配信日時 2023/07/16 22:00

第550回 先輩起業家の言葉


〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。


先日、まちなかbizあおばの最年長経営者のブルックスグループの創業者の小川さんのご自宅に伺いました。


たまたま、まちbiz経営者の会の懇親会中に、ゆっくり話を伺いたいとお願いしたら、あっさり受け入れてくれたのです。


私はスモールビジネスを地域で細々と展開しているので、小川さんのように、世界を市場に大きく事業を展開している人の話しに興味がありました。


さらにそんな企業が青葉区美しが丘に本社が置かれているという親近感もあり、話しを聞いてみたいと思っていたのです。


小川さんのご自宅については、深くは説明しませんが、敷地に2つの建物があり、私が招かれたのは、お客様用の建物だったと思います。


お茶を頂いた後、日本酒から始まり、ウイスキーを頂きながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。


もともとお茶屋を実家が経営していたこともあり、その会社を継いで、当時はいろんなことをしていたそうです。


乾物を売るために、スーパーマーケットを回るルートセールスをしていたり、常に時代を読みながら、事業を展開していたようです。


ブルックスというと、ブルックスコーヒーのイメージが強いのですが、話しを聞くと、時代によって業態は変わっていて、むしろそれを開発してきたんです。


コーヒーを売りたいというより、「通販」という当時新しい流通に着手。


新聞折込やハガキで宣伝して電話やFAXで受け付けるスタイルから開始し、ラジオやテレビ、そしてインターネット、モバイルへと、時代とともに変化させているんですね。


当時、インターネットショッピングの利用実態調査では、ANA(全日空)に次いで2位だったそうです。


3位以下には、JALやクロネコヤマトなど、さらにAMAZONは当時9位だった中で、2位ですからね、すごい先見の明です。


そして次に健康、未病をテーマに事業をさらに展開して、第一生命保険の本社跡地のの場所を購入して、「未病バレー『BIOTOPIA(ビオトピア)』」をオープンしました。


若いころに、いつか10万坪の土地を買って、そこに自分の集大成となるものを詰め込む場所を作ると掲げていたことが、なんと60万坪になってしまったと笑って話していましたが、その規模感がすごすぎて、ついていくことができませんでした(笑)


そんな快進撃を続けてきたように思える小川さんでも、起業当初は辛い日々が続いたそうです。


初めてのことも多く、相談する人もいない中で、月末も満足に支払える状況にないときも、長く続いた時期もあったそうです、


膨らみ続ける借入金に怖くなり、眠れない夜もたくさんあり、志はあっても、心が折れるシーンは多々あったと話していました。


私も、起業当初は、お金のことばかり考えて眠れない夜もあったので、規模は違えど、その気持ちは分かります。


SNSでは楽しいシーンを投稿していても、実は辛いこともあるんです(笑)


全てが楽しい毎日を送っているわけではないんですよね。


それは小川さんも同じで、今のブルックスグループを見れば、その功績もすごいし、成功を納めている企業として、羨ましい光景に見えますが、それを維持しながら発展させていく中には、大変苦労をしょい込むこともセットであるということも付け加えておきます、


それでも、サラリーマンよりも楽しいのが経営者です。


私は23年のサラリーマン生活をしていましたので、そのときよりも、今の方が楽しいです。


小川さんからも、「今の方が楽しいでしょ」と聞かれました(笑)


もちろん答えは「はい」です。


小川さんも振るえるぐらい不安な日々を過ごしたこともあったけど、それでもサラリーマンよりも経営者の方が楽しいと断言していました。


なぜなら、自分で判断できるからです。


自分の生き方に自分の判断で決められるというのは、当たり前だと思いますが、サラリーマンは実はそうはいきません。


上司の決断、会社の方針によって、自分で判断できることは限られるからです。


そもそも給料も自分で決められません。


私は当時、この自分の判断で生きられないサラリーマンという生き方に不安を感じました。


「お前はいらないよ」と会社に言われてしまえば、いくらそこで働きたくても、働けません。


経営者は自分で判断して、自分の人生の道を作ることができます。


小川さんとの話しの中で、色々とあるけど経営者の方が楽しいということで、盛り上がりました!!


