥ぎ取った陰部を海に投げ捨てた。

この海から生まれたのがアフロディテだ。

彼女は泡(aphros)から生まれ、美しい女神として誕生した。

そのため、アフロディテは「泡の女神」とも呼ばれる。

彼女は美と愛の女神とされ、その美しさと魅力は伝説的で、多くの神話や物語で愛と美に関連した出来事に関与したのである


解説

ヴィーナスの誕生

アフロディテは泡の中から裸のままで生まれ、ホタテ貝の貝殻に乗って、地中海の東端のキプロス島に上陸したとされています。


3.アフロディテの夫は醜男(ぶおとこ)だった

ヘパイストスは、ゼウスとヘラの子供であるとされる。

ところが、生まれたヘパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。

これに怒ったヘラは、生まれたばかりのわが子を天から海に突き落とされるという不幸な生い立ちを持つ。

その後、ヘパイストスは海の女神テティスとエウリュノメーに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという。


4.火と鍛冶の神、ヘパイストス

ヘパイストスはこの侮辱に対する復讐を計画し、巧妙な罠を仕掛けた。

彼は美しい黄金の玉座を作り、それを贈り物として母ヘラに送る。

母ヘラは、この玉座を喜んで受け取り、座った瞬間、玉座から立ち上がることができなくなった。

この黄金の玉座は魔法で母ヘラを鎖で縛ったのだ。

ヘパイストスだけが母ヘラを開放できるため、彼をオリュンポスに迎え入れようとするが、母を恨むヘパイストスは来なかった。

酒神ディオニュソスが酒で酔わせて、ようやくオリュンポスに来るが、解放の条件として、美の女神アフロディテとの結婚を要求した。


解説

こうした条件で結婚したわけだから、アフロディテは当然ヘパイストスを好きではないし、こんな結婚生活がうまくいくわけない。
そこでアフロディテは不倫をすることになるのだ。


5.アフロディテとアレスの不倫1

アフロディテは美と愛の女神で、彼女は結婚しているにもかかわらず、浮気相手はたくさんいた。

夫鍛冶の神ヘパイストスは、醜い容姿だったりすることから、アフロディテは彼に満足できなかったのである。

なかでも親密だったのは、軍神アレスである。

アフロディテは愛と美の女神として、魅力の力を行使し、アレスを誘惑する。

2人は互いに魅了され、不倫関係が始まった。

しかし、アフロディテとアレスの不倫が露見すると、ギリシャ神話における神々や人々の社会ではスキャンダルとなる。


6.アフロディテとアレスの不倫2

特に、アレスとアフロディテの不倫がヘパイストスの知るところとなった際、ヘパイストスは激昂する。

ヘパイストスはアフロディテとアレスを捕らえるために策略をめぐらし、特別なベッドを作り、アフロディテとアレスが一緒に寝るとベッドから動けなくなる仕掛けを施したのである。

アフロディテとアレスがベッドに縛りつけられると、神々やヘラクレスなどの英雄たちが介入し、不倫の事態は解決された。

しかし、その後も二人は密会を重ね、子供までもうけている。その子供の一人がエロスともいわれている。



・軍神アレスとは

荒々しい戦いの神であり、暴力的で戦争や殺戮と血を好む神である
乱暴なので、神々から嫌われていて、ゼウスも手を焼くほどであった。


7.英語の月名の由来

1月 

「January」は、ローマ神話における最古の神「ヤヌス(Janus)」を由来とする月で、「ヤヌス」は時間・扉・門を司る天空神としても知られる。

「門」は始まりと終わりの象徴であり、前と後を見つめる双面(=一つは若く未来を見つめ、もう一つは老いて過去を見つめる)を「行く年来る年」になぞらえて、「ヤヌス」を一年の最初の月に当てたと言われてるんだと。

ちなみに「ヤヌス」は、ローマ神話の主神「ユピテル並びにギリシャ神話の主神「ゼウス」と同一視されている。


2月

2月の語源となったのはローマ神話の月と贖罪(しょくざい)の神「フェブルウス(Februus)」です。

古代ローマでは、毎年2月に、戦争で亡くなった戦士たちの霊を弔うために慰霊祭「フェブルアーリア(Februalia)」が行われていた。

「フェブルウス」はその主神となる存在で、死者や霊と関わりが深く、冥界の王「プルート」と同一視されている。

プルート(Pluto)はローマ神話における冥界の神。太陽系の惑星・冥王星(プルート)の象徴。つまりギリシャ神話のハデス(Hades)にあたる。


3月

「March」の由来となったのは、ローマ神話の軍神「マルス(Mars)。

「ロムルス暦」において「3月」は一年の初めとなる月で、冬に中断された軍事作戦を再開する時期でもあった。

そのため、戦いの勝利を願って、戦争の神である「マルス」を月名に取り入れたと言われている。

ちなみに「マルス」は、太陽系の惑星「火星(マーズ)」の名前の語源にもなっていて、これは、当時の人が火星の赤い外観から「戦争の火」や「赤い血」を連想したからである。

