配信日時 2023/09/28 22:00

【号外版】西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み~ギリシャ神話3  ギリシャ神話と世界の洪水伝説



〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



☆西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み~ギリシャ神話3
 ギリシャ神話と世界の洪水伝説


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ライブ動画はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=7CTRzSMmlg4

・ギリシャ神話全体像 10回
・家系図
・大洪水の描写とその他宗教との同一性(日本も)
・人間の5世代

僕らはギリシャ神話から何を学び、
どのように今に活かすか、一緒に考えていきましょう♪

▼インタビューワ:玉那覇 仁
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こんにちは、メルマガ読者の皆様。

今回のメルマガでは、古代ギリシャ神話から始まり、世界中に広がる洪水伝説について探求してみる。

さまざまな神話や文化に残る洪水伝説には、興味深い共通点と異なる要素がある。

それでは、早速始めよう。


1. ギリシャ神話の大洪水の原因

古代ギリシャ神話における大洪水は、ゼウスとプロメテウスの物語として知られている。

ゼウスが大洪水を引き起こす理由や結末、そしてパンドラの箱との関連について探っていこう。

前回のメルマガで、ゼウスはプロメテウスと和解し、晩年はオリンポスの神々の助言者として平穏に暮らした
一方、弟のエピメテウスとパンドラはどうなったか。

当然、パンドラの箱を開けてしまったので、離婚や浮気や仲たがいも飛び出したと思うが、2人は直撃を受けずに、結婚した。

そして娘のピュラが生まれ、家族仲良く過ごしていた。
兄プロメテウスもケライノという嫁さんをもらい、息子のデウカリオンが生まれる。

そしてエピメテウスとパンドラの娘ピュラと結婚した。
従兄妹同士の結婚である


2. ギリシャ神話の大洪水その2

デウカリオンとピュラの物語について詳しく説明する。
彼らが大洪水から逃れ、新しい人間の誕生につながる出来事を掘り下げていこう。


ゼウスは、人類が堕落し悪徳に満ちたため、大洪水を引き起こすことに決めた。

しかし、デウカリオンとその妻ピュラーは、彼らが持つ正義と敬虔さによってゼウスの怒りから逃れることができた。
父プロメテウスが息子デウカリオンにそのことを告げ、船を作るように進言したからである。
もちろん、ゼウスはそのことを知っていた。

2人は、大洪水が到来する前に大型の木製の箱を作り、自分たちとすべての動物を乗せるよう指示した。
彼らは命令に従い、箱の中に入り、大洪水が去るまで箱の中で過ごしたという。

あのね、人類が堕落し悪徳に満ちたって、パンドラの箱を開けさせといてそりゃないよー
だよねえ(笑)
神様の悪戯っていうけど、悪戯じゃすまないよねえ。

デウカリオンとピュラは9日間も海上を漂い、ようやくパルナッソ山に流れ着いた。
水が引いた後、彼らは外に出て、ゼウスに生贄をささげた。

ゼウスはこれに応えて、何でも望みを叶えようと約束する。
新しい人間が欲しいと訴えると、ゼウスは「母の骨を大地に投げよ」と告げた

デウカリオンは母の骨を「石」と考えて、ピュラとともに投げた。
するとデウカリオンが投げた石から男性が、ピュラが投げた石から女性が誕生した。

こうして再び、人間が増えていった。
なお、デウカリオンとピュラの息子ヘレンは、ギリシャ人の始祖となったと言われている。

この物語は、古代ギリシャにおいても広く知られており、多くの芸術作品や文学作品にも描かれている。


3. 世界規模の洪水はあったのか!?