しかしそもそもなせ、そんな大きな企業を経営していた小川さんが、まちなかbizあおばに入会したのでしょうか?


今回の訪問の理由は、それを聞くことでした。


小川さんが、まちなかbizあおばに入会した理由は、「面白いことやってるな」と思っていたそうです。


思っていたとは、実はまちなかbizあおばの存在はずっと前から知っていたそうです。


その時は、まだ代表で経営していたので、参加する時間がなかったからだそうで、経営から離れた時に、晴れてまちなかbizあおばに入会したんです。


面白いことというのも、なぜ面白いことをやっていると思ったのかも聞きました。


すると小川さんは「時代をよく読んでいる素晴らしい事業だから」と答えてくれました。


これからの時代はまさに自分で切り開く時代で、起業する人たちがたくさん増える世の中になります。


国も企業も副業を容認し、AIの発達により企業の人材雇用も減る中で、次に向かう場所が「起業」なんだそうです。


さらに寿命が延びていることも、追い風です。


厳しいようですが、自分が100年生きたいなら、自分で稼げということです。


小川さんは、思いのある商品やサービスを売りたいのではなく、時代を見て、今何をすると受け入れてもらえるのか?


時代のニーズを見つけて、それを実行していくことに経営の楽しさを感じているように思えました。


時代に合ったことをしている人に興味があって、その小川さんの目に留まったのが、自分で言うのもなんですが「私」だったようです(笑)


小川さんと私では規模も違いますが、小川さんは規模じゃないと強調していました。


規模ではなく、これからの時代にどう向き合うことかを考えることを教えてくれました。


小川さんは、子供のころから家族の影響を受けて、何とかしなければならないというところからスタートしました。


教えてくれる人もいない中で、自分で考えて、苦難を乗り越えてきました。


そして、青葉区では最大の企業にまで発展していきました。


それなのに、あまり表舞台に出ないのは、なぜなのか聞きました。


すると小川さんは、ユダヤの大富豪の例を持ち出して、世界の成功している人たちは、誰も表舞台に出ていないとわかりやすく話してくれました。


つまり成功している企業の経営者ほど、陰に隠れて静かに事業を動かしているのだそうです、


「そうか」と私ももっと陰に隠れなければと思いました。


SNSなんかやっていたらダメですね(笑)


今はまだ、まちbizも発展途上で、自分が広告塔になって表に出ていく時期だと思っていますが、何れ、小川さんの言葉に倣って、私も表舞台になるべく出ないようにしようと思いました。


それがいつになるかわからないけど(笑)


2人で5時間くらい話しました。


経営者は、成功してから世に出るので、羨ましがられがちなんですが、それまでの苦労は誰でもあります。


それは小川さんでも例外ではなく、しかもその苦労は、私などでは計り知れない大きなプレッシャーもありました。


それを乗り越えるには、先人たちの話しの中からヒントを得ることができることも、今回わかりました。


最後に、小川さんがなぜ、青葉区を拠点にしたのかを聞きました。


1974年、移転先として選んだのが、川崎市中央卸売市場北部市場に近く、東急電鉄(株)の開発が進みつつあった、たまプラーザエリアでした。


このエリアは、有能な人材が集まるホワイトカラーのまちになると考えた小川さんが「その家庭の女性たちに、能力を生かして社会に進出してほしい」と願い、その受け皿にしようと考えたことも理由のひとつだったそうです。


スタッフは当時から女性が中心で、現在も積極的に女性を採用していますが、小川さんは女性の方が仕事ができるという考えを持っています。


そのため力仕事を伴うイメージのある工場での作業、も女性が働きやすいよう力を入れてきたり、現在も8割以上が女性スタッフで、女性の起業も応援したいと話していたことを、最後にお伝えしておきます(笑)



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