マルス(Mars)・・・・ローマ神話における戦いの神で、ギリシャ神話の「アレス(Ares)」に相当する


4月

古代ローマでは、毎年4月1日に愛と美の女神「ヴィーナス」を称える祭の「ウェネラリア(Veneralia)」が催されていた。

4月の英名は、その「ヴィーナス」と対になるギリシャ神話の神「「アフロディーテ(Aphrodite)」に由来するもの。


5月

マイア(Maia)・・・・ギリシャ神話における大地の実りを司る豊穣の女神。

全能の神ゼウスの愛人。古代ローマでは、毎年5月1日にこのマイアに供物を捧げ、春の訪れと豊穣を祝う祭りが行われていた。

現在の5月1日に開催される労働者の祭典メーデー(May Day)はそれに由来するもの。


6月

「June」の語源となったのは、結婚・出産を司る女神「ユノ(Juno)。

6月に結婚すると幸せになれる「ジューン・ブライド」の言い伝えは、この女神「ユノ」に由来。

ユノ(Juno)・・結婚・母性・出産を司るローマ神話の女神。ユピテルの妻。女性の守護神で、月との関わりが深い。ギリシャ神話ではゼウスの妻ヘレにあたる。


7月

「7月」はもともとは5番目を表す月で、古くは「Quitilis」と呼ばれていた。

7月はローマの英雄「ユリウス・カエサル(Lulius Caesar」が暗殺され、彼への敬意と畏怖を込めて、誕生月の「July」(=カエサル【Lulius】の英名)になった。

ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Lulius Caesar)【紀元前100年~紀元前44年】

英名はシーザー。

共和制ローマ時代の政治家・軍人で、ポンペイウス・クラッススとともに第一回三頭政治を結成した。

独裁的な支配を行ったことで共和派の反感を買い、暗殺される。

「賽は投げられた」「ブルータス、お前もか」などの名言で知られる。


8月

もともとは6番目の月を意味する「Sextilis」の名で呼ばれていた。

カエサルの後を継いで内乱を鎮め、初代ローマ皇帝となった「アウグストゥス(Augustsu)へ敬意を示すために、後の時代に「August」へ改名された。

アウグストゥス(Augustsu)【紀元前63年~紀元前14年】・・古代ローマの政治家で、ローマ帝国初代皇帝。

前名は「オクタウィアヌス(Octavianus) 」。誕生月は8月。

感情的な叔父のカエサルとは対称的に慎重な性格で、人から好かれるタイプだった。

権力を持つことで恨みを買うことを恐れ、常に市民の第一人者でいようとした。


9月 September/10月 October/11月 November/12月 December

9月~12月はいずれも「ラテン語の数の接頭辞(=数詞)」からとったもので、9月「September」は「7」を意味する「septem」、10月「October」は「8」を意味する「octo」、11月「November」は「9」を意味する「novem」、12月「December」は「10」を意味する「decem」が語源になっている。



8.愛の神 エロス

ギリシャ神話におけるエロス(エロース)は、愛と情熱の神であり、しばしば美と恋愛の象徴として表現される。

以下はエロスに関するいくつかの特徴や物語的な要素である。

出自と家族: エロスは、一般的にはアプロディテ(美と愛の女神)の息子とされている。

彼は時折、プレイオネー(海神オーケアノスと地母ガイアの娘)との子とされることもある。

外見: エロスは美しい若者として描かれ、しばしば翼を持ち、弓と矢を携えている。

彼の矢は恋愛感情を刺激し、人々を愛に落とす力を持っているとされている。

愛の力: エロスの射る矢に当たった者は、その矢に射られた相手に深い愛を抱くようになる。

この力は神々だけでなく、人間に対しても及ぶ。エロスの影響を受けた恋愛は時折、理性を超えた強烈なものとされている。


8.エロスとプシュケーの物語

ギリシャ神話によれば、エロスは美と愛の神で、しばしば矢を射って人々を恋に落とすとされている。

彼の物語の一つに、美しい王女プシュケーとの関係がある。

プシュケーは非常に美しい女性で、その美しさが人々の崇拝を受け、アプロディテ女神の嫉妬を招いた。

アプロディテはプシュケーをエロスのもとに連れて行き、エロスに不幸な恋をさせようと企てた。

しかし、エロスがプシュケーの美しさに自分自身も魅了されてしまい、彼女に矢を射ることができなくなる。

一方で、プシュケーは王国の人々の敬意を受けながらも、結婚できないまま過ごしていた。

彼女は神託により山の中にある神殿に連れて行かれ、そこで神々の仕えるような存在と結婚することになるが、その夫との出会いはいつも夜で、彼の顔を見ることは許されていなかった。