古代の文化や宗教における洪水伝説の共通点や違いを比較しながら、ノアの箱舟についての物語を紹介する。

ノアの箱舟

ノアの時代には、人口も増えていたが、悪事を企む者が多く、神は頭を悩ませていた。

そして、ノアの一族以外を滅ぼすことにした。

さて神は、ノアの一族以外を、皆殺しにするため、まずノアに箱舟を作らせる。

ノアには、セム、ハム、ヤフェトの3人の息子がいた。ノアはその子、その妻子たちと一緒に船に乗り込む。

多くの動物たちも、雌雄揃えて船に乗せた。

これも神の命じたとおりであった。

さて、船に全員が乗り込むと、神はく激しい雨を降らせた。

雨は40日40夜続き、洪水となり、地上の山々が、水に浸され、箱舟の外では、すべての動物が水に溺れて、死に絶えた。

150日たってようやく水が引き始め、さらに大地が現われるまでには、ほぼ1年を要した。

ノアが何度か鳩を飛ばして、地上の様子を確かめたのは、このときである。


4. 古事記にも洪水伝説はある

日本の古代神話における洪水伝説を取り上げ、その背後にある神話的な対立や神々の力関係について考察する。

日本の洪水伝説

洪水は「あまつひこほのににぎのみこと」と「ほむすびのかみ」の戦いによって引き起こされたとされている。

ほむすびのかみは、自分が作った船に乗って洪水に備えていたが、あまつひこほのににぎのみことが荒れ狂う海を操り、ほむすびのかみの船を破壊し、彼を殺害した。

その結果、ほむすびのかみの体からは、天地万物を作り出すための「八俣達磨(やつまたのだるま)」と呼ばれる八つの神々が生まれ、洪水も収まったとされている。

なお、あまつひこほのににぎのみこととほむすびのかみの戦いの背景には、古代日本において異なる信仰や文化が混在し、
それによる対立や争いがあったという説もある。


【持論】母、イザナミが命を落としたことの因縁が招いた説

イザナミとイザナギが神生みで生んだ火の神。その火が原因で、イザナミは陰部を火傷して、亡くなってしまう。

怒った父、イザナギは怒りの感情をむき出しにしてしまったことは仕方ないとしても、手にした十拳剣で子の首を切り放ってしまった。

そのことが原因となり、神話における神々同士の争いや競争が物語の背後にあるのではないだろうか

しかし、具体的な詳細は史料によって異なるため、はっきりとは分かっていない。

この伝説は、日本の古代神話の中でも有名なものの一つであり、多くの神社であまつひこほのににぎのみことや

ほむすびのかみを祀る祭りが行われている。

そもそも天津彦火瓊瓊杵尊が火産霊神の船を破壊したのは、神話的な対立や神々の力関係が背後にあると考える説があある。

この解釈によれば、天津彦火瓊瓊杵尊と火産霊神は異なる神の存在であり、神話における神々同士の争いや競争が物語の背後にあるとされている。

他の解釈としては、火産霊神が船を使って洪水から逃れることを試みているが、それが神々の秩序や天地のバランスに影響を及ぼすと天津彦火瓊瓊杵尊が判断し、船を破壊したという説もある。

これによれば、天津彦火瓊瓊杵尊が神々の意志や天命に従い、火産霊神の行動を阻止したとされている。

これらの解釈はあくまで推測であり、日本神話の詳細な伝承にはその背後の動機や理由について詳しく触れられていないため、真相は不明。

洪水伝説が世界各地に存在することから、その背後には実際に過去に起こった自然災害の記憶が残っていると考えられている。

実際に、洪水は自然災害の一つであり、特に河川や海岸部など水辺に住む人々にとっては、歴史的に大きな災害となることがあった。

また、考古学や地質学の研究によって、過去に地球上で大規模な洪水が発生したことが示唆されている。

たとえば、地中海地域には、かつて地中海が閉じられた際に発生したとされる「メガ・フラッド」と呼ばれる大洪水の痕跡が残されており、その記憶が伝承に反映されたと考えられている。

洪水伝説は、世界中で異なる形で語り継がれており、自然災害の歴史的な証拠や文化的な背景を示唆している。

古代から現代まで、このテーマは多くの芸術作品や文学作品に影響を与えている

次回のメルマガでも、新たな興味深い話題をお届けしますので、お楽しみに。


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皆さんから頂ける感想が、私の情報発信のモチベーションです(笑)



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