配信日時 2023/05/11 22:00

【号外版】 「ローマ帝国滅亡編」~第5話~ 西ローマ帝国の滅亡


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。


  ☆西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み
 「ローマ帝国滅亡編」~第5話~ 西ローマ帝国の滅亡


 西暦410年 アラリック率いる西ゴート族が、首都ローマを略奪する。
 西暦419年 西ゴート族がトゥルーズで建国
 西暦429年 アフリカ北岸にヴァンダル王国が建てられる。
 西暦453年 フン族の王アッティラが亡くなる。
 
 

=西ローマ帝国の衰退の原因=


 
ミラノをローマに変わる新しい首都としたのは、ディオクレティアヌスであった。
それから時は流れ、ミラノを首都とする西ローマは、満足な軍備を備えられず、ゲルマン人の侵入にも耐え切れない。

 

そして前回お話しした、東西分裂からわずか7年後の西暦402年には、首都をミラノからイタリア中北部のラヴェンナに移していた・・・

 

一体なぜ、西ローマはこうも衰退してしまったのか!?
一番は人材でしょうね。そして人材が悪ければ、農業基盤も貧弱となり、人口も減っていく・・・それは当然軍人の不足という状態となる。

 

軍人の不足を補おうとして、傭兵を雇うことにするが、当然それには資金がかかる。
資金集めは住民の税金から集めるため、それは重税となり、住民はその重税の苦しみから、さらに住人が流出する結果となっていた。

 

住人が減少すれば、経済は衰退する。
西ローマはまさに、悪循環に陥ってしまっていたのであります!!

 

そんな西ローマを、東ローマの人々は、属国なみと考えていたようです。

 

ミラノを追われた西ローマが次に選んだ首都がラヴェンナだった。
ここは古代ローマ時代の軍事上の要所である。

 

だからといって、防衛力が強まるわけではなかったが、切り札がないわけでもなかった。
それがスティリコ将軍である。

 

彼はゲルマン人ではあったが、テオドシウスの理念を受け継ぎ、蛮族との融合と、ローマ帝国の再建を本気で目指していた人だった。

 

なのにである。彼の発案により、徴兵令を発したのだが、これが思わぬ方向へと飛んでしまう・・・

 

もともとローマ帝国は、徴兵されるのは市民の義務だった。
だが、今の平和ボケしてしまった彼らには、それを受け入れることはできず、スティリコ将軍を告発してしまう。

 

なんと切り札的存在だったスティリコ将軍を、ゲルマン人たちと通じてるという理由で、処刑してしまうのである・・・アホですねえ・・・

 

切り札を失った西ローマはご存知の通り、領土を次々と奪われてしまったのである。

 
 
=西ローマ帝国の滅亡=


 
さていよいよその時がやってきました。
なんて、「その時歴史が動いた」みたいな書き方になってしまいまいしたが(笑)ここからは、坂を転がり落ちるような展開を迎える。

 

わずか6歳で西ローマ帝国皇帝となったウァレンティニアヌス三世が暗殺され、テオドシウス朝が断絶してしまうと、帝国の衰退はさらに加速していく・・・

 

西ローマ帝国内にもはや皇帝の権威などは、ゆきわたらなくなっていた。
領内には、ゲルマン人の王国がいくつもでき、西ローマ軍そのものもゲルマン人の傭兵たちが、実権を握っていたのが理由である。

 

西暦475年、西ローマ軍総司令官オレステスが、無能な皇帝についていくことができず、退位を迫る。

 

そして皇帝ネポスを退位させると、オレステスは、息子のアウグストゥルスを皇帝にたてたのである。
このときまだ16歳の若者であった。

 

だが、オレステスのもくろみ通りにはいかず、兵士たちがイタリア全土の3割を請求してきたことに、断固拒否すると、兵士たちの暴動が起こった。

 

西暦476年、オレステスは兵士たちに捕えられ、処刑されてしまう。

 

父オレステスを失った息子アウグストゥルスは、退位するよう要求され、アウグストゥルス帝は、元老院で引退することを宣言したのである。

 

そして元老院は、東ローマ皇帝ゼノンに、西ローマ皇帝の退位を報告し、東に帝冠を返還した。

 

こうして西ローマ帝国は正式に滅亡し、その歴史に幕をおろしたのである。
時に西暦476年・・・つづく

 
 
さて次回は、帝国最後の皇帝といわれたユスティニアヌスの数々の功績をお伝えします
実は西ローマ帝国の滅亡を最後にと、考えていたのですが、ユスティニアヌス帝の功績を伝えたいなと思い、あと少しだけ続けたいと思いなおしました。
あと少し、お付き合い下さいませ(笑)




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