プシュケーは幸福ながらも見えない夫に不安になり、思い切ってランプを灯して夫の顔を見ようとしたが、そこにいたのはエロスだった。

プシュケーはアフロディテに夫のことを聞きに行くが、怒り収まらないアフロディテに4つの難問を突き付けられて、それを成し遂げたあとに、エロスに矢を突き刺して、ゼウスに懇願した。

最終的に、アフロディテも含めた神々は二人を再会させ、エロスとプシュケーは永遠の愛に結ばれたのである。

この物語は、愛と美の神であるエロスが、その力によってさまざまな冒険と試練を経て、真実の愛を見つけるというテーマを描いている。


解説

因みにこの話はギリシャ神話にはなく、2世紀後半にローマの作家アプレイウスの変身物語(黄金のろば)によるものである


9.キユーピーの社名の由来は?

キューピーKEWPIEという名を創作したのは、イラストレーターのアメリカ人、ローズオニール。 

「ローマ神話に登場するキューピッドCUPIDは、人々のこころにいたずらをするけれど、わたしのキューピーには愛だけをはこんでほしい…」という願いで、KEWPIEという名前を考えだした。 

キューピーたちは、物語と共にこの世にデビューした。

日本でもキューピー人形が大流行。創始者は、マヨネーズの発売にあたり、多くの人に愛される商品をとの願いを込め、これを商標に採用した。


次回

「オリンポスの愛悲劇:アポロンとダフネ、美と運命の絶え間ない軌跡!そして、神の予知に耳を貸さなかったアポロンとカッサンドラ、悲劇の神託!」

次回のメルマガでも、新たな興味深い話題をお届けしますので、お楽しみに。


本メルマガを読まれて「面白い!」と思われた方は、是非ともこちらから感想をお送りください。⇒info@oichi.org
皆さんから頂ける感想が、私の情報発信のモチベーションです(笑)


--------------------------------------------------------
玉那覇さんと神話・歴史に学ぶこれからの生き方ライブ配信をしています

ギリシャ神話2  人間の味方プロメテウス、パンドラの箱 

・人類に火を与えたプロメテウス
・災いをもたらした人類最初の女性パンドラの箱
・そして希望だけが残ったという話
??
僕らはギリシャ神話から何を学び、
どのように今に活かすか、一緒に考えていきましょう♪

ライブ動画はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=kfkEYgnZLWw

神話・歴史に学ぶこれからの生き方ライブ。


---------------------------------------------------------

【メールセミナー】副業しながら起業を目指すための7つのステップ 



第1回 志とビジョンの作り方

 1.生きがいと社会貢献を大切にしながら、ボランティアではなく利益を出す起業とは?
 2. なぜ、志が必要なのか?
 3. ビジョンと志の違いとは?

第2回 顧客獲得のコンセプト

 1. なぜ、マーケティングが必要か?
 2. マーケティングの考え方の大原則とは?
 3. 狙うべき顧客の、しっくりくる決め方とは?

第3回 選ばれる理由の作り方

 1. 成功するための、ポジショニングの決め方とは?
 2. ポジショニングを決める前にしなければいけないこととは?
 3. オンリーワンビジネスとは?

第4回 商品設計の考え方

 1. なぜお客様は商品やサービスを買うのか?
 2. 商品・サービスを買う前の顧客心理とは?
 3. 商品設計の考え方とは?

第5回 事業計画の作り方

 1. 事業計画の役割とは?
 2. 目標とすべき売り上げと経費の考え方とは?
 3. 売れるまでには時間がかかる

第6回 0から起業する行動とは

 1. 0から起業の難しさ
 2. それでも起業を目指す人のために
 3. ダブルワークというこれからの働き方

第7回 ダブルワークで自立を考える

 1.お金を稼ぐ喜びを知ろう
 2.自宅で稼げる仕組みを持とう
 3.お金は出来ないことに投資する



【無料メールセミナー】
副業しながら起業を目指すための7つのステップ
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=IRnMyktas

みなさん、社会の役に立つことを実践して、それをビジネスにしていきましょう。
そんな人を私は応援します!



このメルマガは、毎週日曜日・月曜日に配信します。
イベント・セミナー情報は火曜日・神話・歴史などの号外版は木曜日に配信予定です。


バックナンバーはコチラ
⇒ https://1lejend.com/b/IRnMndpfylT/



NPO法人協同労働協会OICHIサイト
⇒ https://oichi.org/

起業支援センターまちなかbizあおば
⇒ https://machibiz.net/



https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com
※クリックだけで配信解除ができます。