〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



☆西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み



「ローマ帝国とキリスト教編」

～第10話～　コロッセオとポンペイ



　西暦64年　ローマの大火。ネロ帝がキリスト教徒に迫害を加える。

　西暦68年　第５代皇帝ネロ、自殺する。



　＝コロッセオの完成＝

　

ネロの自殺で、ユリウス・クラウディウス朝は断絶した。
それからわずか１年あまりで、４人の皇帝が位に就き、次々に失脚していったため西暦69年のことを「四帝乱立の年」と言う。

　

さて、その四帝の最後を飾った（笑）皇帝ウェスパシアヌスは、ローマを代表する観光地の一つでもあるコロッセウムを、建設させた皇帝なのである。
残念ながら、完成したのは次の皇帝の代なんでけどね！！

　

コロッセオは、約２４０本の柱が、闘技場を覆い巨大な天幕を支えていたり、５万人の人が収容できる客席は、１階の入り口から入って、わずか数分で席に着くことができるよう、設計されている。
　
　

また、現代の劇場のように、エレベーター（手動）や跳ね上げ戸（床に設置する可動性のパネル）が設けられ、海戦の催し用に、舞台に水を張ることまで、できたと言われている。

　

各層の柱はそれぞれ異なった様式のものですが、上から、コリントス式、イオニア式、ドーリス式のギリシャから伝えられた柱で、デザインされている。

　

この競技場で何が行われたのか！！

　

剣闘士と剣闘士が真剣勝負でどちらかが死ぬまで、続けられたのである。
また人対獣や、ときには訓練も受けていない人を闘牛と戦わせたりした。
人は常に牛に殺されたという・・・

　

そんな残酷な競技を、ローマ市民は興奮しながら見守ったという。
　

　＝ポンペイ＝


　
ナポリの南東およそ20キロのところに、ポンペイという町があった。
ローマの属州になると、イシス神殿を始とした大規模な神殿や劇場、選挙投票所、そして五つの巨大浴場などが、続々と建設された。

　

ローマと同じように水道や道路などの下部構造が整えられ、二万人以上の人たちが暮らす都市に、発展していったのである。

　

西暦79年8月24日、ヴェスヴィオ山が大爆発した。噴火当時は、何がなんだか分からなかっただろう。
今のように、火山について、知識がないし、だいいち火山じたい、よく実態を掴めていなかったと思う。

　

ヴェズヴィオ山から煙が出てきたときは、神の怒りではないかと思っただろう。
恐らくお祈りしていた人もいたと思う。

　

やがて、軽石や火山灰が降り始め、空は昼間でも闇となり、元気な人々は、この頃に逃げ出した。

　

20.000人のうち、なぜ約1.000人の人々だけが、取り残されてしまったのか？
実は、火山で亡くなった数は約1.000人ぐらいだと、いわれている。
20.000人のうち、なぜ約1.000人の人々だけが、取り残されてしまったのか？

　

おそらく、この1.000人の人々には、病人や妊婦といった、逃げ出したくても、逃げ出せない状況の人たちだったのではないだろうか？


　
博物学者であると同時に、ナポリ湾ミセヌム基地の海軍提督であった大プリニウスは、ヴェスヴィオ山の噴火を目の当たりにした。
そこで彼は、市民を援助するため船で向ったが、火山性のガスを吸い込んで、窒息死してしまう。

　

また、コロッセオを完成に導いたローマ皇帝ティトゥスは、噴火直後に使者を向わせたが、ポンペイの町はすでに跡形もなく、周辺には被災者たちがあふれかえっていたという。

　

降り続く火山灰は、街を埋め尽くし、そして、古代ローマ帝国の都市、ポンペイは、その時を止めた。
18世紀の発掘で見つかるまで・・・



さて次回は、人類が最も幸福であった時代ともいわれる５賢帝の時代に入る。
ローマ帝国が繁栄していく姿を伝えるのでお楽しみに～



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